1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart33は、Gloria Estefan & Miami Sound Machineの"1-2-3"。最高位は8月20日付の1週のみの第3位。年間チャートは62位。No.1となった"Anything for You"に次ぐヒット、バンド2曲目のTop3ヒットとなりました。
Gloria Estefan and Miami Sound Machineですが、アメリカフロリダで結成されたラテン系ポップバンド。なんといってもバンドの中心は、キューバ系アメリカ人ボーカリスト「グロリア・エステファン」です。
70年代中ごろから、「Miami Sound Machine」として活動を開始、ラテン系ミュージックのアルバムをコンスタントに発表し、ラテンアメリカでは人気バンドとしての地位を確立していきます。
1985年に発表した彼ら9枚目のアルバム『Primitive Love 』が初めてビルボードのレギュラーチャートにも登場、シングルカットされた"Conga"が最高位10位を記録する初のTop40ヒット、このアルバムからは合わせて4曲のTop40シングルが生まれ、アメリカでのメジャーなラテンポップバンドとして認められるようになります。
1987年には、続く10枚目のアルバム『Let It Loose 』をリリース、このアルバムも前作を上回る大ヒットとなり、このアルバムからは、最高位5位を記録した"Rhythm Is Gonna Get You" を皮切りに連続してTop40ヒットが生まれ、4曲目のシングルカット曲"Anything for You"で、ついにNo.1を記録、アルバムも最高位6位、年間13位となる大ヒットアルバムとなります。"Anything for You"については、こちらをご覧ください→→→
"1-2-3"ですが、アルバム『Let It Loose 』から5曲目のシングルカット曲、5曲目にして最高位3位を記録する大ヒットになりました。曲の作者はGloria Estefanと、バンドドラマーのEnrique Garciaの共作。
5曲目のシングルではありましたが、この曲は、しっとりとしたバラードソング"Anything for You"から一転、ポップで明るいラテンミュージック、これぞ「ラテンポップ」、覚えやすく、これはヒットするでしょう、と聞いてすぐ思った曲でした。5曲目のシングルに、このヒット性の高い曲を持ってくるところに、この頃のGloria Estefan and Miami Sound Machineの勢いを感じました。日本でも大ヒットしましたね。