旅行に行くとき、
その土地の独特のものを目指して行かれる方は多いと思います。
どこそこのあの名物は、あそこでしか食べられないので行ってみたいとか、
あの建物が文化遺産だから、ぜひ間近で見てみたいとか。
または、何かで知った情報を頼りに、
実際に行ってみるということもあると思います。
あのドラマで使われた場所は見ておきたいとか、
歴史上の人物の活躍した土地だとか。
そういう旅行って、興味をもってその土地土地のことを見られるし、
愛着もひとしおですよね。
この時はまさに、そのとおりでした。
と言っても別に旅行に行ったわけではないんですが・・・
浦和駅に代官山の「TUTAYA」をモチーフにした同店ができたのは、
11月25日(火)。
ものすごい人出でした。
まあ、その辺の紹介は別にゆずるとして・・・
「TUTAYA」の本選びは、だれが考えたのか、独特の感覚があります。
出版社とは関係なく、興味、趣味、趣向が同じような本がひと塊となって選定され、楽しく見れるんです。
たとえば、旅の本のコーナーには、
一言で行って、「旅行好きのの友人宅に行って本棚を眺めている」ような感じで本が並んでいるんです。
そこに、その土地にまつわる小説や史実なども一緒に並んでますので、
理解をさらに深めることができます。
(このような独特の本の選択は、ヴィレッジバンガードがはしりだった気がします。)
その独特な本の並び(選び)を見ていると、いいですね~
なかなか楽しいです。
そんな中である1冊の本が、目に飛び込んできたんです。
「不器用なカレー食堂」
あの有名店「砂の岬」のオーナー
鈴木さん夫婦が執筆されています。
買おうかと思いますが、ちょっと、ためらいもあります。
というのも、このお店は南インド料理だったはず、
インド料理がどの店も同じ味に感じてしまう私にとって、
果たしてどうなんだろう?買っても楽しめるかなあ。
でも、よくわからないインド料理だからこそ、
見えてくるものもあるのかもしれない、
って思い、結局買って帰りました。
その週末、積み上げた本の中から、この本を取り出し
朝から読み始めます。
半分ほど読んで、オーナーに対する興味がわいてきます。
オーナーってどんな人なんだろう。奥さんは?
建物の壁はどういう風に仕上げたんだろう。
何よりもまして「カレー」はどんなカレーだろうって。
まあ、当たり前ですよね。
そうなると、旅行と同じ心境。
少しながらの予備知識を頼りに訪問です。
その日の13:00着
店の前には、客待ち用のベンチがあり、6人並んでます。
その後に並びました。
この建物の仕上げ部分は、
オーナーの鈴木さん夫婦が身内の人の協力を得て、手づくりで造り上げたそうです。
この写真の小窓部分は、カレー弁当の販売ができるように作られたもの、
と思います。
建物の調度品も手作りやインドで購入したものなどのようです。
外で待っている間にメニューを見ます。
やはりミールスでしたね。
カレー2種は↓の中から選びます。
「マドラスチキンカレー」と大好きな「ラッサム」
それとチャイを注文します。
本の中にも書かれていますが、チャイはかなり力を入れているようで
飲んでみたくて注文です。
ちょうど30分待たされたところで、店内へ。
店内はカウンター4人掛け、
テーブル2卓(2人掛け)、合計8人とかなり小さめです。
壁も自分たちで作ったため、わざと刷毛や、鏝の後を
残す仕上げとしていたようです。
で、やってきました。
いつものミールス。
こちらがチキン
大好きなラッサム。
酸味が少し強めの感じ。
なかなか美味しいです。
こちらは、ジャガイモと・・・? のサブジ。
チャナマサラ、アチャール
ライスがイマイチよくわからなかったんですが、
あとでメニューを見て納得。
日本のコメ(白米)とタイ米のミックスとのこと。
ご飯が美味しかったですね。
もちろんカレーも美味しかった。
よく日本人がこのミールスを作って
提供しているお店がありますが、
どのお店もただ単に美味しい、としか言いようがない。
単純に美味しさの違いがわからない、のです。
でもね。この店は
不思議と他店のミールスよりもちょっと美味しく感じました。
本の効果なのかな?
あまり本の内容には触れませんでしたが、
オーナーのカレー愛がものすごい。
彼の徹底した姿勢に大変感動しました。
自分のいいかげんな姿勢を打ち砕かれた思いです。
興味のある人は、ぜひ、読んでみてください。
「砂の岬」:世田谷区新町2-6-14
アマゾンで検索しちゃいました
本屋って行かなくなりました
自分が興味を持てる作家とか時代とか事件とか
webで検索すると関連する書籍が山ほど出てきます
本屋より素早く的確に自分の好みの1冊を選べる
そんな感じでアマゾンで購入しています
紙の質感が好きなのでキンドルは考えませんが・・・
そうなんですよ。アマゾンって
これ読みたいっていう時には、抜群ですよね。
でも、なんていうか、本の並んでいる中から選ぶ
っていう雰囲気好きなんですよね。
検索でなく、目にしてであった本っていいんです。
だから、2月に1回ぐらいは代官山TUTAYAへ行きますよ。