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サンマルティーニ

2005-12-04 01:05:00 | 音楽史
sammartiniGIOVANNI BATTISTA SAMMARTINI
SYMPHONIES AND OVERTURES

Roberto Gini
Orchestra da Camera Milano Classica

ジョヴァンニ・バティスタ・サンマルティーニ(1700頃-1775)はミラノに生まれた。彼の父親はオーボエ奏者で、フランスからミラノに移住してきた。サンマルティーニは父親から音楽の手ほどきを受けた。兄ジュゼッペも音楽家であり、主にロンドンで活動した。
サンマルティーニはその生涯をほとんどミラノで過ごしたが、1720年頃には教会のオルガニストとして、あるいは宗教音楽の作曲家として有名になっていた。それ以後は、シンフォニアの作曲家として知られるようになった。彼の音楽は歌うような旋律と軽快なリズムによる明るさが特徴となっている。
サンマルティーニは交響曲の始祖の一人として、バロックから古典派への橋渡し的な存在として重要である。彼はグルックの師であったし、J.C.バッハやハイドンに影響を与えた。また、ボッケリーニは彼の指揮下で演奏したことがある。

交響曲はオペラの序曲として用いられたシンフォニアを起源とする。アレッサンドロ・スカルラッティらのナポリ派のオペラで用いられた急-緩-急という三部構造を持ったいわゆるイタリア式序曲がオペラとは独立して演奏されるようになったのである。サンマルティーニの交響曲は急-緩-急の三楽章形式であるが、やがてマンハイム楽派によって、メヌエットが加えられ、四楽章形式が一般的になっていく。


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