日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in四国 2020 - サンライズ瀬戸

2020-03-22 22:39:16 | 中国
岡山で下車し、一瞬だけ外の空気を吸ってから、預けた荷物を引き取って在来線のホームに下りると、「サンライズ瀬戸」が入線してくるところでした。客扱いが始まるやいなや面食らいました。相当数の乗客が、先を争うように車内から飛び出してきたのです。連結作業を見物するためなのは分かっています。しかし、その数が普段の比ではありませんでした。その様子から察せられた通り、シャワー券も早々と売り切れている始末。今日もそこそこ汗をかき、早いところ一風呂浴びたい気分でしたが、帰宅までお預けとなってしまいます。
今回も人出は少なめでした。しかし、それはあくまで連休として考えたときのことであり、終わってみればどこへ行ってもそこそこの賑わいでした。松本へ行った週、震災の直後以上に人出が激減しているのを目の当たりにして、これが続けばどうなるのかと考えずにはいられませんでした。あれはさすがにやりすぎだったと、人々が気付いてきたのかもしれません。

★岡山2234/サンライズ瀬戸(5032M)/708東京
コメント

花見の旅in四国 2020 - こだま872号

2020-03-22 21:48:10 | 中国
本日も持ち時間を余すことなく使い切りました。「サンライズ」に接続する「こだま」で岡山に戻ります。
今春のダイヤ改正の影響は多岐にわたりました。中でも数年ぶりの変化があったのは東海道・山陽新幹線です。東海管内から700系が一掃されたことに伴い、運転間隔と列車番号が抜本的に見直されました。その影響が、西日本管内で余生を送る500系の運用に波及するかも個人的な関心の的だったわけなのですが、幸いほぼそのままの形で残りました。列車番号は変わり、通過待ちの場所と時間も若干変わって、岡山に10分近く早着するようにはなったものの、「サンライズ」に接続する最後の列車が500系という状況は変わりません。九州からの帰り道を中心に、今後もこの列車の世話になる機会が多くなりそうです。

★福山2147/こだま872(872A)/2208岡山
コメント

花見の旅in四国 2020 - 自由軒

2020-03-22 20:36:12 | 居酒屋
福山で降り、脇目も振らず駅前通りを歩きました。続いては「自由軒」の暖簾をくぐります。
脇目も振らずに歩いたのは、看板が気になっていたからでもあります。連休最終日という条件も考えると、お客が帰り次第早仕舞いしないとも限りません。あってほしくないこととはいえ、明かりの消えた店先に立ち尽くす自身の姿をつい想像してしまいました。その一方で、道中で寄った呑み屋がどこもかしこも賑わっていたことを考えると、この店もかくやと推し量れるところではあります。果たして結果は後者でした。満席で面食らった前回の再現にまでは至らなかったものの、わずかな隙間に辛うじて滑り込むという顛末です。
鈴なりだった先客らが三々五々引けていき、そろそろ仕舞いかと思いきや、九時を回ったところで御常連らしき一人客が入ってきました。それに続いて二次会らしき三人組がなだれ込み、さらにはもう一人の御常連が現れて、店内は再び賑々しくなってきました。これが長年繰り返されてきた当店の日常なのでしょう。どこへ行っても自粛自粛と叫ばれる荒んだご時世、何事もないかのような光景が、実は尊いものだったということを再発見させられます。末永くこうあってほしいと思わせる光景です。

自由軒
福山市元町6-3
084-925-0749
1100AM-2200PM
火曜定休

天寶一
大根
ロールキャベツ
カレー
コメント

花見の旅in四国 2020 - 113系

2020-03-22 19:23:57 | 中国
元々は長崎へ行くつもりでした。土壇場で高知に振り替えることにはなったものの、岡山以西へ行く旅程は維持されました。これは「サンライズ」で帰るのが前提ということでもあります。しかし、今回についていえば新幹線で帰るのも一案ではありました。高知に終日滞在するならともかく、そうでない場合は時間を持て余すからです。
岡山に着いたのが六時前、最終の新幹線は八時半です。つまり、一杯やってから銭湯で一風呂浴びても、最終列車には間に合います。昨日も今日も疲れがとれないことについては既報の通りです。それだけに、我が家で一晩休むという選択も、今回に関する限りはあながち捨てがたかったのです。しかし、結論としては拡大策をとることにしました。福山まで往復してから「サンライズ」で帰ります。
乗継割引のからくりにより、帰りの特急料金はただ当然で済みます。実質的に往復の運賃だけで国鉄型の普通列車と500系に両方乗れ、その上「自由軒」にも寄れるという寸法です。さらにそれだけ楽しめるなら、「迷ったら買え」の原則に従うまでと思い至ったのでした。

