むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

「ゆのくに天祥」の新滝祥子ちゃんの結婚が台湾各紙で大きく報道

2007-09-11 00:03:03 | 台湾その他の話題
最近、いろいろあったのだが、それはすっ飛ばして(後回しにして)、ちょっとした話題。
石川県山代温泉の「ゆのくに天祥」や「ゆのくにの森」などの経営者出身の新滝祥子ちゃんが台湾の天喜旅行社の会長と9日台北市の来来シェラトンホテルで結婚披露宴を挙げたことが、10日付けの台湾各紙で大きく取り上げられていた。
彼女は高校の2年後輩。2年前に私が同窓会の集まりで講演したときに「もうすぐ台湾人と結婚する」といっていたが、実際の結婚まではけっこう時間がかかったのね。
とにかくおめでとう。

しかしこんな大きなニュースになるとは思わなかった。天喜旅行社も業界上位で団体旅行が強いのと、さらに日本人の"美人の令嬢"(←客観的にはそうなのだが、当人を知っていると*******)をもらうというのが、ニュースバリューがあったのか。
自由時報がA11面肩で写真付きで、聯合報がA8面半面を使って大々的に報じたほか、中国時報も写真だけ、リンゴ日報も伝えた。
いずれも「白無垢」姿にスポットを当てていた。
自由時報見出し「台日婚姻 旅行社総裁が温泉旅館令嬢と結婚」として写真を大きく、さらに「台湾日本婚姻風習特色」の比較表まで載せている。

自由時報記事では次のようになっている(丸括弧内はつっこみ):
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低迷する台湾と日本の旅行業界だが、昨日は盛大な結婚披露宴が開かれ、盛り上がった。
「特色ある婚礼 台湾と日本の混合」
新郎は天喜旅行社総裁の郭正利氏、新婦は日本山代温泉のゆのくに天祥令嬢・新滝祥子氏。二人は10年にわたって愛を温め、昨日カップルとなった。名前も「久々喜来宴」と名づけられた婚礼は午後と夜にわかれ、台湾と日本から合計2000人以上が出席して二人を祝った。式は創意にあふれ、参席した日本人記者も簡単の声を上げており、日本でもこれほどの結婚式は少ないことがわかる。
「絶好のカップル 旅行業と観光業の組み合わせ」
この新婚は台湾と日本の旅行業界の名士の出身であり、郭氏は旅行界の鬼才で、天喜と喜達旅行社を立ち上げ、独特の美学と品味とあわせた高価格パッケージが強みで、日本旅行を得意とし、年商50億元、毎月銀行に払うクレジット支払額は2億元に達する。
新婦の家は、石川県加賀温泉郷山代温泉に位置する天祥と、さらに別に13万坪の広さの伝統文化体験パーク「ゆのくにの森」を経営する家で、両家の資産をあわせれば優に120億元(500億元)を超える(←ツッコミ、ホンマかい?)。
二人は遠距離恋愛を10年にわたって続けてきたが、それは今日はやりの即席恋愛結婚とは対照的で非常に貴重なものである。新郎は今後は新婦の言うことを聴かなければならないと笑いながら言った(←うん、新滝は気が強いからな)。新婦は新郎家人と話すため台湾語を現在一生懸命学んでいるところで、結婚式でも「トーシャー」「チャパーベー」の二つを披露した(←台湾語を勉強するところはよろしい)。
二人はまたその愛の道を支援してくれた友人たちにも感謝をささげることを忘れなかった。思いがけず特にサポートしてきた三人が舞台に上がり、二人に贈り物をする場面があり、会場は非常に盛り上がった。
この結婚は台湾の旅行社と日本の旅館の間の盛大な式となった。午後の披露宴では観光局長の頼氏が挨拶し、両家の親族が結合することで台湾と日本の旅行が盛んになることを祈ると述べた。夜の部では麗緻ホテル総裁の厳長寿氏(注:台湾のホテル業界で最も有名人)が、このおめでたい結婚によって台湾と日本の旅行業界が低迷から脱出することを期待したいと述べた。
遠方から来た日本人には、日本の旅行関係業界重鎮の顔ぶれが見られた。たとえば萬国屋旅館の本間社長、紅葉旅館の角野社長、ホテルオークラの清水社長、古窯旅館の佐藤女将ら。また他の国の旅行業界関係者も出席し、さながら国連の会議のようであった(←ちょっとおおげさ)。
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聯合報は3本の記事、3枚の写真があり、見出しはそれぞれ「台湾と日本の婚姻 天喜の総裁が富豪令嬢と結婚」「豪華結婚式で広告効果大」「新婦:一目見て惚れました」。あとは白無垢の擁護説明、費用などの数字一覧表。
聯合報の記事は多いので、全文訳は省略するが、面白いのは:
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「富豪出身の新滝祥子氏は10年前に視察団で台湾に来て、郭氏と知り合った。5年前から本格的な付き合いを初めた。祥子氏は日本で200回を超える見合いもしたが、最後に台湾人を選んだ。彼女は言う。郭氏の誠実かつ仕事に熱心なところに惹かれた。しかし郭氏は補足して、二人のデートの約束があったときも郭氏の仕事が入り、祥子氏はしばしば文句を言っていた」」
「郭氏は日本から来た親友たちのために300部屋を貸しきり、さらに引き出物を持たせたことから出費はかなりのものになった。しかし日本側出席者の祝儀も多額で、郭氏は実は体面も懐も保ったことになった」
「実際には一番得をしたのは、郭氏が経営する旅行社だった」
「郭氏にとっても、日本の旅行業界の名門との結婚は、自分の事業にとってプラスは大きい。郭氏自身も数億元の資産があるというが、新婦の家の資産はもっと多い。しかし、箱入り娘を遠方から送り出すことになった新婦の父母や親友は、もともと新婦を心配していたが、今回の盛大な披露宴を見て、特に親友たちは新郎の経済力と社会的地位に太鼓判を押し、これなら娘を新郎に預けても安心だといっていた」
「現在40歳の新滝祥子氏は、日本石川県山代温泉の名士の令嬢で、慶應大学文学部を卒業、フランスに一時遊学、新聞社の主筆も勤め(←正しくは北國新聞広告局とコラムニスト)、家族企業の一社の支配人。一族は温泉旅館のほか、テーマパークも所有している」
「二人の愛は1997年に始まった。祥子氏が台湾に旅行宣伝に来て知り合い、その5年後から正式の交際を始めた。その間何度も停滞時期が訪れたが、しかし彼女は台湾の旅行関係者に郭氏を一目見て惚れたと語っている」
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数字:新婦礼服 白無垢と打掛250万元、卓数150卓以上、一卓ごとに2万5千元で合計375万元、宿泊部屋数300部屋、一部屋あたり6千元で合計180万元、従業員への謝礼合計600万元、引き出物一個あたり1千元以上で合計最低でも200万元。全計1600万元以上。

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