前橋こども公園の佐久間川岸のエドヒガンが開花しました。
昨日の花曇りの温かな陽気に誘われてでしょうか、咲いちゃいました。
数えられるほどですけれど、午前10時ごろで十数輪が花開いてました。だから、開花です。
いよいよ、本格的な桜のシーズンを迎えました。
文部科学省が、「公園であすんでもいいよ」って言ってくれたのですが、学校が休みの割には子どもたちの姿が少ない気がします。公園は感染のリスクが低いと考えられる場所なんですけどね。お家で何してるんだろう。
3月3日の弁天わっせで、江戸手研ぎの「研ぎ陣」さんにお願いしておいた鰹節削りが手入れを終えて帰ってきたんです。お手間をかけてすみませんでした。
ユキ子さんの伯母さんから頂いたのですが、切れないので使わないでしまっといたんです。それに、いつ頃のかもよく分かりません。でも、研ぎ澄まされた刃が光っていて、きれそうです。
切れます、削れます、すごいです、薄く薄く削れます。早速朝食の食卓へ、常備菜と並んで、おかかご飯おいしいです。これが食べたかったんです。削りたての鰹節の香りは特段です。
研ぎ陣さん、ありがとうございました。それと、預かっておいてくれた弁天手芸店さん、お手間をかけました、ありがとさんです。
おいしい話はここまでで、残念なお知らせを吉駒から申し上げます。
ヒゲおじさんの連れ合いのユキ子こと三代目若柳吉駒でございます。
春の美登利会につきましては、今回で第77回を迎えることとなり、4月12日に昌賢学園前橋ホール(前橋市民文化会館)大ホールでの開催を予定いたしまして、一門をあげて準備を進めてまいりました。
ところが、新型コロナウイルスの感染流行の勢いが未だに衰えることなく、センバツ高校野球をはじめとするスポーツイベントも、歌舞伎公演をはじめとする文化イベントも、次々と延期や中止をせざるを得ない事態となっております。前橋市でも、3月31日までの市主催のイベントは延期または中止とし、各種団体へは、感染拡大の防止の観点からイベントの中止・延期・縮小などを検討するよう要請が出されております。
このような様相でございますので、第77回美登利会につきましては、4月12日開催を断念いたしまして、5月の下旬に延期して開催するようにいたしたくご案内を申し上げる次第でございます。
半年以上かけて準備いたしまして、演目も、お迎えするゲストも決まっておりまして、残念至極ではございますけれども、堪えて、延期をさせていただきます。前橋の春の催しとして戦前より続けてまいりました舞踊会でございます、途切れさせることだけは許されないと念じ、5月下旬開催に向けて改めて準備を整え、ご案内申し上げますので、しばらくのお待ちをお願い申し上げます。
せっかく桜花も開花してくれたのですが、吉駒からは残念なお知らせになりました。この間、いろいろと情報を集め、お世話になっている皆さんからご助言をいただき、開催準備を進めながらも、諸般の事情への対応を検討。準備もしてきました。
美登利会は1937年(昭和12年)に愛宕神社境内の芝居小屋「柳座」で、三代目吉駒の祖母の初代吉駒が第一回を開催して以来、太平洋戦争の戦時中の開催禁止の間を除いては、一年たりとも休まずに毎年4月に開催してきました。ただ、東日本大震災に見舞われた2011年は、6月に延期して開催させていただきました。延期はこの一回だけです。
朝日町の高岑院(こうしんいん)の本堂前の枝垂れ桜も咲き始めています。
しだれ桜だけでなく、カンヒザクラ(寒緋桜)も濃い緋色の花を下向きに咲かせていました。
私は、2月29日にコンサートをした東京事変や、9日から11日まで舞台公演を一時再開した宝塚劇場に対する「高飛車な非難」、「口ぎたない罵詈雑言」、「賢げな見解」、どれもとても不快で、耐えられない気分で読んでいました。3月8日の記事で紹介した野田秀樹さんの「声明」には、強い共感を感じ、野田さんを誹る人々に怒りを覚えていました。
政府の「要請」はあくまで「要請」なのです。それに対していろいろな考え方、対応方法があるのは当然のことだと私は考えます。みんな右へ倣えで、同じ行動をとらなくてはいけないということはあり得ないことです。もし、総て右へ倣えしなくては感染流行を阻止できない根拠があるのであれば、きちんと国家権力を行使して「禁止」するべきです。なぜ、「禁止」でなくて「自粛」なのでしょうか。
それに、大阪府が20日からのイベントの条件付き再開を決めましたが、この再開のための条件を満たして日本舞踊の舞踊会を行うことは不可能です。「4月ならいいよ」と言われても、公演に先立って3月中に行わなければならないスタッフや出演者を集めての「ツボ合わせ」等の準備作業ができませんから、公演は不可能なのです。大阪府が提示した再開三条件とは、①室内の定期的な換気、②参加者間の距離を1~2m程度空ける、③近距離での会話や発声を避ける、というものです。
吉駒は、自粛の要請にオウム返しで応えたわけではありません。数日前までは「非難」や「差別」を覚悟してでも、祖母から伯母、伯母から三代目へと引き継がれてきたこのまちの春の催事を途絶えさせないようにと準備してきていました。それでも、要請を重く受けとめる決心をしたものです。その心根をご理解いただけると嬉しいです。
辛いお知らせのお口直しに、きのう私が出会った桜をまとめて見てください。
これは、サクランボの木ですね。アメリカ実桜のなかまですね、品種は分かりません。
「きれいですね、猫とカラスはヒヨドリ追いですか?」
「花見のうちはいいんだけどさ、実がなると大変な騒ぎなんだいね、参っちまうんさ…」
お家の方のお話です。
料亭「小松」の寒緋桜です。黒板塀の隙間から眺める景色がいいですね。
馬場川通に新しく植えられた桜と、向こうはスモモかなんかの花ですね。アーツ前橋の角のちょい西です。
桜は、オカメザクラではないかと思うのですが、よくわかりません。
どれも、Droitへトレーニングへ出かけたときに眺めた桜です。
最後は、石原総合歯科へ歯の検査へ行った時に見た桜です。院長先生が鉢植えで育てている実ザクラです。
そして右のは、アーモンドの花です。桜によく似ています、仲間ですから。
それと、道端のアスファルトの隙間にスミレの花を見っけました。中央前橋駅近くです。
夕食は思いっきり野菜料理にしました。
湯葉と野菜のサラダです。野菜はレタス、パプリカ、トマト、菜の花、フキノトウです。
ウドと菜の花の酢味噌和え、酢味噌は鶏そぼろ入りフキ味噌に食酢を加えて作りました。
メイ太んちからいただいたカキナもいっぱい食べました。
カキナとベーコンの醤油炒めです。それと、カキナとウドいっぱいの玉子焼きです。カキナおいしいですね。ごちそうさまです。
それと2日前の豚バラ大根、ご飯は黒豆増量の十六穀米の菜飯(大根葉)です。汁は野菜汁、いっぱいの野菜は、大根、人参、椎茸、下仁田ネギ、それにカキナです。
使った野菜は、12種類でした。
春は野菜がおいしくてうれしいです。
春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定を延期いたしまして、5下旬開催で準備を進めることといたしました。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。
第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください。