辞書を引くと、
1 まっすぐに向かい合うこと。正しく向かい合うこと。また、そのさま。真正面。「―に風を受ける」「―に相手の顔を見る」
2 策略や駆け引きをしないこと。また、そのさま。「―に戦ってはとても勝てない」
3 まじめなこと。正当であること。また、そのさま。「―な人間になりたい」「これは―な金だ」
とあった。
司馬遼太郎・「菜の花の沖」には次のような記述がある。
『西宮を出てしばらくは、風はいわゆる真艫(まとも)だった。風が船尾から素直に追ってきてくれる状態のことで、帆をあげっぱなしにして舵さえさわらずにすすむほどの風だった
「真艫(まとも)に帆にあたっている」
と、たれもがうれしそうにいった。船乗り冥加というもので、こういう場合はき口々に声をだして祝いあうのである。マトモな話ではないとか、マトモな人間とか、あるいはマトモにぶつかってしまったとかいう陸(おか)の言葉はこういう船乗り言葉からきたのであろう。』
板子一枚下は地獄であるから、まともでなければ、死につながると言うことなのである。生きている限りは全てのことにマトモに取り組めと・・・・
1 まっすぐに向かい合うこと。正しく向かい合うこと。また、そのさま。真正面。「―に風を受ける」「―に相手の顔を見る」
2 策略や駆け引きをしないこと。また、そのさま。「―に戦ってはとても勝てない」
3 まじめなこと。正当であること。また、そのさま。「―な人間になりたい」「これは―な金だ」
とあった。
司馬遼太郎・「菜の花の沖」には次のような記述がある。
『西宮を出てしばらくは、風はいわゆる真艫(まとも)だった。風が船尾から素直に追ってきてくれる状態のことで、帆をあげっぱなしにして舵さえさわらずにすすむほどの風だった
「真艫(まとも)に帆にあたっている」
と、たれもがうれしそうにいった。船乗り冥加というもので、こういう場合はき口々に声をだして祝いあうのである。マトモな話ではないとか、マトモな人間とか、あるいはマトモにぶつかってしまったとかいう陸(おか)の言葉はこういう船乗り言葉からきたのであろう。』
板子一枚下は地獄であるから、まともでなければ、死につながると言うことなのである。生きている限りは全てのことにマトモに取り組めと・・・・