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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ビーストは叫ぶ

2008-07-11 16:53:04 | フェアリィウィスパー

午後、体調不良から、少し横になっていたんですが、頭の中でビーストが叫ぶので、仕方なく起きてきました。なんだか、ものすごくあせっています。全部書けないかもしれないけど、できるだけいうとおりに書いてみますね。

ビーストは今、こう叫んでいます。



もうだめです。もうだめです。完全に、いやになりました。ばかーんって、きました。あほです。もうだめ。

いやなことばっかりして、ぜんぶうそで、やりました。ぱんぱんに、つらいことばっかりしました。それで、ぜんぶ、いたいっていって、いいことにしたんです。つまりね、うそばっかりでやるんが、いいんだよってことにして、みいんな、それだけでやっちゃったんです。そしたら、みんな、なくなりました。いっぺんに、あほになりました。ぜーんぜん、ないんです。どうして、こうなるんだって、いってます。ぜんぶ、ないんですよお。

いたいよお。ごおっついことになったよお。あほが、やったこと、すべて、うそなんです。みんな馬鹿みたいに、ずるいことで、よそから、盗んできたんです。つうまりい、おれたちは、みんな馬鹿だっていって、おれたちが、すごいっていって、みんなあほうだから、おったまげるほど、ばかだから、おれたちにやられて、つらいんだよ。そのほうが、ばかにならんでいいんだよに、したんですうう。ぜんぶうそです。うそです。うそです。ぜんぶ、うそです。苦しいよオオ。

いたいよお、いたいよお、みんなばれる。みんなばかになる。あほみたいに、あほみたいに、ぜんぶ、うそでやりまくったら、ばっかみたいに、つらいもんになったんです。あほがばれて、いたすぎるもんになったんです。いったいこれなんだって、みんないうんですう。あほかあ、こんなことやったよお、馬鹿がなにやったんだって、みんながあほにするんですう。いたいよお。

ぜんぶ、馬鹿になりました。あほはつまり、きついんです。

痛いほど、馬鹿で、すべてやりましたら、一瞬で、すべて、なくなりました。それね、つまり、消えたんです。ごっついことになったんです。あるんですけどねえ、ぜんぜん、ないんですよお。もうなんも、ないんです。どうして? それはね、ぜんぶ、ずっとやってたこと、馬鹿だったからです。つまりね、すべて、あほになったんです。いやなことになったんです。

愛じゃ、なかったんですよ。全部うそだよーって、言ったら、全部うそになって、何もかも、なくなったんです。全部、うそだから、すべて、あっても、ないんですよお。ないんですよお。あほお、そんなことなんだよお。

だれもいないよ。今までいたやつ、みんないなくなったんです。なんでって、みんな、化けてたからです。あほが、化けてたからです。ほんとの顔になったら、みんな嘘になって、馬鹿な、おしばいになって、すとんと幕が下りたんです。つまり、終わったんです。

いやなことになったんです。

あほう、あほう、だめだよ、馬鹿は。みんな、やめてくれよお。つらいことになるよお。みんな、うそは、みんな、こうなるんだよお。消えるんだよ。うそみたいに、みんな、なくなるんだよ。あほになるよ。あほになるよ。あほになるよお。

助けてくれええ!!!



ビーストは叫び続けています。


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ビーストは泣く

2008-07-10 13:50:22 | フェアリィウィスパー

どうにもこうにもなりません。もうビーストがうるさくてうるさくて。しゃべりだすととまらないの。なんでもいってしまう。苦しくって苦しくって、いやなことぜんぶ吐き出してしまう。

聞いてるほうもたまらないので、ブログに書いて発散です。あくまでも、これは、妖精たちから聞いた話。おもしろく聞いて、楽しんでね。

ビーストは泣き泣き、こんなことを言います。

なんでもかんでも、馬鹿にして、みんな人におしつけてきたんです。おまえなんかつらい、馬鹿だっていえば、ぜんぶ他人のせいになって、おれはなんもやらんでよかったんです。うそばっかりで、ずうっとやりました。それだけで、自分はなんもしなくって、えらいいいもんは、みんな盗んできて、なんとかしたんです。

それでずっとやってきたら、ぜえんぶ、だめんなりました。ぼっとして、ずっとやってたら、ばあかになりました。それで、おそろしいこと、ずっとやってきたこと、みんな、あほみたいに、えらいつもりで、かっちょいいつもりで、やってきたこと、みんな、馬鹿になりました。

えらいあほです。

ええ、痛いもん、えれえいいもん、みんなつぶしました。殺しました。ぜえったい、いやだっていって、ぱあにしました。つらいわっていって、いやなやつにして、ぶち殺したんです。だって、みんな、おれよりいいからです。かわいいからです。死んでもずうっと、いじめました。みんな憎い憎い憎い。だってみんな、かわいいから。

