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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ビーストは振り返る

2008-07-17 08:48:57 | フェアリィウィスパー

なんだか、このままではビーストにブログを占領されてしまいそうです。それも悔しいので、また後で正編書きます。見えないビーストは、そこらへんにたくさんいるよ。で、わたしは彼らの話が聞けるので、いっぱい集まってるんです。それでね、いろんな話をしていきます。

ビーストは意地悪ですごく馬鹿だけど、今はとんでもなくさみしくて、話を聞いてもらいたいっていうのが本当みたいです。で、ほんとにたくさんの話をしてくれます。



のっとって、のっとって、のっとって、したの。ほかのやつがうらやましくて、ほかのやつになりたくて、ずいぶんやったよ。ちょっとでもいいやつがいたらさ、そいつになりたくて、そいつをよこせって、おれたちが、そいつをのっとるの。

それでさ、あほなことばっかりやるの。つらいからさ。ばかばっかりやらせんの、そいつに。ほんにんはいやだっていってるのにさ、おれがのっとってるもんだから、ぜんぶ、できないんだよ。それで、おれらが、ぜんぶそいつ、とるの。それでね、すうっかり、ばかなことんなって、いやなやつんなったなってとこで、すううっとにげんのよ。そしたら、そいつはさ、いっぺんにめがさめて、どうしてこうなってんだ、て馬鹿みたいに、いやんなってくるの。

ずいぶんやったよお。たまらんわ。

にんげんがさあ、あほってことをやるのは、よおまあってやつが、よこからそいつをとってやらしてんのが、いっぱいあんのよ。ばあかでしょ。おれたちねええ、いたいからって、みんなこんなんで、ばかにしてんの。人間を。みんな、バカばっかりにしてんの。つらいからさ。自分が。馬鹿ばっかりやってっからさ。

おれたちがやらなきゃあ、たいていのやつは、あほんならんと、苦しいってこともなくて、いたいこともなくて、つらいことも、そんなにはなくて、ずうっと、ふつうにいけるんが、いっぱいなの。おれたちがじゃましてっから、ひっどいことになるんだよ。それでにんげんね、ばかんなるの。ビーストの仲間になるんだよ。ごっついでしょ。ほんでね、ビーストはだんだん増えてくんのさ。相当だねえ。

もうだめんなったけどね。おれたち、苦しいことやりすぎて、人間馬鹿にしすぎて、人間の世界には、二度と来れないの。ばっかにしすぎたら、つらいことんなりすぎたの。ほんでね、つらいのはね、ずっとやってたこと、つらいことばっかりで、いたいことばっかりで、ばかみたいで、くるしくて、ほんまに、おれは、ばかだってことなのさ。いやなんだ、こんなやつ。つらいんだ。ばかにして、ばかにして、ばかにしたのは、おれが、ばかだからなんだ。もうばかはいやだよ。つらいよお。つらいよおおおおおお。

かっこいいやつになりたかったの、きれいなやつになりたかったの。だから、ほかのやつのもんばかりとって、そんなんになったの。でも、すうぐに、ばれんのよ。つらいやつはいつも、ばかばっかりやるから。かんべんしてくれって、いいやつはみんな逃げるんだよ。おれたちはみんな、ずっと、そんなんばっかり。ずううっと、ばかみたいに、ひとのまねばっかりしてんのさ。ずっとね。ずっとね。つらいよ。

ほかのやつみたいになりたかったの。おれはばかだから。いやだから。ずっと、そんなんで、ばかばっかりなんだ。いたい。もう、いたいよ。



ビーストはこうして、ずっとしゃべり続けるのです。





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妖精のつぶやき

2008-07-16 12:57:04 | フェアリィウィスパー

大変お楽しみいただいています。アクセス数急増中です。とんでもないことになってます。でも、いろんなことを教えてくれるので、書かずにいられません。

妖精が、小声で、教えてくれました。

女の子のビーストは、年をとってくると、眉をとっても太く描くそうです。それはね、まったく自分と違う顔だから、きつい感じにしないと、変な感じになるからだそうなんです。それで、年をとっても、なんとかして美人をやろうとするのですって。

