冒頭の写真は、おなじみのチャバネセセリです。お得意ですね。どこにでもいる普通のチョウチョだけど、近くから見るとこれほどきれいなチョウチョはない。
地味な服を着て、目立たずにいて、それでも、その白い星が光っていて美しい。そして翅を広げると、瑠璃色の本当の心が見えて来る。
本当の美しさとはこういうものだ。滅多に見せるものじゃない。ただ、香りだけはごまかせないから。どうしても、ばれてしまう。そのチョウチョの心が、とても美しいことに。
そういうのが、好きだなあ。わたしは。論語に言う、ひとしらずしてうらみず、また君子ならずや。
人が自分のことなんか何も知らなくても、別にかまわない。本当に立派な人は、真実美しいから、それだけでいいのだ。
ご近所のサザンカの写真を撮ってきたときに、花に紛れ込んできたスズメバチをとりました。ちょっと怖いですけど、こうしてみるとかわいい。
おそろしい蜂ではありますけど、きれいなサザンカのところにきて、それはうれしそうだ。蜂のたぐいは強いエネルギーを持っている。
これは、ほんの2,3日前に撮ってきたカマキリ。ハラビロカマキリだと思うんですが、買い物に行く途中、子供が見つけてくれて、あわてて家にカメラをとりにいって、撮ったものです。もう11月も終わりだというのに、まだ生きていてくれた。翅もまだ傷んでいなくて、きれいな姿です。卵はもう生んだかな。
もう11月も終わりです。虫たちも眠りにつく。しばらくは会えなくなる。
同じ季節のめぐりの中で、また春にもう一度出会うために、眠る。卵の姿で、あるいは蛹の姿で、またあるいは成虫の姿で、寒い試練の季節を乗り越えてゆく。
来年もまた会おうね。