今日は誕生日と言うけれど 昔々お袋さん(母親の姉さん所謂伯母さん)に「Hお前は大雪の降る一月二日の朝に生まれたのだよ」と言われていたのであまり有り難くない誕生日だ。母は早くなくなりその顔を知らずに育ったので育ての親の伯母御を母ちゃんと思っていたのを、七歳の就学時に「母ちゃんじゃないんだよ」と言われて大きくなりいろいろ教わった一つだが、「Hの父ちゃんが届け出を後れて出した」ので四日遅れの誕生日になったのだそうだ。
昔の役場の戸籍吏なんて一般市民の言うことなどあまり聞かなかったよう、戸籍法などと云う法律を頑固に守って届け出期間誕生後十四日間を守った所為だろう。
正月六日などなんと暇な日なんだろう、昨日からすることなし新聞を読むともう暇になる、外は日が差しているが冷たい空っ風が吹き、大きな千切れ雲が東へ飛んでゆく、典型的な冬型の寒中日だ。
倅は誕生祝は寿司を取らなくなったので何にしようかと言うが、あまり現代的なものはどうも合わないし出前もしないだろう、カツライスぐらいきり無いだろうと云う処、米寿の祝いは盛大にと云いたいところ、伊香保の仁泉亭あたりが良いかな。