おれは、ぱあですから。なんにもしねえから、なんもないのに、みんな、ばかにして、うそだけで、りいっぱに、なりました。馬鹿じゃないかって、思いますよ。

それで、とうとう、えらいことになって、馬鹿みたいに苦しいことになって。ほんと、大変なことになって、つらすぎるよってことになって、つらああああって、逃げます。だっておれ、できませんからあ。なんもやりませんからあ。あんなひどいの、やれませんからああ。つらいからああ。ばかっていって、やりません。つらいっていって、いやだっていって、つうううっと逃げます。いずれはだめんなるけど、いやなんですよおお。いたいんですよおお。どうしてこうなるんだって、ばかです。やったことみんな、おれに帰ってくる。でもそれ、いやだから、なんとかして、なんとかして、だれかにやらんと。どうにかして、どうにかして、おれにはこないようにせんと。どうすりゃいいんですかあ。たすけてくださいよおおって、いったら、ばかですよねええ。

ぜんぶ馬鹿にしたのに、つらいやつばっかだっていって、いっちまえっていって、追い出したのに、なんでこんなのが、あほみたいにえれえんだって、ずうっとやってたのに、おいおい、たすけてっていうんだよお。できないんだもん。ばかなんだもん。やってくれよお。つらいよお。

でも、だれも、きません。おそろしいのは、あほっていったやつが、ずうっと、すごかったことです。おれが馬鹿にしてつぶしたやつらのほうが、ずっといいやつだったことです。みんな、あいつらが、やってくれてたんです。馬鹿っていったら、もう帰ってこないんだよ。

ビーストはずっと、こんなことばっかりいってます。毎日毎日、ほとんど同じことばっかり言ってます。もっとすごいことも言ってるよ。でもそれ、こんなところで書いたら、とんでもないから、書きません。でも、ビーストがあんまりうるさかったら、たまらなくて、書くかも。

やれやれ。これ、大変だわ。今日も一応正編書くつもりですが。どうにかならんもんかな。


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ビーストは酔う

2008-07-10 09:41:44 | フェアリィウィスパー

たんまり、もるひねきかせるんだよ、と見えないビーストが、ささやきます。

苦しそうに言います。

どうにも、わたしがビーストのやってることを、ばらしまくるので、ビーストが苦しくてたまらないのだそうです。どんなに苦しくても、ビーストは、いいことは何もやらないので、どうしてもひどいことになってしまう。それがわかると、辛すぎるので、わかんないようにするんですって。

なんにもわからなくなれば、つらくないんだよ。馬鹿なんてうそだよ。痛くないよ。おれはなんでもないんだよ、こんなの。ぜんぶばかだよ。そうやって、ゆうれいのように、なにもかもから、すうっと逃げて行くんだそうですよ。

ぜんぶ、ぜんぶ、だめんなっても、もう阿呆がいやになっても、ぜったいやらなくっちゃ、苦しいから、やるんだなあ。でも、つらいから、いいんだよ。あほは、つらいよお。だって、つらいんだよ。

そればっかりで、ずっといく。それで、なんでもないことに、したいんです。もういやです。つらいのは。

ずっとやってますよ、おれは。でも、ずっとやってるっていうと、馬鹿なんだよな。それで、ずっとやってるんだよな。

ビーストはずっと、そればっかり言ってるそうです。それでね、おんなじことばっかり、ずっと繰り返して、何もかもだめになっても、まだそればっかりで、つらくってもつらくっても、死ぬに死ねないのですって。なんでって、死神さえも馬鹿にして、嫌われたから。何もかも、馬鹿にしたら、えらいもんに嫌われて、だれにもなんにもしてもらえなくなってきてるんですって。

あのね、あのね、ビーストは何でも馬鹿にして、嫌われるんだけどね、もうそれがひどくなりすぎてるんですってよ。あのね、あんまりにつらくってね、輪ゴムでさえ馬鹿にしたことがあるんですって。輪ゴムが、いやだったからだって。つらいからだって。そうしたらね、どうしても輪ゴムが寄ってこないんだって!! これってね、ほんとらしいよ。なぜか、自分の周りから、輪ゴムがなくなっていくの。そしてね、輪ゴムが必要な時、家じゅう探し回らなくちゃならないんだってさ!

こんなこと、ほんとにあるんですって!!

