(有)村田牧場通信

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【サマーセール №810】キタサンメジャーの2020(牡 父ヘニーヒューズ)

2021年08月21日 | セール上場馬
サマーセールでは、当場生産馬がセール3日目の8月25日(水)に3頭上場予定になっています。

最後の3頭目として紹介させていただくのがキタサンメジャーの2020です。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。








【8月4日現在の測尺】体高153cm 胸囲173cm 管囲20.3cm 馬体重438kg


本馬は、当場の1歳分場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしている最中です。

ビッグテンビーの牝系らしいピリっとした気性を残しつつ、セリ馴致を経験していくなかで確実に大人びてきている印象です。

本馬の属するビッグテンビーの牝系は、基本的に芝馬が多いのですが、ジョワユーズ(父エンパイアメーカー、ダ1800の新馬戦勝ち)のようにダート系種牡馬を配合するとダート馬を出せる牝系でもあります。

父がヘニーヒューズであることを考慮すると、本馬もダート適性が高そうですし、四肢の筋肉の発達具合など馬体的にもダート適性を感じさせるところがあります。



そのヘニーヒューズは、日高地区繫養の種牡馬としては高額の500万円という種付料の設定がされている種牡馬です。

それに見合うだけの種牡馬成績をしっかり上げていて、昨年はJRAのダート・リーディングサイアーに輝いていて、今年も首位を独走中です。

本馬の属するモガミヒメ牝系もヘニーヒューズとの配合は非常に相性が良く、現役馬ではJRA3勝のダンケシェーンやアヴォンリーがいます。

クラシックスの2020の記事でも指摘しましたが、モガミヒメの血を引く牝馬にヘニーヒューズのようなStorm Catの血を持つ種牡馬を配合すると、Storm Cat≒モガミポイント(モガミヒメの母)による相似クロスが派生します。





本馬の場合、2歳母ビッグテンビーがNijinsky3×4のインブリードを持つ血統で、このNijinskyがStorm Catの父Storm Birdと相似性の高い血であり、Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスを強化する血統パターンになっています。

また、本馬の母父ダイワメジャーはスカーレットブーケの息子なのですが、スカーレットブーケの血統はStorm Catと血統的な相似性が高い関係です。





いずれも父方にNorthern DancerとChop Chopを持ち、母方にCrimson Satanの血がある点で共通します。

ダイワメジャーの代表産駒であるカレンブラックヒル(G1NHKマイルCなど重賞5勝、現種牡馬)は2代母の父がStorm Catなので、この相似クロスを活かした血統パターンをしています。



ガーリッシュハートの2020、クラシックスの2020そして本馬の3頭が、サマーセール3日目(8月25日)における当場生産馬の上場予定となっています。

3頭とも離乳後も冬期を含めた昼夜放牧をしながら、しっかりと基礎体力を付けてきました。

セール当日には、彼らの成長した姿に是非ご注目ください。

また、本馬に興味のある方は当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入いただきますようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。