世界中に神と触れ合える場所を作る時、鎮守の森も作ったほうがいいということをアンタレスが言ってたが、わたしもそれには賛成だ。
木々があると、神との対話が美しくできるよ。
声は聞こえなくても、こずえをゆらす風の音を聞くだけで、心が澄み渡るような気がする。
ギリシャ風の神殿の周りに、森があることなんか想像すると、何かとても美しいような気がするよ。
世界中にそんな場所ができれば、きっと人々の心も美しく安定してくるに違いない。
解脱の指導は休むことにしていたが、いつもの時間が来ると、馬鹿どもが実に苦しそうにするので、やらないわけにはいかない。
なので、日に20人までやることにした。
しかし、生きて肉体を持っているものに、霊的存在が指導をしてもらうのは、やはりいけないことだと思うよ。
反動がかえってきたとき苦しい思いをするだろう。
だからわたしは、やめる方向にもっていきたいんだがね。
やってもらおうとて、馬鹿どもが大勢くるんで、少しでもやらないわけにはいかなそうだ。
また玄関先に、釈尊を飾った。
色あせが心配なので、すぐにしまうつもりだけど、しばらくは楽しむつもりだ。
わたしはこれが好きなんだ。
やさしい微笑みを、いつまでも見ていたくなる。
持ち主の特権でね、ずっと見ている。
何もネタがないから、昨日見た夢のことでも書こう。
天皇陛下と皇后陛下が、うちに挨拶に来るんだ。そしてお土産をおいていく。
おみやげは、緑色の、やわらかい帯のような細長い布だった。
こんなもの、みんなのために用意するのかな、なんてことを考えていた。
きのうは10人ほどしか解脱の指導をしなかった。
わたしは、この活動をするのには積極的ではないんだ。こんな簡単なこと、自分でやってもらいたいというのが理由だ。
だけど、馬鹿どもはわたしが、今日は指導をしないというと、実につらそうにするんだ。
どうしてもやってほしいという。
そういわれると、やらないわけにはいかないような気にもなるんだが。
ここは心を鬼にするんだ。やってもらうことが普通になってるのは、馬鹿のためにもよくないんじゃないかと思う。
とにかくしばらくは、この活動を休むつもりだ。
昨日は40人ほどやったか。
でもわたしは、しばらく解脱の指導は休もうと思う。
馬鹿の邪魔があって、かなり苦しいし、ちょっとやりすぎている感があるからだ。
こんな簡単なこと、天使がやらなくても自分でできる。
そういうと、馬鹿は実につらそうな顔をする。
で、なんで自分でやらないんだ、と聞くと、つらいんだ、としか言わないんだ。
自分のことを馬鹿だと思いすぎているんだろう。だからちょっとしたことにもやる気が出ないのだ。
少し前から主体を変わっている。
もうこの存在は、全員で変わりばんこにやることにしたのだ。
アンタレスひとりにやらせるわけにはいかない。
わたしも自分の個性を前に出すつもりはない。かのじょに合わせておとなしくやるよ。
これからは、主体を変わっても、それほど君たちにはわからないと思う。
玄関先に飾ってある絵を、釈尊に変えたが、いたむと困るので、すぐに別のに変えた。
すると、とたんにさみしくなった。
あの美しい笑顔を見ていると、心が澄んでくるようなのだ。
君たちに実物を見せてあげられないのがつらいよ。
いつか、大勢の人に本物を見てもらえる機会を持ちたいね。
ゆうべ、長男の夢を見た。
母親が、つまりわたしが二人いて、片方は何も持ってないが、片方はプリンの素を持っている。長男は、プリンの素を持った方の母親がいいというんだ。
で、わたしはプリンの素でプリンをつくってやるというんだよ。
目が覚めて、これは何の暗示かなと思った。
長男が母親と口を利かなくなって何年も経つ。それは馬鹿の霊が彼の活動を妨害してるからなんだけど。
本人も何らかのつらい思いがあるんだろう。
何をしてあげたらいいのかよくわからないが、とにかく毎朝神社で長男のことも祈っている。