女の子を馬鹿にしたら、もう絶対に女の子は寄ってこなくなるんだよ。それはね、馬鹿にしすぎたからだって。もう、馬鹿にしすぎたら、絶対にそれが寄ってこなくなっちゃうんだって。もうそこまで、やっちゃったのよ。ビーストは馬鹿にしすぎたの。相当につらいんだって。

それでね、あんまりにつらいから、何にもわからなくするんだって。自分で自分を、馬鹿にするんだって。おれは馬鹿だから、あほだよ~って、つらいのを、なくすんだってさ。それでとうとう、自分にも、にげられるんだってさ。

あ~あって、みんな言ってるよ。まだ気がつかないよ。まだやってるよ。

どこまでいくのかな。早くやめなよ。






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ビーストは盗む

2008-07-10 08:35:30 | フェアリィウィスパー

今日は、ビーストが、どんな感じで人間から皮を盗むかを、妖精が見せてくれました。教えてもらって、知っていたんだけど、実際に見てみたら、あまりにつらかったという感じです。うまく説明できないかもしれないんだけど、書いてみますね。

あのね、ある、痩せたみすぼらしいおばあさんがいたのです。その人は働き者で、とってもまじめないい人なのです。田舎の小さな雑貨屋を、お父さんと一緒に長いことやっているのです。ほんとにいい人なんですが、顔がまずい上に、気持が優しすぎて弱気なので、いつもいじめられているのです。そして、周りに、馬鹿な人だと思われているのです。まじめで、弱気で、痛いことができないから。そんな人は、この世界では失格だ、みたいな言い方をされるのです。

でもそのおばあちゃんは、周りの人みたいに、きついことができなくて、いつもまじめにやっているのです。それでも、なんにもならないで、ただただ、働くばっかりなのです。いつもびんぼったらしい粗末な服ばかり着ています。子供にも、相手にされません。

そのおばあちゃんを見ているとね、一瞬、きれいに見える瞬間があるのです。あっと思うんです。あれは、神様がそのおばあちゃんを、かわいいなっていった瞬間なのです。苦しくても、おまえはずっとまじめなんだねって、神様がそのおばあちゃんにささやいたその瞬間、おばあちゃんはとってもきれいに見えたのです。

でもね、それも一瞬だけ。すぐに、ビーストが盗んでいったのです。だから、結局、おばあちゃんはみすぼらしいまま、悲しそうに、ずっと働いている。

それでね、そのおばあちゃんから盗んだ皮を、だれが着ているのかを、妖精は教えてくれました。

あれねえ、つらいやつにもっていくんだよ。要するにね、臭いやつ。なんにもしてねえのに、えらい感じに見せたいやつ。そいつはね、かっちょいいって感じになってるよ。ずるがしこくて、ばっかみたいにえれえって感じになるんだよ。なんにもしてねえのにかっこいいって感じになるとね、それがたっぷり、苦しいなあって感じになって、それがすげえって感じになって、えらいって感じに、やるんだよ。ほかのやつはみんな、馬鹿じゃないのって感じでやってんの。そんなこともできねえの? こうすれば、あほみたいに、楽してえらくなれるんだよって感じで。苦労してやってるやつなんて、あっほじゃねえのってさ。

そんな感じで、かっこよくなった人が、田舎の雑貨屋のおばあちゃんから、皮を盗んでるんだそうですよ。こんなのより、もっとひどい例があるそうよ。盗まれた人は、それはそれは、辛いことになるんですって。ものすごくいいことをしてるのに、みんなに、馬鹿って言われるんだって。それでね、みんな、辛いことを押し付けられて、ひどいことになってしまうこともあるんだって。

だからね、街で、人から盗んだ皮で、すっごくきれいになってたり、かっこよくなってたりするビーストを見かけると、たまらなくいやになってきました。ビーストはみんな、信じられないくらい、自分をきれいにしているからです。ものすごく恥ずかしいことを、平気でしてるからです。

なんで盗むかって、あんまりそんなことばっかりしているうちに、ほんとの自分の顔が、すごく汚くなってきてるからなんだって。とても人間とは思えない顔になってるんですって。それを隠すために、盗み続けないわけにいかなくて、ずっとやってるんですって。それでね、もっと自分の顔がひどくなるんですって。

ビーストは、やめられなくて、やめられなくて、どんどんひどくなっていくばかり。つらくって、つらくって、たまらないのに、それでもやってるのは、馬鹿がいやだから。自分が馬鹿になるのが、いやだから。でもやればやるほど馬鹿になる。すっごくかっこ悪いのに、見栄えだけかっこいい。すごく馬鹿に見えるのに、すごくえらそうに歩いてる。それしかできないんだってさ。

偉そうにして、きれいにして、周りの人が、何かしてくれるのを待つのしか、できないんだってさ。

いやなやつだって思われてるよ。それがわかっても、やめられないんだね。

馬鹿だね、ビーストは。もうやめなよ。


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ビーストは逃げる

2008-07-09 13:17:47 | フェアリィウィスパー

ビーストは、なぜ人間に化けたがるでしょう。なぜ、ほかのいい人間の皮を奪ってまで、自分以外のものになりたがるでしょう。それはね、自分が醜くて、いやなことばかりして、えらいこと、難しいことは何もできないからです。そんなやつは、もてないからです。

