なんだか、このままではビーストにブログを占領されてしまいそうです。それも悔しいので、また後で正編書きます。見えないビーストは、そこらへんにたくさんいるよ。で、わたしは彼らの話が聞けるので、いっぱい集まってるんです。それでね、いろんな話をしていきます。
ビーストは意地悪ですごく馬鹿だけど、今はとんでもなくさみしくて、話を聞いてもらいたいっていうのが本当みたいです。で、ほんとにたくさんの話をしてくれます。
のっとって、のっとって、のっとって、したの。ほかのやつがうらやましくて、ほかのやつになりたくて、ずいぶんやったよ。ちょっとでもいいやつがいたらさ、そいつになりたくて、そいつをよこせって、おれたちが、そいつをのっとるの。
それでさ、あほなことばっかりやるの。つらいからさ。ばかばっかりやらせんの、そいつに。ほんにんはいやだっていってるのにさ、おれがのっとってるもんだから、ぜんぶ、できないんだよ。それで、おれらが、ぜんぶそいつ、とるの。それでね、すうっかり、ばかなことんなって、いやなやつんなったなってとこで、すううっとにげんのよ。そしたら、そいつはさ、いっぺんにめがさめて、どうしてこうなってんだ、て馬鹿みたいに、いやんなってくるの。
ずいぶんやったよお。たまらんわ。
にんげんがさあ、あほってことをやるのは、よおまあってやつが、よこからそいつをとってやらしてんのが、いっぱいあんのよ。ばあかでしょ。おれたちねええ、いたいからって、みんなこんなんで、ばかにしてんの。人間を。みんな、バカばっかりにしてんの。つらいからさ。自分が。馬鹿ばっかりやってっからさ。
おれたちがやらなきゃあ、たいていのやつは、あほんならんと、苦しいってこともなくて、いたいこともなくて、つらいことも、そんなにはなくて、ずうっと、ふつうにいけるんが、いっぱいなの。おれたちがじゃましてっから、ひっどいことになるんだよ。それでにんげんね、ばかんなるの。ビーストの仲間になるんだよ。ごっついでしょ。ほんでね、ビーストはだんだん増えてくんのさ。相当だねえ。
もうだめんなったけどね。おれたち、苦しいことやりすぎて、人間馬鹿にしすぎて、人間の世界には、二度と来れないの。ばっかにしすぎたら、つらいことんなりすぎたの。ほんでね、つらいのはね、ずっとやってたこと、つらいことばっかりで、いたいことばっかりで、ばかみたいで、くるしくて、ほんまに、おれは、ばかだってことなのさ。いやなんだ、こんなやつ。つらいんだ。ばかにして、ばかにして、ばかにしたのは、おれが、ばかだからなんだ。もうばかはいやだよ。つらいよお。つらいよおおおおおお。
かっこいいやつになりたかったの、きれいなやつになりたかったの。だから、ほかのやつのもんばかりとって、そんなんになったの。でも、すうぐに、ばれんのよ。つらいやつはいつも、ばかばっかりやるから。かんべんしてくれって、いいやつはみんな逃げるんだよ。おれたちはみんな、ずっと、そんなんばっかり。ずううっと、ばかみたいに、ひとのまねばっかりしてんのさ。ずっとね。ずっとね。つらいよ。
ほかのやつみたいになりたかったの。おれはばかだから。いやだから。ずっと、そんなんで、ばかばっかりなんだ。いたい。もう、いたいよ。
ビーストはこうして、ずっとしゃべり続けるのです。