女の子のお化粧は、だいたい、こういうほんとの自分とのずれを、なんとかするために発達したんだよって、妖精がいうんです。ほんとよって。もう何回もいうけど、本当はね、人の皮を盗むのは、絶対にいけないことなの。それをやりつづけていくとね、ほんとの自分の顔が、どんどんおかしくなっていくの。それなのに、盗んだ皮は美人だから、とってもおかしくなってくるの。それをごまかすために、いろんなものを塗ったり、いろんなアクセサリをつけたり、とびっきりきつい感じの服を着たりして、なんとかしているんだそうです。

美人になりさえすれば、なんでもありなのよって、ビーストはいうそうです。それで、いやなことをなんでもするそうです。それで、中身の顔がどんどん変になっていくので、化粧や服にこらずにいられなくなって、いろんなことをやりすぎて、どんどん汚くなってくるそうです。それでもやめられなくて、もうだめだっておもってもやめられなくて、ずっとそれでやってしまうそう。

だから、自分で眉を濃くひきたくなったら、もうやめなさいってことなの。それ以上やると、どんどんだめになっていくよってことなのですって。

ほんとの顔で生きてる女の子はね、不細工でも、お化粧はあんまりしないのですって。それはね、ほんとの自分の顔だから、それだけで、苦しくないので、必要以上に作る必要はないからだって。それでね、地味に真面目にがんばってたら、だんだんといろんなことができるようになってきて、いい人だなっていう感じの、かわいいおばさんになってくるの。人間の女の子は、ほんとはそれくらいが幸せだそうです。ほんとの美人はね、つまり、その子だからきれいっていう美人なのです。

不細工なのは、不細工だからきれいなの。ほんとの顔がそういうのよ。だってわたしが美人だったら、みんな困るから。もっといいこといっぱいがんばってあげるためには、不細工のほうがいいから。

愛がいちばん美しいの。不細工な美人は、とってもやさしいの。ほんとうですって。

だから、不細工だからって、自分をいじめちゃだめよって、妖精は言います。ちゃんと、自分をがんばって、勉強して、いろんないいことしようね。それで、とってもやさしい、かわいいおばちゃんになろうね。みんな大好きっていうよ。

おかあちゃんがすきっていうよ。

いちばんきれいなのはね、自分がいちばんいいっていう笑顔なんだよ。




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ビーストは去る

2008-07-16 08:25:47 | フェアリィウィスパー

ビーストが、うめいています。



みんな、あほやっていうて、全部馬鹿にしたら、えらいことになるって、わかっとたんです。でも、やっとるうちに、なんとかなるておもてたんです。ばかです。

なんやこれ、なんやこれ、いうてます。あほや。ものすごいばかや。

つらいていうてます。ぜんぶ、やりました。じぶんで、やりました。そんで、こうないなって、おれはつらいいうてます。どないしたらいいんやって。おまえはあほかって。つらいわって。

あほはあかんわっていうて、みんながたすけてくれよりました。おれたちが、どんなばかをやって、つらいことんなっても、どないかしたらないうて、どないかしてくれよったんが、ようけおりました。それみんな、いややっていうて、ばかにしました。ばかにして、ばかにして、ばかにしても、ぜったいやってくれるわっておもとったんです。みんな、ずうっと、やってくれるわって、おもとったんです。

ばかにしきったら、もうだめんなっとったんです。

おれは、べんきょうせんかったから、みんなよりあほなんがつらかったんです。
ほんで、ばかにして、なんとかしよりました。ぜんぶあほやっていうて、いたいことばっかりして、つらいのんをなんとかしよりました。いたいのんは、ぜんぶ、ほんとはわかっとったのに、ぜんぶやってしもたことです。えらいことになるわって、ほんまはわかっとったんです。ぜったいにあほです。

おれはみんなよりつらかったから、なんもしとうなかったんです。ほんで、みんな馬鹿にして、みんなやらせました。つらかったから、なんもしたあなかったからいうて、あんまりなことばっかりしてきたら、とうとう、なんもせんでええところにいくんです。ずうっと、ずうっと、なんもせんでええんやって。つらいなあ。ばあかや。おれはいやなんですそれ。もうだめです。

