ミセスファーマーの『農家の嫁日記』

東京から北海道の農家に嫁いで13年目になりました。
今年のテーマは「頑張らない」。ぼちぼちとマイペースにやりますヨ☆

豚の出荷

2010-03-18 | 豚あれこれ
毎週水曜日は、豚の出荷の日です ミセスファーマーの農場は現在のところは繁殖もして

いますが、昨今の養豚事情(豚肉価格の下落や飼料の高騰など)により、今年から繁殖を

徐々に縮小していくことになりました。



そのため水曜日には肉豚と一緒に数頭ずつ、母豚の出荷も始まっています。

ちょっと切ない現実ですが、これも仕方ないことなのです。



豚舎からトラックの荷台まで歩かせますが、足元の雪に驚いてなかなか前へ進んでくれません。



雪に驚くというよりも、ひょっとすると本能的にこの車に乗っては危険と感じているのでしょうか。

豚の背中を叩いて歩かせているのに、そんな事を考えているとまたまた切なくなってきます



ダンナ様と二人がかりで、ようやく豚達がトラックに乗り込んでくれました。



昨日は久しぶりにミセスファーマーも出荷に同行しました。こんな日に限って時々吹雪くほどの

荒れ模様です 4トントラックの助手席は観光バスの最前列並に眺めの良い特等席なのですが、

この天気ではせっかくの高い位置からの景色も台無しです それどころか悪天候の影響で、

事故って路肩に立ち往生している車を何台も見かけました 冬の運転は本当に怖いです!





2時間近く走って千歳に入ると、先ほどまでの雪が嘘のようなお天気になっていました。峠を

ひとつ越えただけで、こんなにも天候が変るんですね サラブレッド達は悠々お散歩中。

千歳の周辺には、GIレースでも活躍するような競走馬を育てている有名牧場が点在しています。



屠場に到着しました。前に2台のトラックが止まって豚を下ろしていたので、しばし待つことに。



ここにはやはり独特の雰囲気がありますが、中でも一番印象的なのは、遠くからでも屠場だと

わかるほどのおびただしい数のカラスやトンビが、常に上空を飛んでいることです。




一体何羽いるのか・・・空にゴマを散らしたみたいな不気味な眺めです。



カラスやトンビ達は、肉の処理後に出される廃棄物を目当てにひたすらグルグル飛び回って

待機しています。



前のトラックの荷下ろしが終わり、この後はうちの豚を下ろす番です。さすがのミセスファーマーも、

我が家のために子豚を産んでくれた母豚が建物の中に消えていく姿は見ることができません

心の中で手を合わせ、この命のお陰で私たちが生きていけてるという事に感謝するのみです


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2 コメント

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うちの息子も・・ (きくりん)
2010-03-24 16:23:36
いつも楽しみに見てるよー!うちの息子も豚さんの出荷については興味があったみたい。「ドナドナだねー」といってました。
道路がふぶきになって見えなくなるのは「ホワイトアウト」っていうんだって、この間観光バスのガイドさんが教えてくれたよ。運転には気をつけてねー
きくりんはまだ無職なので、大変そうだけど仕事のあるミセスファーマーがうらやましいなー
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ドナドナなのよ (ミセスファーマー)
2010-03-24 19:02:43
私もいつも心の中で「ドナドナ♪」が流れてしまうの~
こっちへ来たばかりの頃、一度施設の中も見せてもらった
事があるんだけど、その時はまだ目の前に吊るされている
枝肉(処理後の大きな肉)と、我が家の豚ちゃん達が頭の中で
リンクしなかったから平気で見れたんだと思う。。。
明日出荷になる豚ちゃんに餌をあげる時も、チト辛いです

吹雪で真っ白になることを「ホワイトアウト」って言うんだ~。
知らなかったヨ~
返信する

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