人間は死ぬと霊魂になって、心の世界がむき出しになる。
憎しみを抱いているものは、憎悪そのものになり、憎い奴に復讐するためにそいつにとりついて、ものすごく嫌なことをする。
妬みを抱いているものは、嫉妬そのものになり、妬んでいるやつにとりついて、そいつの人生をかき回そうとする。
憎悪も嫉妬もむき出しになって、あまりにも醜い感情劇が起こる。
死んだものは生きているものよりも恐ろしいのだ。心の世界から押し寄せてきて、人の人生を破壊しようとし、あらゆる妨害をしてくる。
そういうのを悪霊というのだが、こちら側で生きているものは、それに抗するすべをもたない。
そこを何とかするためには、善功を積んで自分の霊を高め、祈りによって善霊の加護を頼むよりない。