ベニテスが動き、かなり試合が変わったという印象を受けました。
通常の布陣であれば、お互いに警戒し、面白味のない接戦になっていたかも
しれません。
ベニテスの奇策?が決勝を面白くさせたましたね。
テレビ故、全体の動きが確認できませんが、ミランが攻撃に転じるときも
リバプールのDFラインは、4枚が綺麗に揃っていました。
その動きをみて、03年に横浜で戦ったボガのディフェンスを思わせる
ものでした。
あの試合は、スペースが潰されてしまい、なかなか動きのない試合でしたが
今日のリバプールは果敢に攻撃にでていたように思います。
ということは、リバプールの中盤の選手はかなりの運動量強いられていた
筈です。プレミア勢の屈強な体躯、精神力は賞賛に値します。
終盤にトップの攻撃の担い手として、キューエル、クラウチを投入しましたが
逆転への布石となる選手交代にはならなかったように思います。
中盤の選手が多大な運動量を求められたために、シュートシーンで斬れを
失っていたのは気のせいでしょうか?
キューエルを投入するのであれば、勝てないと大胆に宣言し、試合中も
コメントしましたが・・・
私の彼への印象は、リバプール向きの選手ではないということを
リーズから移籍したときから思っていました。
リーグでは活躍した試合もありましたが、リバプール向きではない
故に試合に入り込めていない(溶け込めていない)印象を持ってしまいます。
それが、何かをやってくれるのでは?という期待感につながらないのです。
2年前のスミチェルはそれとは逆の印象、雰囲気がありました。
私だけが感じていることかもしれませんが・・・(笑)
クラウチの投入も、結局、FWの枚数を増やしたとはいえ、普段通りの
2トップに戻っただけ、決してパワープレーに転じたわけではないので、ミラン
として、当初の想定していた布陣に戻っただけ。としか捉えていなかったのでは
ないでしょうか?
一方のミランはハーフタイムに中盤の陣形に修正を施したようです。
まず、終了直前の得点が余裕を与え、我に返ったという印象です。
途中にパオロのミス、ガットゥーゾのミス、相変わらずのヤンクロの不安定
な部分が顔をだし危険な時間帯はありましたが・・・
カラーゼの交代は、「安定感」を求めてのものと、真ん中の2人に何か
あった場合でも対応できるという点で、アンチェロッティが執ったカード
でした。
それにしても、スーペルピッポです。
ピッポによるピッポの存在価値を誇示したゴールを決めてくれました。
2点目の最終ライン際で、横にスライドしながら一瞬のタイミングで
オフサイドトラップをかいくぐる動きは「芸術」です。
失意のイスタンブールから2年。
モヤモヤが吹っ切れました。
パオロがビッグイヤーを天高く掲げた瞬間も感動しましたが、その後に
ピッポがユニホームで目頭を押さえたシーンに思わずもらい泣きして
しまいました。
まだ、「MILAN MILAN♪」のメロディが心の中に響いています。
おめでとうミラン!ありがとうミラン!
雅104