ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1983年4月16日付 ビルボード 全米 Top40 Duran Duran - Hungry like the Wolf

2019-04-14 23:02:11 | 1983年ビルボードTop40
1983年4月16日付ビルボード All American Top40、これでついに7週目の1位の年度を代表する大ヒット、Michael Jacksonの"Billie Jean"。アルバム『Thriller』から2位を記録したPaul McCartneyとのコラボシングル"The Girl Is Mine"に続く第2弾シングル。ソロでの1位は"Ben"、"Rock With You"、"Don't Stop 'Til You Get Enough"に続く4曲目となります。

2位は4位からアップ、Dexys Midnight Runnersの"Come On Eileen"、 イギリスでは大人気グループでシングルNo.1ヒットも持っていますが、アメリカでは初めてのヒットです。
3位は5位からアップ、Styxの"Mr. Roboto"。70年代半ばから活躍している彼ら、1981年に3位を記録した"The Best of Times"以来のTop3ヒットです。
4位は9位からジャンプアップ、The Greg Kihn Bandの"Jeopardy"。1981年に最高位15位を記録した"The Breakup Song (They Don't Write 'Em)" 以来2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットとなりました。
5位も10位からジャンプアップ、Michael Jacksonの"Beat It"。アルバム『Thriller』からの3曲目のシングルが早くもTop5入りです。

この週3位からダウンして6位はDuran Duranの"Hungry Like the Wolf"。
最高位は3月26日から3週続けた3位。年間チャートは17位。もちろん解説の必要がないほど80年代、90年代を代表する世界的人気ロックグループDuran Duran、アメリカでの実質的なデビューシングルが大ヒットになりました。

Duran Duranですが、リーダーのニック・ローズを中心に1978年イギリスバーギンガムで結成されましたが、その時はまだサイモン・ル・ボンもアンディ・テイラーもメンバーに入っていません。
サイモン・ル・ボンなど一般に知られたオリジナルメンバーがそろったのは1981年、デビューアルバム『Duran Duran』もその年にリリース、このアルバムはイギリスで3位、アメリカでも10位を記録する大ヒットとなり、ファーストシングル"Planet Earth"はアメリカでは売れませんでしたが、イギリスなどヨーロッパでヒットします。
私は知らなかったのですが、友人から聞いて調べてみたら日本でもかなりのヒットを記録、さらに3枚目のシングル "Girls on Film"邦題「グラビアの美少女」が日本をはじめヨーロッパでヒットします。

"Hungry Like the Wolf"ですが、彼らのセカンドアルバム『Rio』からのファーストシングル。
曲はメンバー全員の作によるもの。アメリカでは実質的なファーストシングルになり、イギリスでも2位を記録、全世界で大ヒットしました。
アルバム『Rio』もアッメリカでの6位をはじめ、全世界でヒットします。


こちらが彼らの3枚目のシングル"Girls on Film"邦題「グラビアの美少女」。
ヨーロッパはもちろん日本でも大ヒットしました。
この曲のミュージックビデオにはお相撲さんが出たりして面白いです。さらにこの曲というかビデオには「night version」もあります。ビデオの監督は私のブログにも登場しているゴドレイ&クレーム。「night version」の方は露出過多の演出のため検閲に引っかかりましたが、そのversionの方がグラミー賞の最優秀短編ビデオ賞をとったとのことです。
こちらがそのnight versionです。是非ご覧ください^^;→→→