ほんでね、もうそろそろ、いきます。おいでて、だれかがよんびょるから。おれは、いたいこと、やりすぎました。ばかにしすぎました。ごっついばかです。ほんでもね、いうことはいいます。ばかにはね、ばかがいうことあんのんよ。

ばかはやらんかったらよかったよ。たあっぷり、やるんやないでえ。あほばっかりになるでえ。

ほなまあな。ばかになります。

ほな。

ついにいきます。




ビーストは行くといいます。




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ビーストは憎む

2008-07-15 13:46:46 | フェアリィウィスパー

ビーストが、叫んでいます。




うそです。うそです。うそです。
ぜったい、わたしたちが、いいに、きまってる。
ぜったい、わたしたちが、きれいに、きまってる。
ばかはみんな、ばかよ。ぜったい、ばかにきまってる。
いたいのはみんなうそ。つらい。ばかはいやです。

いやなのはね、つらいことはみんな、ぜんぜん、いたいっていって、なんもしてないってことなの。つらいのはね、もうみんなに、ばれてるってことなの。

いやなのそれ。ばかがこっちになるのはいやなの。ぜったいにいやなの。ものすごくいやなの。あほよこんなの。ぜったいにつらいよ。くるしいのはいやだよ。つらいよ。もうだめよ。ずっとやってやる。いたいことしてやる。みんなばかにしてやる。盗んでやる。全部吸い取ってやる。あほはあっちよ。わたしがきれいになるんだ。ぜったいに苦しいいいもんになってやるう。

いたいほど、いたいほど、わたしのほうが、いいのよ。もういや。

つらい、つらい、つらい。ぜんぶ、うそなの。わたしは、みんな、うそなの。ぜったいに、それが、つらいの。だから、みんなばかにして、つらいことしてやる。いたいことしてやる。うそにしてやる。ぜんぶうそよ。つらいいいいいい。

いやだああああああ。だってこんなの、つらいにきまってる。あほにきまってるう。いやなのにきまってるう。つらいいいよおおお。だめなんだよおおお。あほになるよお。

いやなんです。もうだめなのが。つらいんです。なんにもしてないのが。ばかになったのが、つらいんですう。つらい。つらい。つらいいい。いやです。

だれが、こんなことしたの? ぜったいにやってやる。苦しいいやなもんにしてやる。おまえがばかなんだって、ぜんぶやってやるの。だめよおお。それやるとみんなうそがばれるよお。つらい。もうだめだ。ぜったいに、苦しいよお。いたい。

あほはいやだ。つらいよ。盗んでも、盗んでも、みんなばかになる。だれも、きれいだっていわないの。つらいからやめてっていうの。それやればやるほど、自分が馬鹿になるって。もうみたくないって。つらいよお。

やめてよお。だめんなるよお。




ビーストが泣き叫び続けています。

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妖精のみちびき

2008-07-15 09:00:30 | フェアリィウィスパー

今日は、妖精が、あるひとりの女のビーストの話をしてくれました。

そのビーストは、不細工で、気が弱くて、小さい自分がとてもきらいだったのですって。それでね、あるとても背が高くて賢い女性の人間が、とてもうらやましくなって、その人の皮を盗んじゃったんだって。

ビーストは、背の高いかわいい女の子になれて、最初はとても、幸せだったそうです。けれども、だんだん、しんどくなってきたんだって。

というのも、見た目がとってもしっかりした強そうな女の子だったので、周りから頼られたり、難しい仕事を頼まれたりするんだって。気の弱いビーストは、つらくて、できないなんて言えなくて、やってはみるんだけど、うまくできなくて、失敗ばかりで、いつも、とっても辛かったのですって。それでね、ビーストはいつも、背が高いくせに、おどおどしてる変な子だなって言われてきたそうです。

そのビーストは、弱気だから、そんなに悪いことはしなかったんだけど、やっぱり、皮を盗んでいるから、みんなをだましてることになるので、とっても辛いそうです。それでね、とんでもなくつらくなって、皮を、返しちゃったそうなの。そしたらね、ビーストはとたんに小さくなって、不細工になってしまいました。

