世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ベリルの舌

2008-02-23 10:08:27 | 歌集・恋のゆくへ


  いつはりの林檎を噛みて
          荒砂の高殿に立つ 
       ベリルの舌よ




    薔薇の根をほどきてよりて
         沈黙の糸を編み来ぬ
              アラクネの夜




    高空の清きしるしの砕き散る
        花園に寝し
                あぽろんの犬





この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒイラギナンテン | トップ | 阿呆の宴 »
最新の画像もっと見る

歌集・恋のゆくへ」カテゴリの最新記事