「月の世の物語」から、竪琴弾きです。やっと「竪琴」が出て来ました。ちょと変わった形ですが、彼の魔法の道具です。
彼ももう、物語の中では三大主人公の一人ですね。わたしにとってはですけど。
「少年」や「青年」たちは、みんなかなり美しい人たちばかりなのですけれど、彼はどちらかというと、どこにでもいそうな普通の若者という感じです。多分、自分でそうしているんだと思う。彼は、自分が美しくなるのが恥ずかしいんです。普通っぽい顔や、ださっぽい格好でいる方が、みんなのためによいことが、もっとたくさんできると思っているようだ。
「美」の編に出てきた女性には、彼の心が見えなかったんでしょう。圏外の地獄に落ちてしまわないよう、寸前で何とかしてくれようとしていた。彼女の運命のために涙も流してくれた。とてもやさしい、よい人なのです。だから、彼を尊敬している人もたくさんいる。
この人は結構好きなので、またお話を書くときに、出てきてもらうかもしれません。