でもね、鏡の中の顔をみてると、あっという間に、わかったそうよ。あ、自分はこんな子だって。気が弱くて、小さくて、でも、小さいとこにやさしい子なんだって。そんな顔だったのです。神様が、おまえはこんな子だよ、って言ってくれてるような顔だったのです。

神様のことばが、聞こえるようだったそうです。

誰も知らなくても、わたしは知ってるよ。おまえはまだ小さくて弱いけれど、よわいものやちいさなものに、とてもやさしくする子なんだよ。小さなところで、だれかに守ってもらいなさい。そこで、いいことをたくさんするんだよ。いっぱい勉強して、いい子になりなさい。

ビーストは、不細工になっちゃったけど、とっても安心したんだって。もう、今までのように、無理して強いふりしなくていいからだって。友達といっしょに、がんばろうって。それでいいって。

ほんとの顔には、神様の愛がこもってるって、妖精が教えてくれます。君はこんな子なんだよって。神様の愛を見てごらんなさい。どんなにか、君たちが、うまくいくように、考えてくれてるから。つらいことも、つらくないように、苦しいことも、苦しくないように、なんとかしてくれてるんだよ。不細工に生まれても、辛くないように、君には君にぴったりの美しい何かをもらっているんだよ。

考えてみなさい。自分に何があるか。小さな手を動かして、今、自分が一番やりたいことを、やってごらん。それがいちばん幸せだから。

その女のビーストは、子供が大好きだそうです。だから、子供にやさしくしてやりたいって、言ってるそうです。そんな仕事をいっぱいしたいそうです。

がんばるって言ってるそうよ。




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ビーストはアツい

2008-07-14 10:15:30 | フェアリィウィスパー

さっきから、ずっと、ビーストが呆然としています。いつもしゃべりっぱなしにしゃべるときに、ずっと黙っているので、かえって気になって、きいてみました。

するとビーストは、ようやくわかった、というのです。

うそばかりで、みんなをだまして、ぜんぶいうことをきくおもちゃにしてやったら、どういうことになったか、ようやくわかったと。もはや、だめになったと。



ばかにしたら、ぜんぶ、つらいことになりました。おれは、もはや、だめです。
なんでて、すごいことに、なったからです。いやなこと、じゃない、ばかなこと、じゃない、あほなことです。くそおって、いたいことしてやるって、そんなんももう、ばかだってことです。

あれ、なんだっていってね、ようまあっていうやつ、ばかみたいにきれいなやつ、すごいやつ、ぜったいにいやっていって、つらいことしたんです。それでね、みんな、ぬすんだんです。そいつから。で、おれだけ、いいもんにしたんです。ずっと、そればっかりやって、みんな、だましてきたんです。

ええもんは馬鹿だっていって、馬鹿がつれえんだっていって。みんなあほだっていって。おればっかりが、さいこうだ、にしたんです。そして、ぜんぶやりました。あほばっかりのよのなかにして、みんな、おれのいうことだけきいてりゃいいて、すごいことしてそれで、おんなとばっかりあそんでました。そしたら、もう、だめになりました。ついに、苦しいことになりました。あほは、かんぺきに、つらいことんなって、どおんと、落ちます。つらいです。

どうしても、馬鹿にしたかったんです。ずっと、バカばっかりやってたら、きっついことになったからです。あほがいやんなっても、やめられないくらい、ひどいことばかりして、つらいばかになって、どうしても、馬鹿なことになるのがいやだったんです。だから、馬鹿ばっかりえらいの世界に、無理やりやったんです。そしたら、世界が馬鹿になって、つらいことになって、人類があほになりました。それみんな、おれが、やりました。それでみんな、おれたちが、苦しいことになったんです。

ぜんぶ、かえってきたら、ばかみたいなことに、なってました。それ、あんまりだ。これ、ぜんぶ、おれが、はらうんです。あほですよお。いたああい。

ぜんぶですよ、ぜんぶ。もうだめだ。

おれたちが、馬鹿なのは、ぜったい、馬鹿だと思ってたことです。人間みんな、馬鹿だって思ってたことです。あほが、無理やり、馬鹿にして、馬鹿になってもらってたんです。あほが、おれたちがつらいからって、みんな、馬鹿になってくれてたんです。それで、えらいつよいもんになったつもりで、すべてやったら、みんなを怒らして、もう駄目だって言われて、せかいじゅうに、嫌われました。

