自由広場

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数学検定まであと3週間くらい!

2012-03-15 12:14:44 | どーでもいいことつらつらと。
今年の目標の一つである「数学検定1級合格」。一次対策を本格化し始めている最近であります。二次試験免除が有効なのはたぶん3回まで。残機の少ないシューティングゲームでもやっている気分で、1問1問を着実に撃ち落としていく日々です。

自分はあまりテキストなどに頼らない独学派なのですが、さすがに今回は気ままにやっていられないリミット付きなので、藁にもすがる云々で参考書を買ってみました。最近発売されたもののようです。





中村力著、日本数学検定協会監修、「数学検定1級 実戦演習」です。あれ、著者のお名前、空耳アワーの常連投稿者じゃなかったかしらん、と思ったらあちらは高橋力さんでした。全然関係なくてごめん。


問題レベルがウォーミングアップレベル・実戦力養成レベル・総仕上げレベルに分けられていて、各レベルで1級範囲の問題を大体総ざらいすることができます。例題と丁寧な解説が付き、さらに各レベルには練習問題も用意されています。さらに後半部には模擬検定問題も。

行間がしっかり取られているのがこのテキストのいいところだと思います。ぎっちりしすぎていると見ただけで目を背けたくなりますから。スペースに余裕がある分、その空白を埋めるだけの力が読み手に問われるのも事実。いきなりこの本から始めるのは少し危険かもしれません。準1級までの知識は大前提のようです。


気になるのは導入部にある、こんな方に受検をおすすめしますよー、という部分。「就職や進学で数学力をアピールしたい」とあるのですが、進学はまあいいとしても就職で数検1級所持ってアピール材料になるんですかね。むしろ引かれるんじゃないかと思うけど。教えてどっかの人事部の人!

数検1級は完全に趣味だと思いますぞ。英検やらに比べたらまったく実効力が伴っていません。これは揺るぎない事実。試験会場を見渡してみても実感します。数学好きのおっさんか、資格が趣味のおっさん(←俺)か、どっかのご教授か、力試しに来た数学科の学生さんか。何かに活かせると思って受けに来ている人はそんなにいないはず。自己満足の世界。

これを脱却するか、もしくはこのまま趣味の世界に留まるか。これはほんと協会さんに頑張ってもらうしかないです。批判的なことを書くつもりはなかったんだけれど、ちょっと書いちゃいますが、この数検、2級以上だか準1級以上を持っていると、「数学コーチャー」とかいう育成講座にチャレンジする権利がもらえるんだそうです。でもこれ、参加費が要るんです。わりと大金。私にしてみれば。

数学コーチャーがどんだけ認知されていて仕事にありつけるかは別として、資格がもらえるのは嬉しいこと。しかし額面がそれに挑戦することを拒ませますね、正直なところ。金額だけの価値があるか甚だ疑問。「数学コーチャーは今こんなことをやっている」みたいな、実際の仕事ぶりが見られる透明感がないといかんですばい。つーかもっと安くしてよ、そしたら興味持つから。

なんて言ってみたりしてね。ケチな私の戯言だ。やっぱり趣味の世界なんだろうな。お金に余裕ができまくったらこの資格についても考えていこうと思います。


話が大きく逸れましたが、今回紹介した本は、1級合格ままならない自分が言うのもなんですが、数学書としておすすめです。広く、深すぎず浅すぎずのいい感じを攻めています。1級を狙っている方がいらっしゃるなら、ご購入を検討されてみてもいいかもしれません。