ウィリアム・マイケル・ハーネット、19世紀アメリカ、写実主義。
羽をむしった鳥が壁にぶら下げてある。うまそうだと思う人間もいるだろうが、むごいと思う人間もいるだろう。繰り返し言っていることだが、もう人間は鳥を殺してはならない。鳥類が人間の暴虐に苦しんでいるからだ。そういう自然の声を無視してはいけないのだよ。卵をとられることも、殺されて食われることも、鳥は悲しいのだ。豚も悲しいが、まだ許してくれる。人間が今当然だと思って食っているものも、本当は愛が許してくれていることなのだということを、人間はもう理解しなくてはならない。できるだけ早急に、人間は養鶏に代表される鳥への暴虐を、やめなければならない。鳥や卵を食べていいのは、自然界のものだけだ。