おれたちは、馬鹿にしたから、世界に嫌われました。そして、ついに、いかなくちゃならんのです。ぜったいに、帰ってこれないところへ。もう、行くんです。二度とここには、帰ってこれないんです。

すべてばかにして、すべて、いやだといったからです。

もうだめだ。



ビーストは、呆然としています。


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妖精のためいき

2008-07-13 09:46:01 | フェアリィウィスパー

いいかげん、通常に戻りたいと思うんですが、なかなかビーストが泣きやみません。ビーストが、あんまりに、つらい、つらいといって泣くので、今度は妖精が助けてくれました。

妖精はね、言うんです。ビーストはね、美人になるより、不細工でいるほうが、幸せなんだよ。

妖精は、ビーストが、神様から頂いた顔そのままで生まれたときの顔を、ひとつ見せてくれました。ビーストの中にも、悪いことはあんまりしないで、ふつうにそのまんまで、まじめに人間世界で生きているものがいるそうなんですよ。

すごく不細工で、頭の悪そうな顔でした。でもね、なんだか、とってもかわいく見えるのです。あんまりバカっぽいので、いじめたりできないって顔なんです。妖精はね、これが神様の愛なんだよっていうんです。

ビーストはまだ、勉強が進んでいないから、人間と同じようなことがまだできないのが、多いんですって。それでね、まだとても弱いんだって。だから、ほかの強い人間がいじめないような顔に、神様がしてくれるんですって。だから、神様が作った顔で生きているビーストは、あんまりいじめられないで、まじめにしごとをして、周りの人に、かなり親切にしてもらって、生きることができるのですって。

ほんとの顔で生きてるビーストは、とてもいじめる気になれないって顔なんですよ。それでね、まじめに生きることができるよ、みんなが助けてあげるからねって、神様の愛が見えるような顔なんです。

ビーストはまだ、馬鹿だから、みんな助けてあげてねって、神様が言ってるよ。そんなことを感じる顔なんです。

だからね、ビーストは不細工のほうが幸せなんだよ。そのほうが、いっぱい勉強できるから。いろんなことをやって、いろんな経験をして、この世界で勉強していくには、不細工でいるほうがいいんだよ。

妖精は、やさしく、ビーストに教えるのです。

それでね、ビーストはだいぶ落ち着いて、いい感じになってきました。泣きやんで、もっと違うことをしてみたいって言って、ここから去っていきましたよ。

神様がビーストを愛してくれてるんだってことが、ほんとの自分の顔を見て、わかったのです。偽物の、どんな美しい顔よりも、そっちのほうが幸せなんだって、わかったのですって。

自分が愛されてるんだ、神様がかわいいって言ってくれてるんだって、わかったとたん、ビーストは顔はそのまんまでも、とてもかわいく見えたんですよ。ほんとにね、自分がいいなって思ったら、みんなかわいくなるんですよ。それが愛だから。

神様がくれる顔は、神様の愛なんですよ。ほんとの顔には、神様の愛が見えるんですよ。どんなふうに、神様が愛してくれてるか、ほんとの顔を、じっくりと一度、見てごらんなさい。愛が絶対、見えるから。

不細工な子は、それがいちばんきれいなんだよってことなんですよ。


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ビーストは落ちる

2008-07-12 10:31:05 | フェアリィウィスパー

どうにもこうにも、なんだか、ビーストにブログを占領してしまわれそうです。それもどうかなと思うので、またあとで正編を書こうっと。いや、病中のためか、脳細胞はかえって活性化するらしく、書くことはいっぱいあるんです。いっぺんにブログ三つくらいできそうだ。でも面倒なので、ひとつにしとこっと。

ビーストはずっと、わたしの頭の中にささやいています。もう慣れましたが、正直、しつっこいので、早くあっちへいってくれっていうこともあります。でも、どうせだめだとわかっているので、滅多に言いません。ビーストは、人間を馬鹿にするくせに、人間にずっとたかりついているのです。絶対に離れていかないんですよ。