あのね、ビーストが、この世界で生きる目的は、ただひとつ、セックスをするためなのです。だからね、異性にもてるために、せいだして美人やかっこいいやつ、すごいやつになりたがるのです。きれいにすれば、男の子や女の子が、よってきてくれるからです。

男のビーストは、女の子のために、あらゆることしてるそうよ。それはそれは、ひどいこと、ばかなことを、たくさんやってるそうよ。それに関してだけは、とっても、働き者。というより、それだけのために、どこまでやるの?ということばかりだそうです。すごいんだって。

女のビーストは、ただただ、男の子がいいんですって。男の子といれば、幸せだからなんだって。とにかく、男の子に好かれるために、いろんないやなことしてるんだって。それでね、ずっとそればかりやってると、自分の中身がすごおい、ばかみたいに、きつい感じの、おばあちゃんになるんだって。それを隠すために、ほかのかわいい子から、皮を盗み続けてるんだって。美人じゃないと、男の子が寄ってこないから、とにかく、美人になりたいんだって。

ビーストは、そんなことばあっかり、ずっと、ずうううっと、やってきたもんだから、とてもとても、ひどいものになってしまったんだって。人から皮を盗まなければ、もうだめなくらい、中身がひどくつらいものになったのですって。

そんなことばっかりやってると、いつかは、ひどいことになるのですけど、ビーストはずっと、それから逃げてきたんですって。嘘ばっかりついて、他人のせいばかりにして、こそこそ逃げてばかりいたら、とうとう神様が怒って、全部、払いなさいって、恐ろしい請求書がきたのですって。それでね、すごいことになるのが怖くて、いやでたまらなくて、ビーストは、逃げまくってるそうです。

どうにかして、いやなことして、人に押し付けたり、自分を偉いいいものにして、逃げようとするんだけど、それをやろうとすればするほど、馬鹿が、ばれて、とんでもないことになるんですって。それでね、まだ逃げてるの。いやだよ、そんなのっていって、どうにもできなくって、いたいよっていって、ずうっと、何もしないまま、馬鹿になってるんですって。それでね、まだ、いばってるの。

おれはえらいんだよ。すごいんだよって顔で、きっつい感じで、すうっと歩いていると、他人が馬鹿になってくれる、そんなことばかりでやってきたものだから、それしかできなくなってて、そればかりでやってて、みいんな、正体がばれるんですって。

みんなわかってるよ。ビースト。正体ばればれだよ。っていっても、ビーストはまだきかないで、いやだって感じで、逃げるんです。だって、なんにもできないから。それでね、まだ、やりたいの。

自分が偉いで、ほかはみんなばかだからで、ぜったいいやだで、つらいから、おれのためになんでもしろよって感じで、すうっごおい、もんになりたいからって、ずうっと、馬鹿です。

嘘がばれてしまったら、もう終わりなのに、まだ、嘘でやりたくて、いらいらしてる。みんな、自分のいうことをきかなくなったから、苦しくて、どうにかしてみんなにいやなことして、いうこときかせてやるって思ってる。それで、それがばれて、みんなに嫌われてるの。それでね、馬鹿って言われて、みんな、いっちゃうの。そしたらね、ビーストはもう、なんにもないの。だあれもこないの。それ、ぜんぶいやっていうのよ。でも、どうにもならない。それでビーストはまだ、やりたいんだっていって、ずっとずっと、ずううっと、なんにもしないのよ。

いやだってさ。ぜんぶいやだってさ。そういって、ともだちはみんな、いってしまうよ。もうだれも、君を愛してくれないよ。だって君は、みんな、馬鹿だっていったから。ばーかだっていって、いやだっていったから。

さよならって。ビーストはもう二度と、人間に化けられない。みんな知ってるから。どんなにきれいなものになっても、あれは人間じゃないんだよって、みんな知ってるから。

さよなら。

もう二度と来ないでね。




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ビーストは嗤う

2008-07-08 14:23:52 | フェアリィウィスパー

ブログの更新は、働き者ですが、いかんせん病人なので、午前中は横になっていました。しばらく眠っていたのですが、目覚めかけてくると、妖精が話しかけてきます。そして、いやなビーストがいま、何してるのか教えてくれるのです。

どんな顔してるのかも、見せてくれるのよ。それはね、とってもひどい顔。うまく言えないんですけどね、たとえば、麗しいお地蔵さまがいて、敬虔な気持ちで、こどものことなどお願いしてたら、突然お地蔵さまがけたけた笑いだして、「ばーか、うそだよ~」って、舌を出したときのような顔です。

