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松井は日米通算2216試合で節目の数字に到達し、日米両球界にまたがって1500打点に到達した日本の選手では初めてということだ。4月30日のタイガース戦で今季13打点目を挙げて以来、7試合打点なしの状態が続いていたのでやっと一区切りということだ。
献身的なクラッチヒッター=松井、信念貫き1500打点
勝利に直結する打点について、松井秀は「塁に出る人がいて、初めて成立する」と話す。さまざまな記録は「自分一人でできるものではない」という考えが根底にある。
通算1500打点は日本で王貞治ら8人しか達成していない数字だ。巨人時代は本塁打を30~40本台と量産しながら100打点余りをマーク。ヤンキースに移籍後は強打者がそろう打線の中で、つなぐ意識を高めた。本塁打のペースは落ちても、昨年までの7年のうち4シーズンで100打点を超えた。
メジャー948試合で611打点。数字以上に印象的な活躍が多く、「クラッチヒッター」(勝負強い打者)が代名詞となった。昨年のワールドシリーズ第6戦での6打点も記憶に新しい。
野球に取り組む姿勢は至ってシンプル。個人記録には目を向けず、「試合に出ることが第一」。ヤンキース時代に目の肥えた地元ファンの心をつかんだのも献身的な姿勢を貫いたからこそ。元同僚のジーターは「毎日必ず準備を整えて球場に来てくれた。それが何よりうれしかった」という。
たとえ打順が下がっても、「自分のやるべきことをやるだけ」という信念を貫き、「チームに点が入るプレーはいつも心掛けている」。メジャー1000安打も日米通算1500打点も、松井秀にとって当たり前のことを積み重ねた結果だ。(時事)