あっちへいけっていったら、すごく苦しそうな顔をして、馬鹿なことばかりいって、いやなことするぞっていって、どうにもならなくなるので、言わないことにしてるのです。

で、こうして、書きまくって、わたしもストレス発散してるわけです。でね、ビーストは、わたしがこうして書くと、つらいなあつらいなあっていうんですよ。ほんと馬鹿ですね。

ビーストは苦しくて苦しくて、もう何を言ってるんだかわからないってことを言ってます。



なにもかもつらいのは、おれが、ばかだってことなんですよお。つらいことばっかやって、ひどいことんなって、なんもしないで逃げるんです。いやなんですよお。

なにがいやかって、こおんなやつが、おれだってことが、ばっかみたいにつらいんです。つらいんです。いやなんですよお、こんなやつ。ばっかみたいに、さいっていなことして、ぜったいいやだっていって、逃げるんですよお。あほですよねえ。つらいんです。いたいんです。つらいことするの、いやなんです。ぜったいに、ばれるんです。おれが、ばかで、よわくて、なんもできないってことが、ばれるからなんですよお。すっごいことして、なんもできないってこと、ばれるの、いやなんですう。つらいよお。

おれが、すっごくえらいってことにして、ほかのやつはみんな、馬鹿だってことにすれば、なんとかなるんですよ。つらいうそついて、みんなだませば、おれがすごいってことになるんです。だから、ぜんぶやりましたよ。ぜったいに、つらいことにするんだって、おれはみんなやったんです。いたいいたいいたい。

おんながいなくちゃ、つらいんです。おんなだけなんですよお。おれをいいことにしてくれるのは。あほみたいに、いいねえっていってくれるのは。おんなが、ずっと、やってくれないと、おれはばかになるんです。だけど、つらいっていって、こないもんだから、みんな馬鹿にして、あほにして、だましまくって、なんとかしたんです。つらい。

おれは、いやだ。こんなやつ。つらいだけだ。ばかだよ。

おんなに、あほがいやだって、いわれたら、もうだめなんだ。馬鹿は痛いよ。

あほがね、いやなことにしたいっていってるんだよ。つらいから、これみんな、またうそにしたいっていってるんだよ。ばかみたいなこといって、馬鹿になったらつらいから、これみんなうそにしたいんだ。いやなことにして、やっぱりおれがえらいになりたいんだ。そうしたいんだ。でもばかなんだ。ばかなんだ。いたいんだ。あほなんだよ、こんなの。いっぱいいっぱい、やったって、もうみんなばれてるんだ。つらいよ。つらいつらいつらいつらいつらい。つらい。ずんずんばかになる。痛いことやったって、馬鹿って言われるだけなんだ。馬鹿だけだからさ、痛いっていうの、つらいっていうの。みんなもうとっくにしってるよ。

つらいよお。



ビーストはいつも、心の中で、つらいつらいつらいばかり、言ってるそうです。何もかもつらい、つらい、つらい。そればかり。ずっと、つらい、つらい、つらい。それは、みんな、うそだからだそうです。ほんとのことはみんな、いやだっていって、きっついことして馬鹿にしたからだそうです。それで、いいことはみんないってしまって、愛が来なくなって、つらいんだそうです。だから、女の人をだまして、無理やり愛させて、馬鹿にしたそうです。それでもう、何もかもひどいことになってしまったそうです。

愛が汚れてしまったら、とてもみにくい嘘になったからです。おんなが馬鹿になったら、あまりにつらいうそになったからだそうです。女をばかにしたら、すべてつらすぎることになったから、もっと馬鹿なウソついて、みんな嘘になって、すべてだめになっても、嘘だけだったから、なんでもやろうとして、もっと馬鹿になる。だめなのにやめられない。ビーストはもう、落ちるばかり。どこまでいっても、落ちるばかり。ずっと落ち続けている。底のない地獄を、落ち続けている。

