奥尻島へ
農協養豚婦人部の懇親旅行で、8月4日からの1泊2日で奥尻島へ行ってきました。当日、
早朝5時の出発時は小雨の降る怪しげな天気でしたが、普段行いの良い人たちの集まり
という事で(?)、日本海側へ出たらご覧の通りの快晴に 江差港からフェリーに乗って
2時間10分の船旅です
午前11時40分に奥尻島フェリーターミナルに到着。奥尻島のキャラクターのうにまるくん
がお出迎え・・・とパンフレットには書いてありましたが、このときは着ぐるみ版のうにまるは
オフだったようで、観光案内前のうにまる像にとりあえずご挨拶を・・・
フェリーを下船後は、地元から乗ってきた車でさっそく奥尻観光へGO 島を時計回りに
攻略することにして、まずは奥尻島のシンボル的な“鍋釣岩”の前で記念撮影をしました
我が町のある太平洋側とは海の青さが違う・・・と思わずにはいられない、透明度が高くて
深い奥尻ブルーの海に魅せられてしまいます
続いて青苗地区へ向かいました。ここは18年前の北海道南西沖地震のときの津波で
一番大きな被害のあった場所で、この青苗漁港もその時にすっかり流されてしまったそう
ですが、復興後は2階建てにして普段は1階部分を漁港、2階部分は望海橋として使い
緊急時には2階に避難をするような造りになっています。
ちょうどお腹も空いたので、青苗漁港の正面にある食堂「海老寿亭」で島上陸初ランチ
お店のお奨め“青苗丼”(1000円)を注文しました。特製のタレを新鮮なイカの刺身に
まぶしてご飯の上にのせてあるだけのシンプルな丼ですが、これが美味しい~~
刻んだねぎがまたいい仕事をしてましたねぇ~~。
お腹が満たされたところで、島最南端の青苗岬にある“奥尻島津波館”へ。1993年7月
12日に奥尻島を襲った巨大地震と津波と復興の記録が残されている、貴重な資料館です。
入場券を買って中へ入ると、ガイドの人が一つ一つの展示物の説明をして一緒に回って
くれるのですが、この係りの人も実は当時の被災者の方だったりするので、そのお話しの
裏には経験した人でなければわからない恐怖だったりそこから立ち直った強さなどが感じ
られて、本当に説得力がありました。奥尻島へ行ったらこの津波館は絶対に行って欲しい
と思います。
入口を入ってすぐの壁に掛かる大きなタペストリーには津波直後の港の写真が。この
写真の風景は、そのまま3.11の時の光景とだぶります。正直、5ヶ月前のあの地震と
津波がなかったら、今回これほど真剣にこの資料館見学もしなかったかもしれません。
でも奥尻島の今を見て、東北地方の被災地も、時間はかかるかもしれないけれど必ず
復興できる・・・と、ここへ来てみて信じることができました。
たっぷり1時間ほど滞在した津波館を後にして、再び奥尻島めぐりに出発。青苗岬から島の
西海岸沿いを北上して、北追岬公園近くのホテルの横に「奥尻ワイナリー」を発見しました
奥尻特集の雑誌を見て、ここは寄ってみたかったのでたまたま見つける事が出来てラッキー
でした 早速ワインの試飲をさせてもらい、ダンナ様のお土産に甘口の白ワインを購入
それにしてもこの日の島の蒸し暑さとワインの試飲で、ミセスファーマーはこの時点で既に
ほろ酔い気分になってしまいました~
その後最北端にある賽の河原公園へ。海岸へ下りて行った人が、なんと天然のウニを
捕ってきました 手のひらでうごめく生きたウニはちょっと不気味・・・モチロンこの写真を
撮影した後に海に戻しました(密漁になってしまいますからね)。そして、ここに唯一ある
土産物店兼食事処“北の岬さくらばな”をひやかしてから、いよいよこの日の宿泊先へ向い
ました。(ちなみに、翌朝ちゃんと戻ってここでお土産を買って帰りましたヨ)
今回の宿は、漁師さんが営む民宿「旅の宿 大須田」さんです。(TEL 01397-2-2776)
お楽しみの夕食は、これでもか~ってくらいの贅沢海の幸三昧 もうテーブルに乗り
きらないくらいの量で、食べるのも真剣勝負って感じです。このほかにも一人2種類の
鍋(イカのチャンチャン焼きと、ウニ・あわび・サクラ貝の酒蒸し)と、カレイの唐揚げと、
ラストにウニ鍋まであるのです。う~っ、参りました~~
お腹がいっぱいになってしまう前に、まずは生ウニとアワビのお刺身を・・・あぁ、こんなに
甘くて美味しいウニを食べたのは生まれて初めてです 女将さんに聞けば、今回の夕食
には一人あたりだいたい200gくらいのウニが供されているそうです。翌朝の朝食にもこの
写真くらいのウニが出てきたし・・・一生分のウニを一度に食べちゃった気分
2日目、宿をチェックアウトした後はお土産を買ってから、昨日唯一行きそびれてしまった
珠島山展望台へ行ってみることに。途中、数箇所で放牧されている牛の群れに遭遇。
奥尻島では今がアジサイの見ごろなんですね~ あちこちできれいなアジサイを
見かけました。
駐車場からかなり階段を上がってやっとたどり着いた、標高369.3メートルの珠島山山頂
の展望台に到着
360度ぐるりと島の全景を見渡せます。行くのがちょっと面倒になっていたけど、やっぱり来て
良かった~・・・と思わせる絶景スポットでした この日は晴れていたものの湿度が高くて
少しガスっぽかったのですが、空気が澄んでいればきっと対岸の本土が見えたはず。
観光も買い物も終わり、あとはせたな行きのフェリーの時間まで一休み。フェリー乗り場前の
土産物店「さとう食材」で名物のアイスクリーム“ボラ”を食べました。ソフトクリームの下に、
プリンとコーヒーゼリーが入ってボリューム満点です この「ボラ」の名前の由来は、南西沖
地震の際にたくさんのボランティアの方の助けがあり、皆の力を合わせて頑張ろうという意味
でいろいろ入っているそうで、最初は疲れたボランティアの方への差し入れだったということ
でした。
帰りのフェリーにて。デッキで子供たちがえびせんを持って手を伸ばすと、かもめたちが必死
に追いかけてきては上手にえびせんをくわえて食べてました。ミセスファーマーも1個やらせ
てもらったけど、さすが慣れたかもめは指を突くことなくえびせんだけをゲットしていくものなの
ですね~~ 帰りの船旅まですっかり楽しませてもらいました。
そのほかの写真はコチラから↓
奥尻島旅行