
これは、アゲハの三齢幼虫です。鳥の糞に似てますが、脱皮して終齢幼虫になると、かわいい緑の青虫になります。
青虫をかわいいなどというと、異論を唱えたくなる人はいっぱいいるみたいです。虫が苦手な人がいっぱいいるから。
虫が苦手なのは、虫が小さいからです。その動く姿が、心の中で常にうじうじとうずいている何かに似ているからです。つまりは、遠い昔についたまま、ないことにして放っておいてある、嘘のうごめきを、思い出させるからです。だから、嘘をついている人は、虫が苦手なの。
逆に、虫が好きな人は、嘘をつくのが下手な人です。だから、この世界で生きていくことがうまくできずに、傷ついて、疲れ果てて、泣きたくても泣けないような苦しいうつろを抱いているときに、ふっと近づいてきてくれる、虫に気づくのです。
虫は、神様からの手紙を、疲れ果てた人間のところに運んできてくれる。泣くなよ。そばにいるから。ずっといるから。愛してるよ。苦しいことはないよ。みんな助けているからね。
虫は、そうやって、人間が生きていくことを、助けてくれるのです。だから、こんなにもきれいな虫が、いっぱいいる。
虫が美しいのは、神様の愛です。それは美しい神様の心を、描くための文字なのです。一文字一文字に、苦しいほどかわいい、愛がかくれているんです。
けっこう精巧に緻密な作りだけれど、美しさも備えていて…。
考えてみれば、こういう生き物がいるってことは、不思議な事ですね。
神様って、アジな事しますね。