むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

日本が当初台湾の救援隊を拒否したのは、馬政権の根回し不足が原因

2011-03-16 02:25:32 | 台湾政治
各国が支援を申し出る中で日本政府は14日台湾政府からの支援の申し出を断ったという話が台湾で問題になった。
同夜の三立の討論番組などでは「日本政府が中国の目を気にしたのか」という邪推をしていた。また日本の民主党嫌いのネトウヨどもは「媚中ミンスだからだ」などと決め付けていた。
しかし実際には日本外務省が台湾からの救援隊が事前に通知していなかった救助犬を連れて行くということを知って、検疫の用意ができなかったから、断ったらしい。

だとしたら、これは台湾政府の根回し不足、コミュニケーション不足、手続きの不備が招いたもの。
大体「民主党だから中国の目を気にした」というのは、「媚米」のはずなのにイランの申し出を受け入れていることからも、成立しないし、そもそも災害救援は人道問題なので、外交関係のあるなしや良し悪しは関係ない。北朝鮮の赤十字社からの義捐金すら日本は受け取っているのだから。

馬政権になってから、行政の基本的な動作が失調傾向にある。これは国内政治では脱線気味だった陳水扁政権ではありえなかったことだ。
もっとも、この問題で馬政権バッシングを強める必要はない。

はっきりいって最近の台湾は、すべての問題で青緑の対立になってしまうことにはうんざりだ。実際問題、青と緑でどんな違いがあるのか?それこそ外国人から見たらどうでも良い「違い」に過ぎないことに、この小さな島国の住民は、感情的になっているだけだ。もちろん、「中華民国」という亡霊体制と、国民党というファッショ政党組織の清算は必要だが、「人」のレベルでは青と緑の違いはほとんどない。深青と深緑の盲目的で戦略のない感情論に問題がある。

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