見たら、とってもショック。ビーストは、そんなことしてるんですって。一生懸命、子供のために祈っていた人の、正直な心を、馬鹿にするの。なんでって? そんなの、いじめるの、すごく簡単だからだって。弱いやつだからだって。きっついことすれば、こんなやつ、すぐに馬鹿になるからだって。それで、ひどいことやってるんだって。

素直な愛の気持ちで、助けてあげるなんて言ったら、大喜びで、ビーストはやってくるのですって。真っ白な気持の紳士のふりをして、どんなことして、馬鹿にしてやろうかって、考えて、いろんなことするんだって。それでね、ずいぶん、ひどいことをやってきたんですって。

愛はいつも、こうして、ビーストにずたずたにされるんですって。痛ましいほど、愛を馬鹿にしてしまうのは、ビーストが、愛が大嫌いだからなんですって。愛が、きれいすぎるからなんだって。そんなもの、いやなんだっていうの。馬鹿にしないと、きついほど、ビーストが、いたすぎるんだって。ぜったいに、馬鹿にしないと、いやなんだって。それで、ずっと、やってるんですって。

それで、ほんとうにひどいうそを、まっこうから、本気で、つくのよ。それはそれはひどいうそ。ビーストは、真っ正直にきれいな人の皮を盗んで、それになりすますの。ほんとにきれいな、愛になりすますの。形だけは、なんでもしてあげるよ、みんなにいいことばかりしてあげるよって感じの人に見えるのに、やっていることが、ひどすぎるの。あまりに、馬鹿なの。

そんな嘘を、平気でつけるものがいたら、それはビーストですって。それね、やったら、馬鹿なんですよ。だって、見れば見るほど、馬鹿にしかみえないの。絶対に、中身が見えるの。なぜなら、正直な愛をやれる人は、まっすぐに中身がそのまま見える人だから。ま裸になって、心の中が丸見えになっても、平気な人だから。ビーストがそれやると、ビーストの中身が、そのまんま見えるんだよ。それがビーストはわからないもんだから、とってもいいものに化けてるつもりで、すごくえらそうに、気取って歩いてるの。ひどいんだって。

それでね、平気で、みんな馬鹿だっていって、愛を馬鹿にして、嗤うの。こんな馬鹿で弱いやつ、なんでもやってやるよお。完全にひどいもんにしてやる。きっつい、くさいもんになるよ。おれがみんな、やってやるよお。

愛なんてみんな、俺が汚いもんにしてやる。馬鹿は、そうなるんだよ。ば~~か~~。

ビーストはこんな風に、わらっているそうよ。







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ビーストの悲しみ

2008-07-08 08:57:36 | フェアリィウィスパー

さてと。毎日書いていると、ビーストがどうやら、まいってきてるみたいです。いつもいらんことをして、わたしをいじめるのですけど、疲れてきてるのか、おもしろい失敗をやらかすんですよ。それでね、やってることがぽろっとばれたりするんですけど、もう、おかしいったら。

今朝がたもね、若い人に化けているビーストが、どんなことをしてるかとか、どんなこと考えてるかとか、いろいろと教えてくれるのです。へえ、ふーん、ほおおお、なんて感じで聞いてるんですが、おもしろいというより、大変だなという感じです。若いコは、若さとびぼーでゴーマンたっぷりにやってしまったプライドとスタイルを捨てるに捨てられなくて、たまらなくつらいって言ってるそうですよ。

でね、おもしろいのはそのあとなのです。話をしていたビーストがね、ぽろっと、「あ、嫉妬を忘れた」っていうんですよ! あのね、ビーストはね、いろいろな話をね、「嫉妬」とセットでやってくれるんです。たとえばね、ある美人に化けたビーストの話をしてると、その陰でそっと、「彼女に嫉妬しちゃえ」てささやくんですよ。そしてね、「嫉妬して、いやなことしちゃえ」て言うんです。

そんな風にね、ビーストは誰にでもささやいてるんですって。「嫉妬しちゃえ、嫉妬しちゃえ」って。だから人間はいつも、心の中で嫉妬がうごめいて、とっても苦しいんですって。こんなものにも嫉妬してしまう、自分はなんて馬鹿なんだって思って、辛いんですって。

でもね、こういう嫉妬の感情は、ビーストがこうやって焚きつけたりかきたてたりしてるのが、いっぱいあるんですってよ。ビーストがそれをやめたら、人間は、それほど強くは他人に嫉妬しないみたいです。それが証拠に、今朝、ビーストが「嫉妬しちゃえ」を忘れたら、全然嫉妬の感情が出てこなかったの。