今週 先週 song / artist
1 1 BILLIE JEAN / MICHAEL JACKSON
2 4 COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
3 5 MR. ROBOTO / STYX
4 9 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
5 10 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
6 3 HUNGRY LIKE A WOLF / DURAN DURAN
7 7 ONE ON ONE / DARYL HALL & JOHN OATES
8 8 SEPARATE WAYS / JOURNEY
9 12 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
10 2 DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
11 6 WE'VE GOT TONIGHT / KENNY ROGERS & SHEENA EASTON
12 11 YOU ARE / LIONEL RICHIE
13 16 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
14 13 I KNOW THERE'S SOMETHING GOING ON / FRIDA
15 29 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
16 22 EVEN NOW / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
17 19 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
18 14 BACK ON THE CHAIN GANG / PRETENDERS
19 28 OVERKILL / MEN AT WORK
20 23 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
21 21 CHANGE OF HEART / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
22 26 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
23 15 TWILIGHT ZONE / GOLDEN EARRING
24 18 I'VE GOT A ROCK N' ROLL HEART / ERIC CLAPTON
25 17 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
26 25 POISON ARROW / ABC
27 20 LITTLE TOO LATE / PAT BENATAR
28 24 FALL IN LOVE WITH ME / EARTH WIND & FIRE
29 32 IT MIGHT BE YOU / STEPHEN BISHOP
30 34 WHIRLY GIRL / OXO
31 31 I LIKE IT / DEBARGE
32 47 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
33 33 WELCOME TO HEARTLIGHT / KENNY LOGGINS
34 38 SOME KIND OF FRIEND / BARRY MANILOW
35 40 RIO / DURAN DURAN
36 27 ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS
37 55 MY LOVE / LIONEL RICHIE
38 52 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
39 43 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
40 48 SO WRONG / PATRICK SIMMONS

コメント (23)    この記事についてブログを書く
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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ビジュアル系 (星船)
2019-04-21 20:36:10
ミュウさんこんばんは。
デュラン・デュランですが、独特な雰囲気を持ったメロディアスなロックが大好きでした。
ビジュアル系ともいわれ特にボーカルのサイモン・ル・ボンは女性に人気がありました。日本ではアメリカよりも先に人気が出ていたようです。
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星船さんへ (ミュウ)
2019-04-21 12:17:22
いやあ、この曲はヒットしましたね。
まさにブリティッシュ・インベイジョンを象徴するような曲ですね。
ダンサブルで、エレクトロポップ系でありながら、ロックっぽさが十分あるというのが良かったのかな?
私の世代では、女子人気が高かったというのが強いイメージです。
アイドル的な人気だったかな?
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スパンダー・バレエ (星船)
2019-04-18 21:45:46
太ったボンジョビさんこんばんは。
私の感触だと、この曲が流行っていた頃は、世界的にはデュランよりもカルチャークラブの方が人気あったような。でも日本ではもしかすると同じくらいか、デュランの方が人気高かったかも。
そうか、スパンダー・バレエはイギリスでは人気あったのですね。"True"が1位、"Gold"が2位ですか、イギリスでは大ヒットでしたが、両曲ともよい曲でした。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-04-17 23:58:40
実際にデュランの方がカルチャークラブよりファンが多かった印象、ただこの頃はボーイジョージの露出が凄かったかな
君完はちょっとなあ、でしたがただし、日本でのCMシングルのミステリーボーイは割と心奪われましたよ
結構スリリングだしボーイジョージのヤケクソな歌い方も聴けてなかなか良かったなと
残念なのはタイムが日本盤には入っていなかったことですね、これは痛い
ミリバニリもブレイムが日本盤には入ってなかったらしいし、なんなんですかね?
なおこのころ全英はスパンダーバレエの独走?だったような気が…
リオ、トゥルー、クレバーなら私は迷わずトゥルーであります、棄て曲がほとんどなかったから…
パスしていたのはA2とB2くらいかな
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両グループは (星船)
2019-04-17 22:31:49
hannahさんこんばんは。
翌年も両者は同じようなヒットを出しましたが、この頃はCulture Clubの方がDuran Duranよりも一歩リードしていました、が、80年代中頃を過ぎるとカルチャー・クラブの人気に陰りが出たのに比べ、デュラン・デュランの人気はさらに上がっていきました。カルチャーはボーイ・ジョージのワンマン的なバンドだったですが、デュランの方は才能あるミュージシャンの集まりだったところが息の長い人気グループになったのかもしれません。
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2曲のNo.1シングル (星船)
2019-04-17 22:24:16
太ったボンジョビさんこんばんは。
1975年というと、ちょうど私がヒットチャートを聞き始めたころで、エルトン・ジョンの活躍は凄いものだったです。アルバムも3枚がNo.1だったですが、シングルも"Philadelphia Freedom"に"Island Girl"の2曲のNo.1ヒットになりました。

