坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

ナゴヤアートフェア2011

2011年08月12日 | 展覧会
〈アートソムリエ〉として美術マーケットの拡大と若手作家支援活動、ギャラリーツアーなどを企画されている山本冬彦さんから名古屋初のアートフェアの情報を頂きました。
尾張名古屋は古美術の歴史が長い都市ですが、昨年開催された現代アートの祭典、〈あいちトリエンナーレ2010〉の成功を受け継ぐかたちで、創業400年の歴史を誇る松坂屋名古屋店に東京、大阪、名古屋の主要ギャラリー25軒が出展して開催されます。
思えば名古屋は80年代からコンテンポラリーギャラリーの活動も活発になり、名古屋市美術館などでも世界的なアーティストの良質の企画展を開催してきた経緯もあり、現代アートの発信地としての素地をつくってきました。
・掲載作品は、出品作品のひとつである西村美和さんの作品で、フランス在住作家、複数の写真の断片をつないで一つの絵画的な写真作品をつくりあげています。
油彩画で、記憶の中の温かいイメージを抽出した作品をつくりだす青山ひろゆきさん、新しいボールペン絵画の世界を切り開く前田さつきさんなど、フレッシュな先鋭的なアートが集います。
老舗のデパートで最前線のアートに触れ、お気に入りの作品を探す良い機会となりそうです。

*山本冬彦さんの講演会のお知らせ 9月8日午後2時から/松坂屋名古屋店
 テーマ「アートコレクターからアートソムリエへ」

◆VARIA NAGOYA ART FAIR 2011/9月8日~9月11日/松坂屋名古屋店マツザカヤホール