ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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ラブ・ミー・テンダーを振り返る

2021-09-08 16:16:27 | 過去記事

Caetano Veloso, Love Me Tender

今回は、音楽記事です。前回、ロバータ・フラックの「愛は面影の中に」について書いた記事で、「ラブ・ミー・テンダー」に触れました。そこで今回は、この「ラブ・ミー・テンダー」につい......


過去記事です。
カエターノ・ヴェローゾの Love Me Tender について書いています。
今回も、動画をリンクさせておきましょう。

Love Me Tender (FAIXA BÔNUS)


ついでに、本家エルヴィスさんのほう。
エド・サリバン・ショーでのパフォーマンスです。

Elvis Presley "Love Me Tender" (September 9, 1956) on The Ed Sullivan Show


元記事でも書いたように、この歌はもともと19世紀につくられたもの。
参考までに、そのオリジナルである「オーラリー」を。リコーダーで吹いたことがあるという人も多いんじゃないでしょうか。

オーラリー【アルトリコーダー】ドレミファ楽譜付き


ここからは、カエターノ・ヴェローゾに焦点をあてましょう。


まずは、記事中でも言及したニルヴァーナのカバー、Come As You Are。
選曲も驚きですが、クールなアレンジも秀逸です。カート・コバーンは南米の音楽にも結構興味を持っていたといいますが、なにか共鳴するところがあったんでしょうか。

Come As You Are

そして、ポール・アンカのカバー「ダイアナ」。

Diana



こちらは、マイケル・ジャクソン Billie Jean に、ビートルズの Eleanor Rigby をくっつけるという、また神センスな一曲。

Nega Maluca / Billie Jean / Eleanor Rigby  

ビートルズに関しては以前「ヘイ・ジュード」のカバーを紹介しましたが、カエターノさんはほかにもビートルズの曲をいくつかカバーしています。
そのなかから、Lady Madonna のカバーを。

Lady Madonna

このアルバムジャケットのセンスもいいですね。



東京パラリンピック閉幕……

2021-09-05 23:15:31 | 時事


東京パラリンピックが閉幕を迎えました。

私の場合、今回のパラリンピックに対する見方は、オリンピックの場合と同様です。

そもそも特に興味があるでもなく、コロナ禍における開催には基本的に反対。ただ、そこに参加する選手を批判するつもりはない……というところです。

まあ、最後のほうは政局に話をもっていかれたようなかたちになり、東京オリパラは最初から最後までぐだぐだだったな……という印象です。パラリンピック関係者のことを考えるのなら、菅さんも閉幕まで退陣表明を待ってやったらよそさうなものなのに――とも思います。



このパラリンピックにおいて、千葉県では、感染者が出たということで学校連携観戦が中止に追い込まれるということもありました。

この点に関しては、組織委と千葉市教育委員会の側で意見に食い違いが出ています。
組織委側は、発熱したのは「観戦前と聞いている」としている一方、市教委側は観戦時には健康でその後発熱の症状が出たと主張。

なんともわかりやすい責任のなすり付け合いです。

学校連携観戦を主導する人たちはパラリンピック観戦の意義を強調しますが、大人たちのこんな醜悪な姿を見せつけるデメリットの大きさを考えたら……という話です。丸川五輪相は「子供たちの心にレガシーを残せた」といいますが、どちらかといえば負の遺産のほうが大きいんじゃないでしょうか。



菅総理、退陣へ

2021-09-04 22:42:09 | 時事


昨日のことになりますが、菅総理の退陣表明というニュースがありました。

まさに急転直下、「政界一寸先は闇」を地で行く話といったところでしょうか。
一昨日の記事で、菅政権がそのまま継続する可能性は低くなったと書きましたが、まさかその翌日に総裁選不出馬というかたちで退陣が確定するとは、さすがに思ってもいませんでした。
まあ、総裁選なり総選挙なりで敗北して引きずりおろされるよりは、コロナ対応への専念といって自ら身を引くほうがまだマシではあるでしょう。

こうなってくると、思い出すのは十余年前、自民党の総理総裁が一年単位で交代を繰り返し、あいつもダメ、こいつもダメとなって最終的に政権交代にいたった顛末です。今回またあれが再現されるとしたら、その引き金を引いたのが同じ安倍晋三さんというのは、歴史の偶然か、あるいは必然なのか……後世の歴史研究に期待したいところです。

突然の退陣表明は、自民党総裁選や衆院選にむけた野党の選挙戦略にも影響を与えているようです。
菅総理の退陣ということで従来のシナリオが崩れ、先が見通せない混沌とした状況になってきています。
まあ、新総裁に対するご祝儀支持率で衆院選を乗り切ってひとまず自公政権が続くというふうになる可能性が現状としてはいちばん高いように思われますが……
ともかく、誰が次の総理大臣になろうと、コロナ対応が待ち構えていることは疑いようがないわけです。
その現実をきちんと直視し、批判的な意見にもちゃんと耳を傾け対話ができる人が総理大臣となってくれることを期待するばかりです。



総裁選が先か、総選挙が先か……

2021-09-02 21:28:19 | 時事


いよいよ、自民党総裁選への動きが本格化しているようです。

一時、解散総選挙を先にするという情報も流れましたが……この話は、早々に立ち消えになりました。
前に書いた、緊急事態宣言解除後の「空白の5日間」を使う切り札を菅総理が切ろうとしたものの、断念ということです。素直に解釈すれば、緊急事態宣言を延長しなければならない見通しだからそこでの解散はできなくなったということになりますが……実際には、この状況で解散などさせてたまるかという自民党内の猛反発で伝家の宝刀を封じられたと見るのが妥当でしょう。そこで、苦し紛れの内閣改造やら党人事という話になっているわけです。
この、追い込まれた感……まあ、総裁選前に解散総選挙に打って出たところで菅総理にとって苦しい展開が待っていることには変わりないと思われますが、追いつめられてもうまともに情勢を判断することも難しくなっているというところでしょうか。活路を見出そうとあがけばあがくほど、状況は悪化していく泥沼モードです。

振り返ってみれば、菅政権の発足からおよそ一年。

前に小池都知事について書いたことは、菅総理にもあてはまります。去年の自民党総裁選に出馬した時点で、自分のやりたいことなどとにかく後回しでひたすら新型コロナ対応に追われるであろうことは予測がついたはずだし、ついていなければならないでしょう。そう考えていなかったとしら、情勢認識が甘すぎといわざるをえません。結果、新型コロナへの対策は、つねに後手にまわり、いたずらに被害を拡大させるばかりの一年……政治的に苦しい状況に追い込まれるのは当然でしょう。
現実問題として、総裁選、総選挙を乗り切って菅政権がそのまま継続する可能性は低くなってきているんじゃないでしょうか。
ならば菅総理には、せめて最後だけでも、真に国民のことを考えた政策を期待したいです。まあ、無理な期待なのかもしれませんが……