"Rio"は良い曲でしたよね。私も大好きな曲でした。もっとヒットしても良かったのでは。
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1984年も同時期に (hannah)
2019-04-17 21:28:03
星船さん、こんばんは。
DuranとCulture Clubのシングルはほぼ同じようなタイミングでアップ、ダウンでしたが、翌年の♪Union Of The Sbake♪と♪Karma Cameleon♪も同じようにチャートを上昇し、1位になりました。
80's前半のブリテッシュインベーションを代表する、因縁ありのグループでした。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-04-17 00:11:48
星船さん、そですか、エルトンはそこまで凄かったとは、70年代はイマイチ分からなくて、しかしやっぱり上には上が…
でもブルーアイズが初のリアルタイムなので、ダニエルやユアソングやイエローなど、あんま…
エルトンなら
ブルーアイズ
次の6月ごろのポップス
Gマイケルとの小さな太陽、かな
さてセカンドシングルのリオはホントにカッコ良かったです
好きな子に初デート、しかし盛り上がれず夕方には帰宅という情けなさ
ところがリクエストコーナーの最後の連続2曲がリオとフォトグラフ!!
両方とも良くて、少し和らぎました
特にリオはシングルバージョンだったので良さが際立ちましたね
トップ10にも届かなかったけど、デュランなら
リオ
ユニオン
ワイボー、かな
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"Rio"も (星船)
2019-04-16 22:36:57
hannahさんこんばんは。
"Rio"は私も大好きな曲でした。"Hungry Like The Wolf"と甲乙つけがたいいい曲です。
他にも"Save a Prayer"や"Ordinary World"など大好きです。80年代から90年代にかけてたくさんの良い曲を提供してくれた素晴らしいロックグループです。
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デュランとカルチャー (星船)
2019-04-16 22:32:04
golden_70sさんこんばんは。
デュラン・デュランとカルチャー・クラブはちょうど同じ時期にヒットし始めましたが、私としては実は断然デュラン・デュランの方が好きなんですよね。声というかメロディが好みなのです。

80年代から90年代にかけて大活躍するロックグループデフ・レパードの初めてのヒットが上がってきましたね。
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年間チャートでは (星船)
2019-04-16 22:25:16
hannahさんこんばんは。
デュラン・デュランとカルチャー・クラブですが、ずっと一緒に上がってきて、落ちるときもだいたい同じような動きで下がっていきました。Hot100の滞在が長かった分だけカルチャー・クラブの方が年間チャートで上位になりました。
I.K.さんというとスヌーピーさんですね。今も活躍してらっしゃいますね。
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2曲目もチャートイン (hannah)
2019-04-16 21:38:20
♪Hungry Like The Wolf♪がダウンし始めたら、2ndシングルの♪Rio♪がチャートインしてきました。♪Rio♪の方が曲の展開に変化があり好きなのですが、単なるアイドルグループではないと思いました。ヴィジュアル系はあまり好まないのですが、けっこうしっかりしたバンドだったと思います。
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3枚のNo.1アルバム (星船)
2019-04-16 21:35:19
太ったボンジョビさんこんばんは。
1年間にTop10アルバム3枚ですか?
私の知っている限りでは、1975年にエルトン・ジョンの3枚のアルバムがTop10に入っています。さらに、グレイテストヒッツを入れると4枚になりますね。さらにさらにですが、グレイテストヒッツはNo.1になっていますので、これを含め、1年間にNo.1アルバムが3枚でもあります。さすがエルトンです。
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売れましたね (golden_70s)
2019-04-16 21:02:02
デュラン・デュラン、売れましたね。
確かに「狼のように飢えて」というタイトルを見たおぼえがあります。
カルチャー・クラブはボーイ・ジョージのあの怪しい雰囲気が何とも言えませんでした。
デュラン・デュランのほうがロックしてたので、私は好きでした。

