有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

220 無事終了いたしました。長野県委託事業 補助犬使用者のための研修会

2006-08-06 22:19:28 | 身体障害者福祉
 長野県庁委託事業 補助犬使用者のための研修会、無事に終了できました。
 おかげさまで、午後の部と、あわせると、約90名ちかい方々のご参加をいただくことができました。その中には、盲導犬使用者の方が9名。聴導犬およびリタイア聴導犬のユーザーさん4名。介助犬ユーザーさん3名という、成果です。
 午前の部の池田純さんの名司会で、パネラー6名のユーザーさんと、オブザーバーのお3人からも貴重なご意見をいただけました。勉強になりました。講師のご承諾がとれれば(福)日本聴導犬協会付属団体「日本補助犬研究所」発行媒体『補助犬研究』定価1500円の掲載として、発表させていただきます。

 ユーザーさんたちからの発言の簡略を申し上げますと、聴導犬ユーザーから、
1)補助犬を貸与していただけるかどうかの審査を、リハビリテーションセンターにかぎらることで、リハセンが遠方であったり、または審査内容が聴覚に限らない、インフォームドコンセントがないといった点から、希望者の意志がそがれるのではないかと、普及がはばまれる可能性が
2)行政が窓口であるが、その担当者が補助犬の情報をきちんと持っていないために、「補助金がつかないから、来年にしなさい」といった、強制的な指導をされた。
3)行政担当者が、補助金以外で補助犬が貸与できる育成団体があることを知らなかった
4)滞在訓練後の自宅への補助犬の移動で、飛行機に乗れないために、育成団体も候補犬にも費用的、身体的な苦労をかけるので、飛行機会社ももっと補助犬に協力してほしい
盲導犬ユーザーから、ダイジェスト
5)まだまだ同伴拒否が多い。一例:温泉で同伴拒否があり、話をしているうちに、「犬も一緒にはいる」のかと、思っていたとのコメントをもらった。補助犬法への理解の必要性を感じた。
6)交通機関で、公共のバスの本数がすくなりなり、移動に困っている。
7)ユーザー自身による相談センターの設立。今は市の補助をうけるほどになった
介助犬ユーザーから
8)リハビリテーションセンターでの補助犬のユーザーになるための審査で、補助犬貸与とは関係のないポイントで、質問をされるなど、ユーザー希望者にとっての負担がある。
9)訓練の質が落ちた時には、専門家による指導が必要である。

 など、詳しくは、補助犬研究に掲載できれば、今後の参考になりますね。


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