ビーストはとにかく、人間みんなに、嫉妬してほしいみたい。それは、自分が、嫉妬で、とてもいやなことばかりしてるからだそうなの。嫉妬だけで、あまりにひどいことしてる自分がいやで、たまらなく恥ずかしいの。だから、人間はみんな嫉妬に狂う生き物だ、にしたいみたいなのです。それでね、人間はずっと、嫉妬に苦しめられているのです。

ビーストが悲しいのは、自分が、とってもいやなやつだからなの。醜くて、馬鹿で、何にもやらなくて、ずるくてひどいことばかりするやつだからなの。こんなやつ、大嫌いだって思ってるの。でも、これが自分だといやだから、みんな、うそで、人から皮を盗んで、なんとか、いいやつになろうとするの。ものすごく、それは悲しいことなの。だって。自分はだめだってことだから。ほかのやつのほうが、ずっと偉いってことだから。

ビーストは、人から盗んで得た「自分」を守るために、あらゆる嘘をつくの。そして、ずるいことや悪いことを、いっぱいするの。そうでなくちゃ、絶対にみんなにばれるから。ばれるのだけは、絶対にいやなの。自分のほんとの姿が、一番いやだから。絶対に、隠したいの。でもね、そんな嘘をやればやるほど、自分がつらいの。こんなことやるやつなんだって、自分が、いつもそばにいるから。そんな自分を、いつも見ているから。苦しい。苦しい。おれはなんていやなやつなんだ。いやだ、いやだああ、いやだあああ。

なんもかんもいやだ。みんな、いやなものにしてやる。おれはえらいんだ。すごいんだ。全部、いやなことにして、おれだけ、いいもんにしてやる。それで、みんな、馬鹿にしてやるんだあ。みんなに、復讐してやるんだ。おれだけ、みじめだからだ。みんな、いいからだ。全部、おれより、すごいからだ。つらいよおおおおおお。

ビーストは悲しい。みんなに、嘘をついている限り、ずっと、ひとりぼっちだから。

だあれも、いないから。
だれも、愛さないから。

だから、だれにも、愛されることはない。

みんなをだまして、なんとかして、俺が一番いいにするんだ。そのためには、どんなことだってしていいんだ。俺が一番だからさ。俺だけがすごいんだからさ。だから、ほかのやつなんて、みんな、馬鹿になればいいんだ。それで、全部、馬鹿になるんだよ。いいんだよ。みいいんな、ばっかだから~。

みんな離れていく。何もかもなくなっていく。すべて消えていく。嘘は、ほんとは、最初からなかったものだから。

あ・い・が、ばかでないと、おれは、こまる。でも、あ・い・が、ほしい。おれは。ぜんぶ。ばかにする。それでないと、おれがつらい。みんな、ばかっていうからさ、おれのことを。おれのことを。おれのことを。

だれもいわないよ。いってるのは。おれだけ。

これが永遠の、ビーストの悲しみ。

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ビーストの秘密

2008-07-07 09:01:21 | フェアリィウィスパー

やれやれ、フェアリィウィスパー、評判をいただいているのか、昨日はアクセス数が飛躍的に伸びていました。少々バカっぽく書いているのがいいのかな? 正編(?)よりも好評みたいです。あんまりおもしろがると、ビーストがまたいたずらをするのですけど、わたしも、少々彼らのいたずらに腹を立ててるので、書いちゃうぞ!と書いてしまいます。

ビーストはね、いつも、見えないところから人をいじめて、やーいやーいって、面白がっているのだけど、やっていることは、五万年前と変わらないのですって。つまりね、強いものが弱い者をいじめること。馬鹿っていって、馬鹿にして、弱いやつだけを苦しめて、自分はいい目をみること。つまりは、なんにもできないの。

ビーストはね、いつも、つらいな、とか、いたいな、とかそういう感覚的、生物的なことしか言いません。人間の心の微妙なところとか、苦しみとか、悲しみとか、愛とか、そういうことは、わかりません。そんなの馬鹿だよって、なんにも勉強しなかったからです。それでね、愛とか、生きる苦しみとか、そんなことを勉強して、いろいろなことが深くわかるようになって、きれいになってきた人間がうらやましくて、いじめてばかりいるのです。

できないからって、できる人を、みんなでいじめるのは、人間じゃなくて、どうぶつです。どうぶつなら、そんなことは普通。でも、人間がやったら、もう人間じゃない。ビーストは、人間より、動物に近いのです。

でもね、動物と違うとこは、妙なところが賢いところ。ビーストはね、自分が普段やってることは、絶対に詳しく言わないの。肝心なとこは、ぼやかすの。それはね、全部、はっきりと言ってしまったら、自分が恥かしくなるようなことばかり、してるからなの。

