ささやかな抵抗

好天の日はそこそこあるにもかかわらず、なかなか週末と噛み合ってくれません。晴天の三日間を悶々とやり過ごし、ようやく巡ってきた土曜がまたも雨という、何とも無情な巡り合わせとなりました。せめてもの救いは、翌日が晴と予想されていることでしょうか。明日から週末パスで汽車旅に出ます。
先々週の段階から、晴れればまず偕楽園へ行こうと決めていました。しかるに二週続けて天候が振るわず、見送りとなって今に至ります。日曜だけが晴の予報となった時点で浮かんだのは、土曜を休み、翌日に日帰りするという案です。それを二日に拡大したのは、同じく二度見送っていた新潟と掛け持ちする着想を得たからに他なりません。
新潟地区の115系の置き換えが本格化する中、撮影に勤しんだのが四、五年前です。運用がますます縮小されるに至って、今度は乗車が活動の中心となりました。ところが、いよいよ風前の灯と思われた段階で増備が止まり、昨春の改正でも目立った動きがありませんでした。今春の改正も乗り切る見通しが立ったことで、直ちに行くべき必然性は失われていたところです。しかるに三度目の挑戦を決めたのは、不要不急は悪だと決めつけ自粛を叫ぶ勢力に対する、ささやかな抵抗とでも申しましょうか。テレワークとやらで乗り切れる大企業はともかく、飲食業、宿泊業と観光業はお客に来てもらわない限りどうしようもありません。せめてもの支援を兼ね、旅先で散財しようと思い立った次第です。身の丈に合わない贅沢をするつもりはないものの、わずかな出費を躊躇しそうな場面では、「迷ったら買え」の原則に従います。