No,16
ハンス・バルドゥング・グリーン、「アダムとイヴ」より「イヴ」、16世紀ドイツ、北方ルネサンス。
見過ごしておけない画家だ。おもしろい絵を描く。この絵はもちろん、アダムとともに描かれているが、どうしてもイヴのほうが美しいので、こちらを見てしまう。手に知恵の実を持ちながら、蠱惑的な瞳でとなりのアダムを見ている表情は、男を惑わす女に対する、男の願望が現れている。
実在の女性には、なかなかこういう女性はいない。大体の女性は、男にたいして臆病だからだ。男を、自分の方から攻めることのできる女性などめったにいない。
男には、このような美しい女に、からめとられてみたいという、思いがあるのだろう。実に美しい女性である。
このイヴに並んで描かれているアダムは、たいそうたくましい体躯に描かれているが、そっぽを向いていて、どこかよそよそしい。考えていることがばれないように、とりつくろっているようにも見える。
この画家は、そういう人間の絶妙の表情を描くのがうまい。
ハンス・バルドゥング・グリーン、「アダムとイヴ」より「イヴ」、16世紀ドイツ、北方ルネサンス。
見過ごしておけない画家だ。おもしろい絵を描く。この絵はもちろん、アダムとともに描かれているが、どうしてもイヴのほうが美しいので、こちらを見てしまう。手に知恵の実を持ちながら、蠱惑的な瞳でとなりのアダムを見ている表情は、男を惑わす女に対する、男の願望が現れている。
実在の女性には、なかなかこういう女性はいない。大体の女性は、男にたいして臆病だからだ。男を、自分の方から攻めることのできる女性などめったにいない。
男には、このような美しい女に、からめとられてみたいという、思いがあるのだろう。実に美しい女性である。
このイヴに並んで描かれているアダムは、たいそうたくましい体躯に描かれているが、そっぽを向いていて、どこかよそよそしい。考えていることがばれないように、とりつくろっているようにも見える。
この画家は、そういう人間の絶妙の表情を描くのがうまい。