比較的近年まで長距離の普通列車が残っていた山陽本線も、時代の波には抗えず分断されてしまいました。広島地区は全て新車に置き換えられ、国鉄型は岡山と下関に残るのみです。世知辛い経費節減策により黄一色に塗り替えられ、遠目にはどちらも同じに見えるものの、下関では風前の灯となった115系の1000番台と2000番台がこちらには残ります。しかし、岡山から乗った列車はそのどちらでもなく、意表を突く113系による運用でした。二段上昇式の窓をそのまま保った編成です。

★岡山1922/1761M/2020福山
コメント

花見の旅in四国 2020 - 鳥好

2020-03-22 18:04:48 | 居酒屋
二時間半の移動を終えて岡山に到着。不要な荷物を預け、身軽になってから「鳥好」の暖簾をくぐりました。
最終日の天候を考えると、高知に終日滞在する可能性は低かろうと見ていました。これは岡山にもう一度寄る可能性が高いということでもあります。そうなったとき、久々に再訪したかったのがこの店です。去年の暮れ、山陰からの帰り道に寄ったときは、岡山城の天守閣が月と重なる思いがけない光景に出くわして、そのまま持ち時間を使い果たすという経験をしました。まさしく一期一会の眺めだっただけに、この店に寄る機会と引き換えにしたこと自体に悔いはありません。とはいえ、いずれ埋め合わせをしたいという考えはありました。その機会は意外に早く訪れたことになります。
高知の呑み屋はどこもかしこも盛況でしたが、当店はさらに上をいきます。カウンターもテーブルも九割方埋まっており、ここしかないがと言われて案内されたのは、カウンターの一番手前に一つだけ残っていた空席でした。前回最初に通された、お客が出入りする度に風が吹き込む末席です。あのときの寒さよりましとはいえ、背後からは断続的に冷たい空気が入ってきます。要はそれだけ出入りが多いということです。宴会の予約客から飛び込みの一人客まで次から次へとお客が訪れ、ついには断られるお客まで出る始末。一階だけでも収容力はかなりのものです。さらに二階もあるという大店が札止めとは恐れ入ります。自粛のお触れもどこ吹く風といわんばかりの大盛況は天晴れです。

鳥好
岡山市北区本町5-8
086-233-1969
平日 1600PM-2330PM(LO)
日祝日 1600PM-2230PM(LO)

御前酒・伊七
真イワシ刺身
穴子の天ぷら
串盛り
コメント

花見の旅in四国 2020 - 南風20号

2020-03-22 15:27:16 | 四国
小一時間盃を傾けてから「葉牡丹」を辞去。名残惜しさはあるものの、予報通りに平凡な曇り空となってしまいました。これ以上引き延ばしても仕方がありません。三時過ぎの列車で高知を後にします。
旅行者が激減している中とはいえ、行きの列車もがら空きというほどではありませんでした。連休最終日の、それもとりわけ混む時間帯の列車だけに、万一混んだときのことが気になるところではありましたが、四両編成が据え付けられているのを見て一安心しました。今日に限って増結されていたのです。中ほどの車両こそあらかた埋まっていたものの、先頭車の乗客は数えるほどに過ぎません。見方を変えると、増結された一両がなかりせば、あるいは本来の連休並みの人出なら、状況は全く違っていたということになります。

★高知1513/南風20(50D)/1741岡山
コメント

花見の旅in四国 2020 - 葉牡丹

2020-03-22 13:56:32 | 居酒屋
二時が迫ってもなお腹具合が戻りきってはいないものの、これ以上引き延ばすと今度は夜の部に響きます。一通り乗り終えたところが潮時です。「葉牡丹」の暖簾をくぐりました。
昼下がりの半端な時間帯のせいでもあるのか、カウンターは先客五名と落ち着いていました。さりとて閑古鳥が鳴いているわけでもありません。カウンターには独酌の御常連が三々五々出入りします。奥にあるテーブル席と座敷はそれ以上の盛況らしく、後から入った二人組は札止めを告げられてカウンターにつきました。人出が激減した中でも、呑み屋の賑わいだけは終始変わりませんでした。さすが高知と再認識した次第です。