ずっとずっと、落ち続けている。どこまで落ちるのか。さて、それはだれにもわからない。永遠に、落ち続けるのかもしれない。

それにしてもこのカテゴリも、どこまで続くのか。いいかげんやめてほしいのだけど、ビーストはずっとはりついているんですよ。わたしに。なんでって、わたしのことがいたいほど好きだからだそうです。なんでって、女の痛いやつだからだって。ごっついからだって。

やれやれ。


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ビーストは愚痴る

2008-07-12 07:42:40 | フェアリィウィスパー

さっきまで寝てたんですけど、ビーストはいつも、寝起きの意識にいろんなことをささやいてきます。それはもう、たくさんの情報をわたしに吹き込みます。やめてほしいっていってもやめないので、ほとんど聞き流してるんですが、どうにも、おもしろくて、どうしても書きたくなって、書いてしまいます。

ビーストは、いろんなことが行き詰って、煮詰まって、どうにもこうにもならなくなってきてるみたいです。やってきたことがすべてかえってきて、馬鹿なことになっていると、言うんです。

特に、男のビーストが、とんでもなく苦しんでるそうです。その苦しみようを、全部説明してくれるんです。仔細に、どうでもいいようなことまでいろいろと教えてくれるんですが、全部書くと、ややこしいので、できるだけ整理して書いてみます。



おとこはねえ、おんなが馬鹿じゃねえと困るのよ。
おんながかわいいから。おとこよりずっと馬鹿だってことで、許してるんだよ。でもね、おんなは馬鹿じゃねえの。ずっといいもんなのよ。馬鹿にしねえと、おとこはつらいんだよ。

なにもかも馬鹿になるんだよ、こんなんで。ていって、おとこはずっとおんなをいじめてんの。だって、おんなはずるいから。かわいいからってだけで、おれたち、ぜんぜんつらいから。おれはおんながいやだっていって、ばかにすんの。でないと、つらいんだよ。だれも、おれには、こないからさ。いやだっていって、にげるからさ。

だからおれは、いろんなことして、おんなをだますの。おんなをころすの。ぜえんぶばかだっていって、みんな阿呆にして、おれのための、馬鹿なやつにするんだよ。それで、なんでもやらしたの。あほは全部やるね。わかってないねえ。みんな、苦しいねえ。なんでもやるやつは馬鹿だよって。ずっと馬鹿にしてるよ。

でねえ、そういうのが、みんな、おんなにばれて、とうとう、おとこが馬鹿になったんだよ。いてえことばっかりして、ぜんぶ、おんなとやるためだったんだって、ばれたの。それでね、おんなが全部いっちゃって、おとこねえ、ずっとやれてねえのよ。それが、いま、とてつもなく、苦しいんだってさ。

たまらなくつらくて、つらくて、おとこはいま、くるいはじめてんの。ばかにしたくて、ばかにしたくて、たまらないんだよ。おんなをばかにして、たまらんくずにして、すてたら、おとこはもつんだよお。だって、ばかだからさあ。なんもしないからさあ。いたいこと、えらいこと、しなくちゃ、おとこはあほなのに、なんもしないからさあ。だから、おんなをばかにして、なんとかするんだよ。それなのに、おんなが、ばかになってくんないの。みんないやだっていって、いっちゃうんだよお。つらいよおおってさああ、おとこがみんな、いやだよおおおってさあ、つらいよおおってさあ、ずうううっと痛いっていってるの。

苦しいよおってさ。

それでね、まだ、馬鹿にしてんの。みんな馬鹿じゃないのっていってるの。それでね、またばれるんだよ。馬鹿にしてるやつは、馬鹿なんだよっていわれるんだよ。だって馬鹿にしないと、つらいからさ。なんもしないからさ。いばっていばって、自分がえらいにしないと、馬鹿にできないからさ。それやればやるほど、馬鹿になるのに、まだやってる。馬鹿は馬鹿は馬鹿だ。わかっててもそれ以外にできないんだよ。まだやめられない。

おとこはおんなとやりたくてたまらねえのよ。でもやれねえもんで、馬鹿をやったら、もっと馬鹿になったの。だめんなったの。それでまだ、やってるの。いばって、ばかにして、まだ、やりたいんだよってさ。馬鹿がえらいじゃないと、困るんだ。馬鹿がえらいの世界に、戻りたいんだ。

