自由に出入りできる「家」に居たつもりが
いつの間に「船」に乗ってしまったらしい。
海が荒れると即「船酔い」に。
嵐になれば・・・半死半生。
まあ、「家」のせいではなくて
わが身の耐用年数が来てるんだけど。
その昔、20年に10回「家」が変わった。
そのたびに、大雨・洪水・雷・暴風を相手に
出来もしない悪戦苦闘。
ちっちゃな庭の老木が、隣家の屋根に倒れかかり
庭下駄・サンダルがプカプカ浮かぶ。
苦労して家中の雨戸を閉めても
屋根が飛びそうな風の音・・・
「非力な自分にはこれ以上無理」
というわけで、独立船(一軒家)からちょい大型に
本気で乗り換えることにしたのだけれど・・・
まさかここまで「船旅」な日々が
待ってるとは思ってなかったな~(^^;
それでも、今
豪雨の後の青空を見ていると
久方ぶりに見る秋の雲。
さやさや通り過ぎていく風。
木々の緑。乾いた地面。
白いパラソルが歩いてく・・・
「よかった~どこかの港に入ったのね」
船を下りて、歩いてみる。
見慣れたような、そうでもないような
ささやかな町並み。
見たことがあるような、初めて見るような
ちょっと変わった色合いのアサガオ。
言葉が通じそうな、通じなそうな
オジイサン、オバアアサン
見向きもせずに通り過ぎる自転車の群れ
・・・やっぱり異国の風景だ。
噂によると、長逗留じゃあないらしい。
明後日にはまた船客に戻って
海の上にいるんだろうな。
荒れないでほしいな。
「嵐」はやめてほしいな~
・・・ってわけにもいかないか。
ま、「旅」と思えばそれだけで
心のどこかがちょっとだけ
軽くなるから・・・不、思、議。(^^)
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