都内って、知っているようで
知らないところがたくさんあります。
いろいろな切り口の中から「建築」について、
そもそも、この散策の目的は、スカイハウスから始まったんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/a6/93d4a8c448ae4a4b8d5589fb17b15c49.jpg)
菊竹清訓、この著名な建築家の自邸を初めて写真で見たとき、
なんでこんなことをするのだろうと思った。
思ったまま封印した思いは、この場所に来て
ようやく解明された。
RCの打ち放し2階建ての住宅に見えますが、
この場所は、左に向って急勾配の斜面地で、
私が最初に見たときには、下側から撮影されたものだったため、
住まいのスペースが空中に浮いている「スカイハウス」状態。
なんで、こんな住みづらい宙に浮いた家を造るんだろうと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/98/da46041019f98519530564842d8aa551.jpg)
でも、そこには道路から入るには普通に入れる、という
必然性があり、
そして、一般的には手狭になったら2Fを建て増し、
という発想をここでは逆にしている。
つまり、建て増しは下の方に繋げていく・・・というように。
メタボリズムの台頭であった。
正直、スカイハウスでさえこの程度の知識だったので、
これから時間をかけて、勉強していきたいものだと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/16/cf0d78c34182aa04f6d4cd24701ba0aa.jpg)
分かりづらいが、現在は下に増築した状態でした。
このスカイハウスは1958年(昭和33年)建築、
菊竹氏が30歳のときだそうで、これが今でも残っていることもすごい。
それだけでなく、氏の事務所からは多様な方々が独立している。
某雑誌に菊竹スクールみたいなことが書かれていたが、
菊竹さんの弟子たちは、それぞれに個性的であり、氏は個々人の
個性を尊重して教えていった、というようなことが書かれていたと思う。
私には、具体的なことは分からないが、
菊竹さんの事務所から独立した方々は、
内井昭蔵、仙田満、伊東豊雄、長谷川逸子など
その人、菊竹清訓は昨年暮に亡くなった。
そのときから、今回の散策を計画したんです。
できれば、これからも菊竹氏の建築をを見て回りたいと思う。
で、ここから西方面にわき道を抜けていくと、
東京カテドラルがある。
丹下健三の代表作の一つ。
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光が反射して美しい表情を作っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/e6/db163b79fac23b74a3f2f2b281279ee3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f1/e98298053d344f9cf2c98adf950ed07d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/09/536e15da133fd5a05b62ad75219a4a04.jpg)
8枚のパネルを使ったシェル構造。
このガラスから差し込む光が、内部空間に荘厳さを生みだす。
特に天井にあるスリットからの光は、
頭上に十字架を浮かび上がらせる。
私が若かりし頃、先輩がここで結婚式をおこなった。
このとき、建築に興味のなかった私でも、
この荘厳さに愕然としたことは、今でも思い出せる。
私の中では、代々木の体育館よりもショックを受けた建物。
これからも、たま~に、こんなのを入れるかもしれません。
あしからず。