伊香保グリーン牧場の一角にあるハラミュージアムアークは、現代美術のコレクションと先鋭的な企画で歴史のある原美術館(品川)の姉妹館にあたり、多様なアートのコレクションや企画が楽しめます。
黒い色調で統一された美術館は磯崎新さんの設計で、広々とした鮮やかな緑に映えています。9月11日までコレクション展として、〈この世界には色がある〉が開催されていて、草間彌生(敬称略以下同)、辰野登恵子、束芋、中村一美、立体のマックスストリッヒャー他が展示され、象徴的、記号的な意味合いや、無機質的なモノトーンなど色彩の変容の美をテーマに、自然の色、人工の色をみつめていきます。
・掲載作品は、このコレクション展ではないのですが、本館で所蔵するイスラエルの作家のメナッシェ・ガディッシュマン(1932年~)の「プロメテウス」(1986-87年)のイサクの生贄をテーマとした作品です。
今回注目したのは、ミュージアムアークに隣接する觀海庵の日本の近世絵画のコレクション展です。同じ系列の美術館で、明治時代産業振興に活躍した原六郎の古美術コレクションを基盤としています。狩野派などの日本近世絵画を中心に日本、東洋の秀作が常時展示されています。現在は、〈競・闘・争〉をテーマに、脅迫感や猛々しさなどが表現された作品が展示されています。江戸期の力士の闘争場面の屏風など躍動感にあふれています。他に狩野派「野馬図」「猛虎図」などが出品されています。
思いがけない貴重な作品との出合いが楽しみです。
◆ハラミュージアムアーク 觀海庵/開催中~9月11日 群馬県渋川市
黒い色調で統一された美術館は磯崎新さんの設計で、広々とした鮮やかな緑に映えています。9月11日までコレクション展として、〈この世界には色がある〉が開催されていて、草間彌生(敬称略以下同)、辰野登恵子、束芋、中村一美、立体のマックスストリッヒャー他が展示され、象徴的、記号的な意味合いや、無機質的なモノトーンなど色彩の変容の美をテーマに、自然の色、人工の色をみつめていきます。
・掲載作品は、このコレクション展ではないのですが、本館で所蔵するイスラエルの作家のメナッシェ・ガディッシュマン(1932年~)の「プロメテウス」(1986-87年)のイサクの生贄をテーマとした作品です。
今回注目したのは、ミュージアムアークに隣接する觀海庵の日本の近世絵画のコレクション展です。同じ系列の美術館で、明治時代産業振興に活躍した原六郎の古美術コレクションを基盤としています。狩野派などの日本近世絵画を中心に日本、東洋の秀作が常時展示されています。現在は、〈競・闘・争〉をテーマに、脅迫感や猛々しさなどが表現された作品が展示されています。江戸期の力士の闘争場面の屏風など躍動感にあふれています。他に狩野派「野馬図」「猛虎図」などが出品されています。
思いがけない貴重な作品との出合いが楽しみです。
◆ハラミュージアムアーク 觀海庵/開催中~9月11日 群馬県渋川市