むらぎものロココ

見たもの、聴いたもの、読んだものの記録

ADSR

2005-03-28 02:10:00 | jazz
openOpen, to love
 
 
 
Paul Bley(p)


Attack Decay Sustain Release 四つに区分された音の生命。音はそれぞれの局面において様々な表情を見せる。表面がなめらかな磁器も顕微鏡で拡大すればザラザラ、ボコボコした表面を見せるように、ポール・ブレイはピアノの音の微細な肌理を聴かせてくれる。
黄金、銀、銅、鉄へとひたすらに下降していくローマ人の時代認識のように、ひたすらに減衰する音の運命からブルースもまた生まれる。音としての人生。
穏やかな水面を突き破って飛び上がる魚のようにひらめきに満ちたパッセージは、惰性的に下降する運命に対するエラン・ヴィタール(生の跳躍)である。

収録曲
1.Closer
2.Ida Lupino
3.Started
4.Open, To Love
5.Harlem
6.Seven
7.Nothing Ever was, Anyway


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