デフ・レパードとブライアン・アダムスがチャート入りしてきましたね。
ブライアン・アダムスのこの曲は大好きです。
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双璧 (hannah)
2019-04-15 21:42:23
星船さん、こんばんは。
83年のブリテッシュインベーションを象徴するように、DuranとC.Clubがチャートを賑わせました。
個人的にはDuranのサウンドのほうがダンサブルで好きでした。どちらかというとBoy GeorgeがクローズアップされたC.Clubに比べ、Duranはメンバー全員が有名でしたね。
「グラビアの美少女」全米Top40の女性アシスタントI.K.さんがイチ押しだったのを覚えています。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-04-15 21:32:46
すみません質問です
1年にアルバム3枚トップ10に入れたのはデュランだけなのでは?
といってもセブンは84年ですかね?
とはいえある12ヶ月の中では3枚とも10位に入っていそう
しかしリオのジャケットは素敵ですねー
アルバムの内容もかなり良いですな
プレイアーは本当にデュランを格調高いバンドもどきにしましたね
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好きな方の中でも (星船)
2019-04-15 21:22:08
音時さんこんばんは。
Duran Duranの人気は凄かったですね。当時のブリティッシュインベイジョンについては、私は好き嫌いがはっきりしていて、結構嫌いなバンドも多かったですが、このDuran Duranは好きな方の中でも最も好きなバンドでした。
邦題は括弧書きで「デュラン・デュラン - ハングリー・ライク・ザ・ウルフ(狼のように飢えて) 」っていうのが初期のシングルでしょうか?
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凝ったミュージックビデオ (星船)
2019-04-15 20:44:16
太ったボンジョビさんこんばんは。
この曲、出だしは特徴ありました。でもそれだけじゃあなくって、ボーカルも特徴的でしたし、曲もメロディアスな良い曲でした。
彼らですが、その凝ったミュージックビデオで人気が出たところもあったと思います。
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ディスコへ (星船)
2019-04-15 20:32:28
実験鼠さんこんばんは。
フィルム・コンサートにはよくいきました。なつかしいなぁ~!昔はいろんな場面で開催されていました。
私がディスコへ行ったのはこの時からさかのぼること4年ほど前になります。やっぱり初めて行った時には緊張しました。緊張で思い出しましたが「チークタイム」というのもありました^^;
本物のnight version、ありがとうございました。リンクしなおしておきました。やっぱり過激ですね。これは検閲引っかかりますね!
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Unknown (音時)
2019-04-15 19:29:25
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/9818177.html
ブリティッシュインベイジョン!Duran×2は80年代の全米チャートを賑わせてくれました。この曲は当初「狼のように飢えて」と、そのまんまの邦題がついていたように記憶しています。彼らの歌詞は簡単なようで実に難しい。ネイティブの人も意味不明で掲示板などでの解釈もいろいろ。改めてソングライターとしてのサイモンルボンの才能を認識しました。
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Unknown (太ったボンジョビ)
2019-04-15 12:19:36
出だしの「ンハッぷうーん!」だけが大好き
基本この曲はイロモノですよね、ビデオがナイスということですね
とはいえここからの彼らはヤり放題だし、女はキャーキャー、男もカッコエーで凄かった
私は前年マイオウンウェイの速いバージョン聴いて「まあまあ」と思っていたので、狼聴いてさらに「まあまあ」て評価でしたな
ただ歌える人が居れば、デュデュデュ~♪のところと、サビでのハモりはヤりたいです
そう言えばガールズオンフィルムには萌えましたねー
11pm.だたのか、トゥナイトだたのか…
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あった! (実験鼠)
2019-04-15 00:51:01
多分これが本物のnight versionかと(自分の記憶に近い)

https://www.dailymotion.com/video/x2pa1kb
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Unknown (実験鼠)
2019-04-14 23:56:51
「Hungry Like The Wolf」は好きな曲でした。デュランデュラン・ファンの友人に誘われて、彼らのフィルム・コンサートに行ったことがありますが、その時に生まれて初めてディスコという場所に行き、緊張しましたw

night version・・・拝見させていただきましたが、残念ながらG&C作成のものではないようです^^;
私がリアルタイムで観たものと全く違うので・・・。
投稿者が作った動画かな?
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