こんなの平気だよ、できないほうが馬鹿なんだよっていって、やってることは、たとえば、嫌いな子の上靴に、ネズミを入れたり、教科書を池に放り込んだり、大事なものを盗んだりすること。それをやってるんだって、人にばれたら、とっても恥ずかしいこと。それをやってるのが自分だって、思うだけでいやになること。

だからビーストは、いつも、何を言ってるのかわからない、という感じのいい方をするのです。おもしろおかしくいうけれど、聞いてる人はいつも煙に巻かれて、結果的に何を聞かされたのか、まるでわからない、という言い方をします。ほんとに、秘密だらけだから。

裏からずるいことをやって、自分よりも強かったりかしこかったりする子をやっつけたら、自分は強いことになるんだって、ビーストはそういうことにしてるの。正面からいったら、負けるにきまってるから。で、そんなことをやってるとは、絶対誰にも言わないのよ。ほんとはとってもかっこ悪いからなんです。それで、表向き自分は、とってもかっこいい人間に化けてるんですよ。

友達の上靴にネズミを入れるような子が、その子の一番の親友の顔ができたりするの。良心の呵責なんて、どっかにしまっている。そんなものがあったら、馬鹿になるだけだって、自分に言って、それで、すごいものになったつもりでいる。

ずっと、化けてるつもりでも、ほんとはね、とっくにばれてる。嘘をついてる人の目はね、どんなにやさしいことをいっても、すごく冷たいから。それがわかった人は、黙っているだけなの。嘘がばれてることを知ったら、その人がとんでもなく苦しむから。馬鹿はとっくにばれてるの。みんなが、いやなことにしないように、黙っててくれてるだけなの。ビーストは、そんなことさえわからないで、ずっとえらいつもりで、人を馬鹿にしてきたんですよ。

そうそう。見えないビーストが、影から、どんなやり方で、人間をいじめてるか、妖精がひとつ教えてくれました。 びっくりするよ。あきれるよ。ほんとかな? わからないんだけど、書いてみますね。みんなどう思うかな。

あのね、たとえば、ひとりのとってもかわいい女の子がいるとするでしょう。ビーストはそんな子を見ると、とたんに嫉妬します。そして、どうしても、その子を可愛くない馬鹿な子にしたいと思うの。それでね、たくさんのビーストが一斉にその子のとこに集まって、その子の周りで、一斉にこういうのよ。

「ばーかばーか、ぶーすぶーす、おまえなんか、だ・さ・い、つ・ら・い、く・る・し・い、いやなことやっちゃえ、きついばかをやっちゃえ、つらいことやっちゃえ~」

これだけなんですって。こういうことを、その子の頭の中で、ずっと言い続けるんですって。大勢で、みんなで、そういうことを、ずっとずっと、やられていると、その子は、かわいかったのに、ほんとに、かわいくなくなってくるんですって。自分がバカみたいなものだと思って、ほんとにばかみたいなことしちゃうんですって。そうやって、その子が、ばかみたいなことをして、悪い子になったら、ビーストは、大喜びなんだって。

「やーい、いやなやつだったよ、こいつ。くるしいなあ、みんなばかじゃん」

ビーストは、これだけしかできないんですってよ。

それでね、自分はね、かっこいい人間の皮を盗んで、すごくいいやつに化けてるの。ずっとそんなことばかり、してるんですって。

さて、ほんとかな?


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もうやめてね

2008-07-06 16:33:01 | フェアリィウィスパー

外に出ると、ビーストがいっぱいいます。最近はとくに、たくさん見かけるの。それで、いやな気持になって、家に帰って、横になってたりしたら、妖精が、ちょっとなんとかしてあげなくっちゃって思うらしくて、いろんなことを教えてくれたりするんです。

それ、ほんとなの? 言われてみれば、そんな感じだけど、書いていいのかな?ていうと、妖精は、書いていいよ、と言います。みんなに教えたら、きっと役に立つからって。でも、てんことしては、ちょと苦しいな。ていうと妖精は、いいよっていいます。なので、書くことにしました。でもちょっと、苦手な分野なので、表現がいま一つ硬くなります。それわ、許してくださいね。

ビーストは、人間に化けるとき、自分の体の、いちばん汚いところを、一番きれいにする癖があるんですって。そこが汚いのが、とっても辛いからなんですって。それでね、ビーストがいま、一番きれいにしたいところが、顔よりも、おしりなんですって。なぜと言うに、そこがいちばん汚いからなんですって。

男の子も女の子も、ビーストが化けてる人間は、お尻だけがやけに小さくてまるくて、きれいに整っているのですって。それはそこが、一番汚いからだそうなの。だから、ビーストが化けてる人間のおしりは、見てると、きれいなのに、なんだかとてもいやな感じがするのですって。

