当場からのサマーセール上場馬の3頭目として紹介させたいただくのは、№863タイセイアヴァンセの2021(牡、父ロジユニヴァース)です。
本馬はサマーセール4日目の8月25日に上場予定です。
なお、本馬の牝系解説文についてはこちらをご参照ください。
【8月13日現在】体高155cm 胸囲170cm 管囲20.0cm 馬体重415kg
本馬は、セリ馴致をお願いするために地元の育成公社さんに預かってもらっています。
本馬の母タイセイアヴァンセは重賞4勝馬ディープボンドの半姉にあたりますが、半弟とは異なりそれほど馬格はありません。
JRAで16戦して残念ながら勝ち上がることはできなかったものの、芝2000と2200、2600で3着しているようにあともう少しのところでした。
それほど大きくない繁殖牝馬なので、初仔の父となる種牡馬はある程度馬格のある種牡馬が望ましいと考えて、ロジユニヴァースを種付して本馬が誕生しました。
本馬は初仔となりますが、馬体的な幼さは残っているものの、体高が155cmあるように当場の狙い通りの馬格サイズに生まれてくれたと思っています。
ロジユニヴァースの産駒数は多くはないものの、JRAでの勝ち上がり率は34%(8月19日現在)であるように、勝ち上がりの数字としては悪くありません。
血統的には、本馬の父ロジユニヴァースの母方にあるGreen Desert(英G1ジュライC)と、本馬の母タイセイアヴァンセが持つShareef Dancer(愛G1愛ダービー)及びダンシングブレーヴ(欧州年度代表馬)による相似クロスを意識しました。
Green Desert≒Shareef Dancerの関係で言えば、父系がいずれもNorthern Dancer系であるのに対して、母父が2頭ともSir Ivorである点で共通しています。
また、Green Desert≒ダンシングブレーヴの相似クロスという観点では、こちらもNorthern Dancer系×Sir Gaylord系の組み合わせです。
さらに言及すると、本馬の父ロジユニヴァースが持っていたHalo≒Sir Ivorの相似クロスを本馬の代でもHaloとSir Ivorをクロスで持つことで継続しつつ、本馬の代では新たにDroneを加えてHalo≒Sir Ivor≒Droneの相似クロスによるトライアングルを形成しています。
この3つの血脈はTurn-to、Pharamond、MahmoudそしてSir Gallahad=Bull Dogを持つ点で共通していて、血統的な親和性が高い関係にあります。
実際、Halo≒Sir Ivor≒Droneはタイセイアヴァンセの母父キングヘイローの血統内で作られている組み合わせであり、そのキングヘイローがG1勝ち馬になっている点からもこの相似クロスの有効性は高いと考えています。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させていただきます。
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