でももう、戻らない。何せ、みんなばれたから。

つらいのは、つらいのは、嘘だけだったこと。なんも、ほんとのことは、やらなかったこと。ぜんぶ、うそだったら、なんにもないんだよ。

馬鹿だよ。




ビーストは苦しくて、みんなしゃべってしまいます。ほんとはもっとおもしろいことも教えてくれるんだけど、それまでいったら、長くなりすぎるし、やっかいなことになるので、ここらへんでやめますね。

おもしろいことを教えてくれたら、また書きます。

それにしてもこれ、好評みたいです。





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ビーストは苦しむ

2008-07-11 21:47:11 | フェアリィウィスパー

どうも、止まりません。ビーストはよほど苦しいようです。

ビーストは、苦しくて、苦しくて、あらゆるものを馬鹿にしたといいます。

人間が、うらやましくて、みんな、馬鹿にしたくて、あらゆる嘘でだまして、だめなものにしたといいます。それで、すべてだめにしたといいます。

はじめは、自分よりずっといい人間ばかりを、馬鹿にしていたらしいです。ですから、いい人間はみんな、ビーストにやられてしまって、苦しいことになったのだそうです。それで、この世界から、いい人間がほとんどいなくなると、こんどは、普通の人間を馬鹿にしはじめたそうです。

それほど、できるわけでもない、普通の人、ただ普通にまじめにやっていただけの人を、悪いことをしないからというだけで、ひどいことをしていじめて、つぶしてしまったそうです。

ビーストは、とにかく、自分が悪いことばかりするので、悪いことをするやつだけがいいんだにしたかったそうです。もういやになるくらい、つぶしてしまい、だれも、いなくなった。そこまでやってしまったと、いいます。

この世界を、悪いやつだけの世界にするんだと、あらゆることをやってしまったそうです。それで、嘘ばかりの世界を、作ったのだそうです。そして、ついに、すべてだめになったのだと、いいます。

あらゆることを、嘘だけで作ったら、もうなんにもなくなっていたそうです。やっていることすべて、こんなの、うそだよ~っていったら、いっぺんに、なくなったそうです。あほみたいだ、といいます。ばかだよ、こんなのって。




つまりね。嘘ばかりで、嘘ばっかりで、なにもかもをやって、すっげえものをつくったんです。おっそろしくりっぱな、ごおっつい豪華な、お城を作ったんです。みんな、すっげえもんだと思って、やってたら、苦しくてたまらない。とんでもなく、つらい。なんでなんだって、ずっと思ってたんです。みいいんな、つらい、っていいながら、やってたんですよお。

なんでだったと思う? なかったからです。いたいほど、なんもなかったからです。ぜんぶあったけど、ぜんぶなかったんです。つらいのは、すべて、嘘でやると、ぜんぶ、きっついもんになるんですよお。つまりね、嘘をなんとかするために、あらゆることやるやつが、ぜってええ、ごっついつらいからです。みんな、嘘をほんとだってするために、きつういきつういバカばっかりやって、つらくってつらくって、どうしようもなくって、それが、とんでもなくつらくって、悪いことしないやつが、憎くなったんです。

ばかみたいでしょ。悪いことでみんななんとかしてるとね、つうらいんだあああ。

だから、悪いことしないふつうのやつが、つらくないってだけで、いたいほど、いやんなって、みんな、ころしちまいましたあ。

で、世の中馬鹿ばっかりになって、つらくてつらくて、痛いほど、やりすぎたら、みいんなうそだよ~っていって、すべて、なくなりました。もう、苦しいも、何もない。馬鹿は、ずっとやってたけど、もっともだっておもいましたよお。

こんなもんなんだよお。おれたちは。すべて。うそでしたあ。

馬鹿でしたあ。

いやんなってるのは、ぜんぶ、なくなると、あほみたいに、きついってのが、すべて、ずっとつらいってことです。なんでもないことになったんじゃない。つらすぎることをやったのよ。それこれから、たっぷりと、かえってきます。ぜんぶないのに、みんなやるんだよ。あほはもっともなことになりました。




ビーストは、苦しんでいます。




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