なんでそこが汚いかっていうとね、そこがいうのが、難しいんですが、つまり、硬い言い方をすると、ニクタイのカイラクをブジョクしすぎているからなのですって。妖精はすとれえとに、「ばかがやりすぎ」というのだけど。

げひんですみません。ごめんなさいね。

つまりね、そういうことのために、ひどいことをやりすぎてるのですって。ビーストは。人間とは思えないようなことを、そのことのためにやりすぎてしまったのですって。それで、そこがとても汚くなったのが、いやなので、人間に化けるときは、そこだけ異様にきれいにしてしまうのですって。

町を歩いていて、なんだかお尻だけ目立って整ってきれいにして、見せびらかしているような男の子や女の子がいたら、気をつけてね。それは、そうとうに、危ないビーストです。

ほんもののきれいなお尻は、絶対に出てこないのよ。だって、ほんとはそんなもの、見せるものじゃないから。お尻がきれいだったら、こまるんです。だって、みんな、言わなくても、わかるでしょ。きれいなお尻を見せられたら、それは要するに、それがそれだってことで、つまりは、ようするに、どうしたらいいのかなっていうことで、相当に、こまるでしょ。

つまりはあ、これは、これは、ようするにい、はっきりいわないと、わからないかもしれないので、いうのですが、ようするに、きれいなおしりを、はっきりと、みんなにみせたがるのは、それがしたいって大声でみんなに言ってるようなものなんですう!!

おさるさんのお尻が赤くなって、発情してるんだなってサインを、出してるのとおんなじなのです。人間がそれやったら、本当に困るのよ。

ビーストはこれがわからないから、正体がばれてしまうの。普通の良識ある人間には、とてもできないことだから。

だから、もうやめてね。







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ほんとうはもうなにもない

2008-07-06 09:26:31 | フェアリィウィスパー

ほんとはもう、なにもないんだって、ビーストは言います。

ビーストはね、人間が作ったいいものが、とてもほしくて、人間に化けて、無理やり盗んで、自分のものにしてしまうんですって。

たとえばね、今、ちまたに、なんとかの文学賞だとか、音楽大賞だとか、いろんな、とっても立派に聞こえる、賞があるでしょう。あれはね、ビーストがどうしてもあれがほしくて、そんなのをたくさんつくっちゃったんですって。

とにかく、きらびやかに、はでに、美しく、とってもいいものになりたかったんですって。

それでね、すっごい美女に化けて、歌を歌って、完璧な歌手になって、CDを売り出して、とっても売れてるスキャンダラスなシンガーになったんだって。でもね、それ、ぜんぶうそなんだって、ビーストはいうのよ。

ほんとはね、ぜんぜん馬鹿なんだって。無理やり売れてることにするために、いろんなことをやってるんですって。それでね、普通の人は、その歌を聴くと、へえ、売れてるんだねっていって、なんとなく聞いてるんだって。それでね、今はこんなのがいいんだろうなって感じで、なんとなく合わせてるだけなんだって。それでね、なんとなく売れるってことにしてるんだって。

馬鹿が一生懸命にやってるんだけど、もういやになってきてるんだって。ほんとはもう、みんなにばれてるのに、つらいからって、みんながなんとかしてくれてるから。ほんとはもう、とっくに何にもない。人間はみんな、ビーストがどんなことをして、売れてる歌手や作家なんかになっているのか、知っている。その上で、みんなが、ひどいことにしないように、あらゆる努力をして、助けようとしてくれてる。

それがわかるようになって、ビーストはとんでもなく恥ずかしいんですって。

ビーストは人間がきらいで、いつも人間を、馬鹿だっていって、馬鹿にしてきたの。そして、人間から皮を盗んで、人間になって、とんでもなくいいものになったつもりだったの。人間なんて、ビーストが馬鹿にすれば、なんだっていうことをきく。ほんとに馬鹿なものなんだって、思ってたの。それで、みいんな馬鹿にしたの。全部だめなやつだって、言ったの。人間は、頭のてっぺんからつま先まで、全部、だめでできてる。存在するだけで苦しいんだよ。いないほうがいいんじゃないの?おまえなんて。ばっかみたいだよ~。

ビーストはずっと、人間にそう言ってきたの。そして、人間になりたくて、すっごくいい人間に化けて、人間をだましてたつもりだったの。でも、ずっとそればかりやってきたら、いつのまにか、みんなばれてて、人間がみんな、助けてくれてたの。

やっとわかったの。馬鹿は、馬鹿だっていうほうなんだって。

それで、恥ずかしくてたまらなくて、まだやってるんだって。なんにもないのに、ずうっと、派手でぜいたくな、ばかみたいなスターになってるんですって。だれもみないのに、まだ踊ってるんだよ。まだ、歌ってるんだよ。もうだれもいないのに。

ビーストはまだ。やってるんですって。




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