むじな@金沢よろず批評ブログ

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葉金川「台湾人なら台湾語を話せよ」と発言、馬へのあてつけか? 客家人のハッカーwはなぜ問題にしない?

2009-05-20 14:42:23 | 台湾言語・族群
ジュネーブのWHAに参加中の衛生署長葉金川が宴会が終わって客がすべて帰った後、台湾人留学生に「どういう身分と名称で参加したのか」と詰め寄られている最中に、「台湾語で話せよ。台湾人なら。台湾語が話せないのか。それでは意味ない」などと暴言を吐いた。
かつて民進党が同じように主張したことに、国民党は「ホーローショービニズムだ」と攻撃してきたものだが、いまや主客転倒して、国民党政権の高官が「台湾人=台湾語論」を展開することになった。
2008年の選挙では、国民党は民進党の台湾意識論を見事に真似して吸収して、台湾人を騙すことに成功したわけだが、ショービニズムと攻撃していたディスコースまで吸収していたんだw。
不思議なのは、この発言を聯合報や中国時報や中天やTVBSは一切問題にしていないことだ。
さらにいえば、4月ごろ私の台湾語に関する記述にしつこくつきまとって、日本語でコメントを数十件も連投していた「客家人」を名乗る人間がいた。「ホーロー語だけを台湾語というのはおかしい」と。そして、私に論破されたことに逆切れして、そいつ自身のブログや台湾のブログにあちこち私の批判を投稿して、「客家語を無視するとは失礼なやつだ」などと書きまくったが、そいつのブログも、今に至るまで、この発言を問題にしていない。結局、自称客家人で、立命館大学留学経験があるという日本語使いは、国民党の犬だったということだな。しかし日本留学の「台湾人」のくせに、国民党とは結構珍しいケースだなw。

まあ、それはそれとして、「台湾人なら台湾語で話せ」という気持ちは私はわかるし、実際私もそう思う。ただ、相手が客家人の場合も考慮して「台湾語か客家語で話せ」と私ならいうだろう。原住民を無視するのか?って、原住民はああいう場にはいないし、いても北京語の訛りでわかる。厳密には客家とホーローも北京語のプロソディで弁別できるが、若い世代はそうでもないし、混血も多い。ただ原住民だと混血であってもわりと弁別できる。

しかし、葉の発言は、翻ってみると、台湾語がぜんぜん進歩しないし、下手な馬英九や、台湾語が話せない劉兆玄への嫌味になっているといえないか?「台湾人なら台湾語で話せ」。なるほど、劉兆玄ってやっぱり台湾人ではなかったんだ。

それから、「台湾語で話せ」といっているわりには、葉の台湾語が「台湾人のくせに」それほどうまくなかったのも笑えた。あの世代にしては、どこかぎごちないんだな、これがw。結局、葉の発言は自分自身の台湾語があまりうまくないこともあって、説得力がなく、ただの民族中心主義思想の暴言にしかなっていない。

台南の台湾語が堂にいっているおじさんが「台湾語を話せ」というのとは、あらゆる意味で意味が違う。

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