一昨日は地元の農協の養豚婦人部の総会、昨日は養豚家の集まりの北海道支部
の総会がありました。この時期は毎年、各種総会が立て続けにあるので、今月だけ
でもダンナ様はビートの部会やほうれん草の部会など毎週のように総会に顔を出し
ています。昨日の総会は養豚生産者と関連業者が毎年洞爺湖温泉に集まるもので、
事業報告や収支決算報告などに続き、畜産試験場の人が講義を行ったりした後に、
ホテルにそのまま一泊して宴会・・・という恒例行事で、唯一夫婦同伴で出席するのが
慣例になっているので、ミセスファーマーも一緒に出かけて行きます。
今回の会場は“洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス”です。今までにも何度か
利用した事のある洞爺湖万世閣ですが、2008年の春に洞爺湖サミットに合わせて
一部の客室が洋室にリニューアルされて“ホテルレイクサイドテラス”となって以来、
初めてその新洋室に泊まりました。そのフロアはエレベーターを降りた時からアップ
グレードされた雰囲気で、部屋も以前の典型的な温泉宿の和室の時のイメージを
一新、スーペリアツインのこの部屋は広々としてアジアンリゾート風の内装で、まる
っきり別の宿みたいです。俄然ミセスファーマーのテンションもアップしましたヨ
今回の総会では、やはり東北関東大震災の話題が議題にたびたび上がり、飼料
会社の人が石巻や仙台の支社の被害状況をスライドを交えて説明していました。
津波の被害と地震自体の被害の両方で建物にも大きな損傷があり、復旧には半年
はかかるような箇所もあるそうで、生産量にも影響が出ているようです。被災地に
ある取引先の農場自体には幸い思ったほど被害はなかったようですが、現場の詳細
を聞くとその後の影響はかなり深刻だと思いました。まず飼料の供給については、運搬
車は緊急車両指定を受けたので運ぶことができたと言いますが、その供給量は少ない
ので農場では餌は母豚を優先させて与えているそうです。更に屠場が稼動停止中で
再開の目途も立っていない為出荷ができず、今は肉豚もできるだけ太らせないように、
最低限生かしておけるだけの餌しか与えないのだそうです。そして一番深刻なのが、
福島第一原発から20キロ圏内にある農場です。避難指示が出ているので農場放棄
して避難せざるを得ない状況で、農場に立ち入ることもできず、いつ帰れるかもわから
ないままです。その間にも農場内の豚はどんどん餓死していくことになるわけですから、
農場経営者の苦悩は計り知れません。
気持ちが重くなる内容の報告が多かった総会も無事に終わり、その後はいつも通りの
宴会が行われました ミセスファーマーは二次会までお付き合いして、他の人達が
三次会に出向いている頃には温泉に浸かって部屋でのんびりまったり
ところで、こんな時期なので温泉街にも大きな影響が出ていました。外国人客が全く
いないのです この数年、洞爺湖温泉の客の大半を占めていた中国系の観光客
がまるっきり姿を消していました。温泉に入っていても、朝食会場のレストランに行って
も、聞こえてくる会話は日本語のみ いつも明るい売店のおにいさんもすっかり元気
がなくて、早く原発の問題が解決してくれないとどうにもならないと嘆いていました。
震災の直接の被害は少なかった北海道でも、経済への影響はだんだん大きくなって
きている気がします
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