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有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

218 ユーザーさんの訓練、順調です。

2006-08-03 18:59:11 | 聴覚障害福祉
↑沖縄からのユーザーさんの訓練順調です。うれしいです。

 ユーザー教育について、ちょっと申し上げますと、どのユーザーさんの訓練でも申し上げるのは、ユーザーさんが、補助犬の保護者として、犬からの信頼を得られるようになれなけれならないということです。信頼とは、絆づくりです。

 補助犬に、自分を守ってもらおうと思われるのは、間違い。
 補助犬は、補助作業しかできませんし、こわもての方がそばに来ても、無視するか、フレンドリーな態度がとれるくらいの犬でなくてはならないのです。でも、犬という存在が、悪い人からは嫌われるので、一緒にいるだけで、護身にはなるかもしれません。
 重ねて申しますが、補助犬がガーディングなんぞはしてはなりません。
 ただ、ユーザーさんが一緒にいるときに、他の人が原因(急に近づく、脅かすような行動をされるとか)で、補助犬が怖い思いを重ねると、もともとはなかった「自分を守る」行動が過剰となり、吠えたり、うなりが出てきたりすることもあります。そのときには、協会も一緒になって、即座に治しにかかります。犬だって、同じ性格で一生いるわけではありませんから。
 どこの育成団体でも、ユーザー教育で「自分の補助犬の訓練士(管理者)にならなければなりません」と、申し上げております。それは、本当。
 でも「一人でがんばれーー」と、言うのではなく、育成団体が一緒になって、協力して、何か起こったら、治していくんですね。

 人だって、他人にやさしくできる時期もあれば、自分の悩みでいっぱい。いっぱいの時だってあるでしょう? 頭を抱えて何かで苦しんでいる時に、うるさく言われたら、怒っちゃう時だって、あるでしょう? 犬と人と違うのは、人はその後で反省するけど、犬は、うなったり、吠えたりして相手がひく(嫌なことが除かれる)と、それで効果があると判断し、その悪い行動が強化されてしまう可能性があるということです。
 悪い行動に効果が出ると、味をしめてしまうので、治すのが大変ですが、とにかく、治します。できれば、(福)日本聴導犬協会なりの問題行動の治し方、出版したいのですが・・・。

 私どもでお伝えするのことは、ユーザーさんたちにとって、経験したことも、考えたこともない事なので、ユーザーさんにとっては、なかなか大変ですね。これまでのユーザーさんもすばらしかったですが、今回のユーザーさんも、ステキな方です。一緒に、これからも、補助犬普及で協働していきましょう。
 
 

 


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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同感です。 (ゆんみ」)
2006-08-03 21:45:00
よかった。順調に訓練ができていたのですね。犬との信頼関係が1番大切。犬は人間のように話したりすることはできないから、知らない人から見たら犬が悪者されてしまう。だから犬が守ってくれると思うだけでは犬にとって大きな負担になっている。パートナーがしっかり犬を理解して守ってあげることでお互いの絆を深めてすばらしいパートナーとなります。今後もお互いに頑張って行きましょう。いつかは是非お目にかかりたいです。
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研修会すばらしいものでした (有馬もと)
2006-08-06 21:14:10
 応援メイルありがとうございます。

 今日、補助犬使用者のための研修会が無事に終わりました。パネラーの6名の方と司会の池田純様のお力添えで、参加者のみなさまから「すばらしかった。充実していた」と、お褒めの言葉をいただけました。午後の部のワークショップ1では、補助犬ユーザーからの「してほしいこと、してほしくないこと、しなければならないこと」を、一般愛犬家にお願いをしていただきました。そのほかのプチ介助犬訓練を、介助犬訓練士の木村さん、ユーザーで訓練士でもある千葉さん、野地さんの4人の訓練士と(福)日本聴導犬協会のスタッフでご指導させていただきました。ワークショップ2では、南部小学校の酒井先生から、候補犬あきの社会化のお手伝いをしていただいた効用について、お話をいただきました。会場からは、ご質問が多数寄せられました。ご協力をいただけました、ユーザーの方々のお力添えのたまものです。心から感謝申し上げております。補助犬の質の向上がさらに進められることを願い、今後もこのような研修会を開催させていただく予定です。
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