自由広場

穿った独楽は廻る
遠心力は 今日も誰かを惹きこむ

駅前は 空のタクシー 渋滞中

2009-01-21 10:49:47 | どーでもいいことつらつらと。
不況だ何だと騒がれていて、最近のニュースでたまに見かけるのが、「○○会社、社員に自社製品を購入するよう指示」みたいなやつ。経済のことはよく知らんが、これって本末転倒というか、あまりにもお粗末で無意味なことではないのでしょうか?

僕が小学生の時の話。あまりにも貧乏で、小遣いもロクになかったから、家の手伝いをしてお金を稼ごうと思い立ちました。買い物を手伝ったりして、毎回100円くらいの駄賃をいただき、「ああこれで少しは家族のためになっている」などと一人ほっと息をついたわけですが、後になって、よくよく考えてみりゃ全く家計の足しになってなかったことに気付いたのです。だって結局は「我が家」というカンパニーの中をお金が移動しただけで、総資産的にはプラスにもマイナスにも動いていないのですから。ていうかむしろ自分の金の使い道なんてうまい棒の納豆味くらいだから、家族的にはマイナスの面が強かったかもしれない。


冒頭に挙げたソースはこれと同じなんじゃないの? と思うわけですが、いやはや皆様はどう思われるでしょか。
確かに社員だろうが誰だろうが、自社の製品を買えば何かしらの売り上げランキングなどで上位をマークしたりするのでしょうが、「いやこれって結局社員が買ったおかげだしねぇ」とうしろゆびを指されちゃえば、自分で埋めた地雷を踏みにいったようなものになってしまいます。


景気というのは風評や噂に左右されることが多いといいます。いつもよりも赤字の企業が多かったら、全体的に不況という印象が強まり、個人の財布の紐も緩くなり、徒歩を優先する人が増えタクシー利用客は減るという結果になるらしい。風が吹かない限り桶屋は儲からない、という逆説的なものでしょうか。全然違いますね。


でも実際にはそこまで不況の影響を受けている個人って少ないと思います。知り合いの、僕なんかよりも数倍経済にお詳しい方の話によれば、「最上層と最下層だけに影響が出ているに過ぎない」そうです。間に挟まれた中間層は翻弄されているだけなのかもしれないですね。


よくわかりませんが、不景気不景気と嘆くよりも、「うわ値上がりしまくりの最近なのに、ガリガリ君やうまい棒値段変わってねぇよ!」と大したことじゃないことに大騒ぎして、印象だけでもプラスに働く単細胞が絶対勝ち組だと思うわけなのです。