penso che ・・・

サッカー愛する皆さまご機嫌いかがでしょうか? ・・・盛り上がりましょう!

繁栄か?衰退か?

2007-06-19 23:59:19 | Weblog
繁栄か?衰退か?
リーガKさんのタイトル、良いポイントを捉えているなあと感心しました。

リーガKさんとバンドビッチさんには、メールでも使ったキーワードですが
今シーズンのリーガを振り返ってみれば

「転換期」
だったのでは? と思います。

レアル、バルサの2強は、大幅な陣容の変更となるでしょう。
既にそのような報道もされていますしね。

繁栄か?衰退か?
ということですが、各チームの補強の具合により決まるような気がします。
ただ、衰退の場合でも、長い期間の衰退ではなく、ごく短い期間のもので
済むと思います。

「銀河系軍団」とレアルが呼ばれだした頃から
リーガ・エスパニョーラ自体が繁栄したと言えるでしょう。
(ヨーロッパNo1リーグと形容もされましたし)

そんな「サッカーバブル」のようなものが弾けてしまい
「衰退」したかのように思うえるのかもしれません。
本来の姿に戻ったと思えば、「衰退」ではないのかもしれません。

ただ、「リーガの特徴」という意味では、ことレアルに関しては
改善されないかもしれません。

最近のサッカーは、指揮を執る監督に依存する傾向があります。
金銭的に余裕のあるクラブなら、尚更です。

「郷に入っては郷に従え」という意識は希薄になりました。
とにかく、自分のお気に入りの選手を帯同させた自身の移籍の実現や
どうしても欲しい選手を金にものを言わせ補強する。

監督もプロですから当然といえば当然の行為です。
(結果を求められているのですから自分が指揮を執りやすい環境を
選択するのは至極当然のこと)

ただ、今回のカペッロの場合、少々「度が過ぎた」ようです。
前回、レアルを指揮したときとは明らかに違っています。
それに加え、より強固になった「エゴ」が
チームがパニックとなる事態に拍車をかけてしまったようです。

ACミランを語るときにも述べましたが
チームの構成は、そのチームを象徴すべき自国の選手を中心に構成すべきと・・・
レアルの場合はラウール。

彼を中心にしなかったことがチームの構成を見誤った原因と思います。
確かに、近年の彼は、ベストフォームに程遠いパフォーマンスでしたが・・・

チームの中心となる選手を見誤るとこうなってしまうことをレアルという
チームを通して見た様な気がしました。

フットさとう君が「レアルのサッカーはつまらない」と語っていましたが
レアルのフロントが、チームをカペッロに託した時点で、スペクタルよりも
堅実に勝利を求めたのだったのですから、致し方なかったのかもしれません。

ただ、バルサの場合は、バルサを愛するサポーターたちが、結果だけでなく
サッカーの内容まで要求するので、心配はないと思います。
但し、彼らの納得を得られるまでは時間がかかるかもしれません。

そもそも、バルサは今シーズン開幕時点では2連覇中でした。昨年はCLも
制覇し、ヨーロッパでは頂点に位置するチームでした。
そんなチームに「包囲網」が敷かれないはずはないです。
バルサ潰しは、2位以下のチームの「合言葉」

そう考えると、2位という結果は当然だったかもしれません。
「リーグ1」のリヨンのように5連覇というのは近代サッカーでは至難の業です。
まして、リーガです。上位のチームだけでなく中位のチームも魅力あるサッカー
を展開するようになってきたリーグなんですから・・・

「攻撃がリーガの特徴」
否定できない事実です。
国民性や文化の違い、他の国とは違って独特の民族対立が存在するお国柄。
攻撃的サッカーを展開できないチームは、サポーターから排除される
でしょう。

リーガKさんが挙げられた2チームは、リーガは衰退せず!
と評するに値するチームと思います。監督に依存すると既に述べましたが
ビクトル・フェルナンデス、キケ・フローレス、いずれの監督も
スペインの風を感じる魅力的なチームを構成していると思います。

彼らのような監督が居れば、伝統は守られると思います。
守られると同時に新しいものも与えてくれるかもしれません。彼らのような
人物を抜擢、排出する風潮というものがあるのでしょう。

話をレアルに戻しますが
カペッロが引き続き指揮を執る場合、どこまで自分の信念を曲げて譲歩するか?
が見所になると思います。今まで築いてきたカペッロのサッカーがそう簡単に
変わると思いませんが(笑)

サッカーの特徴ということで1つ語るならば・・・
全欧州的に各国の特徴を出すためには、プラティニ会長の考えに
賛同するのも1つの手段です。「原点回帰」です。
このテーマは、また別の機会にいたしましょう(笑)

リーガKさんの投稿に「一括り」とありましたが
最後に私なりに今シーズンのヨーロッパサッカーを総括してみたいと思います。

バンドビッチさんからのメールで
「なにはともあれ、各個人が贔屓にしているチームがなんらかのタイトルを
獲ったんだから、いいじゃない(笑)」という意見もありますが・・・

ミラン、インテル、レアル、ユナイテッド、チェルシー・・・と
振り返ってみればこの意見も納得ですが(笑)

でも、やはり一括りでまとめます。
キーワードは「活性」と「覚醒」です。

全てが全てに適用できるわけではありませんが、と断っておきます。
念のため・・・

ミラン、レアルの2チームは冬のメルカートの頃、誰が「優勝」できる
チームになろうと想像したでしょうか?
あの「どん底」状態から・・・

インテルにしても毎年のように大型補強を繰り返してきましたが
スクデットにはほど遠かったです。

ユーベにしても活躍するステージがいつもと違う場所。

そんなチームが優勝を手にしたり、本来の活躍の場に戻ってきました。
これって、「活性化」と言えないでしょうか?

個人に目を移せば、ベッカム、ファン・ニーステルロイ、フィーゴ、ラウール
実績があるのに、近年はくすぶっていたワールドクラスのプレーヤーたちが
シーズン終盤やシーズンを通して、輝きだしました。
これも「活性」されたといってよいのではないでしょうか?

「覚醒」というキーワードですが
カカ、トッティ。真っ先にこの2人を思い浮かべます。
これまた、既にワールドクラスのプレーヤーですが、チーム事情に
より与えられたポジションで、自身が生まれ持った才能が開花し
得点王を獲得しました。

日本からは中村選手、本来の持ち味を スコットランドリーグとはいえ
充分すぎるほど発揮しました。
CLでのFK2発は、日本に中村ありを印象付けるものでした。

等々、挙げればきりがありませんが・・・
06/07シーズンは「活性」、「覚醒」のシーズンということで
雅104のブログ的には、まとめたいと思います。

帰りの電車の中で、寝ずに考えました(笑)



雅104