いとうな日々

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加藤博一さんが死去

2008-01-22 | プロ野球


横浜の前身、大洋時代に“スーパーカートリオ”の一員として一世を風靡(ふうび)した加藤博一さん、フジテレビ野球解説者=が21日午後零時54分、肺がんのため、神奈川・横須賀市内の病院で死去した。56歳だった。2年前からがんのために入退院を繰り返し、闘病生活を続けていた。

大洋の一時代を築いたスター選手の壮絶な最期だった。加藤さんは2年前に患った肺がんと懸命に闘ったものの、この日の昼過ぎ、横須賀市内の病院で帰らぬ人となった。

 関係者によると、肺がんであることを加藤さん本人にも告知した上で抗がん剤治療を行い、昨年2月に左肺を摘出。その後、驚異的な回復を遂げて仕事に復帰し、昨年の春季キャンプや開幕当初は精力的に現場で取材をこなした。その際「すっかり元気になった。大丈夫だよ」と周囲に話していたという。

 ところが病魔は身体をむしばみ続けていた。昨年6月には、名古屋でゴルフをしている最中に足に痛みを訴え、診察したところ足にもがん転移が認められたという。夏前には全身に激痛を訴え、再入院。昨年末は、神奈川・逗子市内の自宅で静養して治療につとめたが、体重が激減。知人からの見舞いの申し出にも「体調がよくないから」と家族が答えていた。

 西鉄、阪神で活躍し、大洋在籍の85年には俊足の高木豊、屋鋪要とともに“スーパーカートリオ”を結成。軽快なトークと、人なつっこい性格で絶大な人気を誇った加藤さんの、あまりにも早すぎる旅立ち。この夜、加藤さんの自宅には西武・大久保打撃コーチ、元横浜の佐々木主浩氏、元競輪選手の中野浩一氏ら多くの知人が訪れ、別れを惜しんだ。

■加藤博一(かとう・ひろかず)
1951(昭和26)年10月9日、佐賀県生まれ。多久工高から70年ドラフト外で西鉄(現西武)入団。太平洋(同)、阪神を経て、83年に大洋(現横浜)移籍。高木豊、屋鋪要と組んだ「スーパーカートリオ」の1人として活躍。90年に現役引退。91年からフジテレビの野球解説者。通算成績は21年で1063試合に出場、打率.271、23本塁打、176打点、169盗塁。1メートル78、73キロ。右投げ両打ち。家族は夫人と2男。


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