葉牡丹
高知市堺町2-21
088-872-1330
1100AM-2215PM(LO)
水曜及び年末年始定休

純平
鰹刺身
串フライ盛合せ
葉牡丹鍋
コメント

花見の旅in四国 2020 - 折り返し

2020-03-22 13:05:04 | 四国
運行間隔が不揃いな後免町方面に対し、伊野に発着する電車は24分間隔に統一されています。次の電車をそれだけ待つのも手持ち無沙汰です。着いた電車で折り返します。
元々は後免町まで往復するだけのつもりでした。伊野まで乗ったのは腹ごなしのためでもあります。というのも、朝食を軽くしたにもかかわらず、昼になっても空腹感が戻りませんでした。最後を飾るべく温存していた「葉牡丹」に、少しでもよい状態で臨めるよう、時間稼ぎを兼ねて往復したというのが真相です。
コメント

花見の旅in四国 2020 - 新塗色

2020-03-22 12:32:32 | 四国
終点の鏡川橋まで乗り通すと、ほどよい間合いで伊野行の電車が来ました。続いて乗車するのは630号車です。
ここまでに乗った二両と違い、全面広告車ではありません。しかし、長年変わらぬあの塗り分けでもありません。窓より上が明るい緑、裾が明るい橙、中間がクリームという三色で、正面の中心となる位置にはTの文字を象った社紋代わりの絵が入ります。バスもおおむね同様に塗り分けられていることからすると、伊予鉄の向こうを張って新塗色を導入したのでしょう。趣味的には元の塗色がよかったようにも思われますが、品のない橙一色にされてしまったあちらよりましではあります。
コメント

花見の旅in四国 2020 - 痛車

2020-03-22 11:37:26 | 四国
全く同じ電車で折り返すのも芸がありません。後続車との間隔が短かったこともあり、途中で一旦降りてから乗り直しました。続いて乗るのは703号車です。昔ながらのバス窓以上に、アニメの登場人物風の絵を描いた桃色の派手派手しい外観が目を引きます。いわゆる「痛車」を彷彿させる出で立ちです。
コメント

花見の旅in四国 2020 - ごめん

2020-03-22 10:28:05 | 四国
下り坂といわれていた天候が、そこそこ健闘しています。宿を出る頃にはついに晴れてきました。この好天が続いてくれれば、もう一度電車を撮るにもやぶさかではなくなってきます。しかしそこまで虫のよい話はありません。再び薄日となったため、今日は乗車に注ぎ込みます。「ごめん」の行先板を掲げた後免町方面の電車に乗り込みました。運用につくのはアンパンマンを描いた608号車です。
コメント

花見の旅in四国 2020 - 連泊

2020-03-22 09:25:52 | 四国
気分次第でいかようにでも動けるのが一人旅の醍醐味です。かような観点からすると、宿の手配は直前まで引き延ばすのが得策です。今回もその流儀を踏襲したものの、連泊になるだろうとは思っていました。二晩世話になった松栄第二別館を出発します。
駅からも繁華街からも離れた手狭な宿が今なお盛業中なのは、学生の団体という大口客の存在によるところが大でしょう。その団体旅行がお上によって槍玉に挙げられ、この宿も死活問題に直面してはいないかと気にかけていましたが、呑み屋と同様全くの老婆心に終わってくれました。駐車場には二晩とも相当数の車が止まっており、食堂も風呂も賑わっていたからです。思わずほっとさせられる光景でした。
コメント

花見の旅in四国 2020 - 三日目

2020-03-22 08:14:40 | 四国
おはようございます。日付を少し跨いで宿に戻り、七時過ぎに目覚めるという流れは前日と同様です。ついでにいえば、目覚めがよくないことについても共通します。寄る年波のせいか、なかなか疲れがとれません。
曇一時雨の予報は出発前から変わりません。ただし土壇場でわずかながらも好転し、降っても午後の短時間だけとの予想に変わりました。今は薄日が射しています。昨日までの快晴とは比べようがないものの、少しでもよい方向へ触れてくれたのは幸いです。
コメント