サイモン&ガーファンクル「スカボロー・フェア(詠唱)」(Simon & Garfunkel, Scarborough Fair/Canticle)
スカボロー・フェア/詠唱 [EPレコード 7inch]CBSソニー 今回は、音楽記事です。先日、小説記事として『ヒッキーヒッキーシェイク』を取り上げましたが、そこからのつながりで、......
過去記事です。
サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア(詠唱)」について書いています。
例によって、動画を。
Simon & Garfunkel - Scarborough Fair (from The Concert in Central Park)
これまたいつもどおり、プラスアルファとしていくつか動画を紹介しようと思います。
まずは、代表曲の一つ「サウンド・オブ・サイレンス」。
Simon & Garfunkel - The Sound of Silence (from The Concert in Central Park)
虚栄に満ちた現代文明を告発するこの歌は、もともとアコースティックだったものをバンドサウンドにして大ヒットしました。
しかし、そのことで、ポール・サイモンは葛藤したといいます。
というのも、当時のフォーク界においては、エレキサウンドを使うことは魂を売る行為とみなされていたのです。
そういうことがあったため、たとえばボブ・ディランもエレキに“転向”したとして強い批判を浴びていました。あいつは裏切り者だ、と。ディランの場合は、もともとエレキでギターを弾き始めた人であり、転向なんかしちゃいないんですが……まあ、そういう時代だったということでしょう。
次に、「ボクサー」。
この歌についてはこれまで何度かこのブログで言及してきましたが、おそらくサイモン&ガーファンクルとしての動画は載せていなかったと思います。
Simon & Garfunkel - The Boxer (from The Concert in Central Park)
ライブバージョンということで、途中の歌詞をちょっと変えてあります。
ここからは、他のアーティストによるカバーを。
まずは、アリシア・キーズによる「明日に架ける橋」。
以前ロバータ・フラックのカバーを紹介しましたが、サイモン&ガーファンクルの曲でもっともカバーされているのはやはりこれでしょうか。
Alicia Keys - "Bridge Over Troubled Water" (Paul Simon Tribute) | 2002 Kennedy Center Honors
マイ・ケミカル・ロマンスのジェラード・ウェイによる「冬の散歩道」。
ギターを弾いているのは、同じくマイケミのレイ・トロ。どちらかといえば、バングルスのバージョンをカバーしたイメージです。
Gerard Way - Hazy Shade of Winter (feat. Ray Toro) [Official Audio]
サラ・ジャローズによる「キャシーの歌」。
ここまで紹介してきた曲と比べると知名度はやや低いと思われますが、私は結構気に入っています。
Sarah Jarosz - "Kathy's Song"
もう一度、スカボロー・フェア。
上のサイモン&ガーファンクルの動画では、ライブである関係上アルバム音源の挿入句部分が入っていないので、それが入ってるカバー動画。
Scarborough Fair / Canticle - Jadyn Rylee, Sina and Charlotte Zone
最後に、ホリーズによる I Am a Rock。
I Am a Rock (Mono) (1998 Remaster)
この歌は、以前ちょっと言及しました。
ありていにいって、“引きこもり”の歌です。
そもそもサイモン&ガーファンクルの記事を書いたのもヒキコモリの文脈においてでしたが……いまは眠りについているけれど、いつか世界を変えるイントロンという意味合いでいえば、I Am a Rock は「俺がロックだ」と解することもできるのかもしれません。