日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の越後を行く 2020 - Maxとき350号

2020-03-14 22:23:17 | 甲信越
持ち時間を余すことなく使い切りました。最終の新幹線で帰ります。
水戸と掛け持ちする以上、一旦帰ってから出直すのが最も無難な選択ではあります。その一方で、時間が押せば長岡に泊まっていくにもやぶさかではありませんでした。過度な「自粛」の蔓延により、最も煽りを食っているのは飲食業と宿泊業です。一泊してから帰ることにすれば、明るいうちに乗れるだけでなく、最終列車に充当されるMaxも避けられます。高崎から両毛線と水戸線を乗り継げば特急料金も浮くため、実質的な宿代も大したことはありません。その結果、時間を気にせず「魚仙」で呑み、最終列車で帰れるようならそのまま帰り、間に合わなければ一泊して翌朝帰るという方針を立てたのでした。結果としては、絶妙な間合いで最終列車の時間がきたため、そのまま乗ったわけなのですが、あと10分でも時間が押せば、結果は変わっていたでしょう。
昨秋の被災により減便に追い込まれていた北陸新幹線は、開業五周年を迎えた今日、晴れて全面復旧を果たしました。しかし、その陰でまたもや割りを食ったのが新潟地区です。本来なら上越新幹線に投入されるはずだった新車が召し上げられ、悪名高きMaxの寿命はさらに延びました。あの嵐なかりせばと、恨み言の一つもいいたくなるのは人情です。せめてもの救いは、旅行者の激減によりお客が全く乗っていないことでしょうか。吉田から柏崎の間に続く、本日二度目の貸切です。

★長岡2158/Maxとき350(350C)/2340東京
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早春の越後を行く 2020 - 魚仙

2020-03-14 20:05:00 | 居酒屋
年末以来の再訪です。脇目も振らずに線路際を歩き、「魚仙」の暖簾をくぐりました。
自粛自粛と叫ばれて、飲食店は震災の直後をも上回る苦境にあります。なじみの店の動静が気になるのは人情です。しかし、いくつか訪ね歩いた結果、繁盛店はそれなりに健闘しているらしいことも分かってきました。幸いにして当店も同様でした。カウンターの先客は四組八名。鈴なりというわけではないものの、特段空いているわけではありません。それでいながら、斜めになった中央の一角だけが空いていたため、まんまと指定席に収まるという結果です。
刺し盛りの中心に鎮座する立派な鰤と、今が走りのホタルイカとの競演がこの時期ならではです。ホワイトボードの品書きには春告魚の異名を持つメバルの文字が綴られて、一押しを意味するだろう二重丸がついています。越後に春がやってきたとしみじみ感じるひとときです。

魚仙
長岡市殿町1-3-4
0258-34-6126
1700PM-2230PM(LO)
日曜定休

若竹・峰乃白梅・雪兜・巻機
お通し(ざる豆腐)
お刺身おまかせ盛り合わせ
メバル焼き
わさびめし
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早春の越後を行く 2020 - とき346号

2020-03-14 19:54:34 | 甲信越
燕三条で降り、走り去る列車を見送ってから新幹線に乗り継ぎました。しかしこのまま帰るわけではありません。長岡まで一区間だけ乗り、「魚仙」で一杯やってから帰ろうという寸法です。

★燕三条1948/とき346(346C)/1958長岡
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早春の越後を行く 2020 - 旧弥彦色

2020-03-14 18:41:06 | 甲信越
終点の吉田まで乗り通し、小島谷で交換した編成に追いつきました。東三条まで乗った後、折り返しの列車に乗って締めくくります。
新旧弥彦色の乗り継ぎとなったこともさることながら、もう一つ特筆すべきことがあります。国鉄時代の内装がそのまま残ることです。最終走者を飾るにふさわしい役者が来てくれました。有終の美を飾れることを幸いに思います。

★吉田1841/247M/1901東三条1923/246M/1929燕三条
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早春の越後を行く 2020 - 折り返し

2020-03-14 17:21:45 | 甲信越
必然の帰結ではありますが、折り返しの運用につくのも弥彦色の編成です。吉田に戻れば先程小島谷で離合した旧弥彦色の編成が待機していると予想されます。本日の目的はひとまず達成されました。

★柏崎1721/161M/1836吉田
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早春の越後を行く 2020 - そばよし

2020-03-14 17:06:07 | B級グルメ
途中から乗ってくるかと思いきや、終点まで貸切のままでした。折り返しの間合いを生かして「そばよし」に寄っていきます。当店名物の焼そばを持ち帰り、夜食か朝食にしようという寸法です。実質20分ほどの間合いでそれができるのは、回転が非常に早い当店ならではの芸当でもあります。

そばよし
柏崎市駅前2-1-70
0257-23-9337
1100AM-2000PM
火曜及び元日休業
焼そば820円
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早春の越後を行く 2020 - 貸切

2020-03-14 15:50:42 | 甲信越
幸いなことに、吉田に着いた編成が柏崎まで直通する運用もそのままでした。しかも新潟と違い、こちらでは車内で発車を待つことができます。一時間あまりの長い停車を経て、只今出発したところです。
車窓については面白味がない代わりに、車内が空いてくる区間でもあります。しかし、それを割り引いてもなお本日の閑散ぶりは歴然としています。自分の他に一人だけいた乗客が粟生津で降り、その時点で車内は貸切となりました。これも件の流行病の影響でしょう。人いきれのする都会ならともかく、閑散線区でこうも警戒する必要があるのでしょうか。個人的には「羹に懲りて膾を吹く」のように思えてなりません。
そのようなわけで手放しでは歓迎しがたいものの、運転中の国鉄型車両を借り切れる機会など、再び巡ってくるかどうかは分かりません。荒んだ世間の事どもをひとまず忘れ、またとない機会を満喫したいものです。

★吉田1543/148M/1656柏崎
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早春の越後を行く 2020 - 越後線

2020-03-14 13:22:18 | 甲信越
改正前の運用が変わらなければ、長岡から乗ってきた編成が小休止を経て越後線に入ります。コンコースの表示器に3両とあった時点で、115系が入ることだけは確信できました。予想通り、ホームで発車を待っていたのは先ほど乗った弥彦色の編成です。この先の運用もそのままなら、さらに五時間乗り続けることになります。

★新潟1320/142M/1424吉田
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早春の越後を行く 2020 - 新潟駅

2020-03-14 12:42:21 | 甲信越
次の列車を待つ合間に、新潟駅の周辺を定点観察していきます。高架化工事が進む中での関心事は、国鉄時代からの駅舎と、後進で発着するバス乗り場がどうなったかです。それらについては意外にもほぼそのまま残っていたものの、工事は着々と進んでいます。二本あった跨線橋はいずれも閉鎖されました。地平にあった線路敷の転用も始まり、駅舎に接した1番線の西側は建築工事の最中です。建物の出で立ちからして、駅舎と同居している支社をあちらへ移転させるのでしょうか。駅舎内の商業施設も翌週の三連休を最後に閉店するらしく、構内には売り尽くしの告知が掲げられています。次に再訪するときまでには、駅舎もろとも跡形もなく姿を消すかもしれません。一抹の淋しさを感じさせる光景です。
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早春の越後を行く 2020 - 三吉屋

2020-03-14 11:40:17 | B級グルメ
新潟まで乗り通し、次の列車を待つ間が昼時に重なるという流れは誠に理想的です。脇目も振らず「三吉屋」の暖簾をくぐりました。
115系に乗れる時間を少しでも引き延ばそうとするならば、始発列車で出発し、東三条から弥彦線、越後線を経由して新潟へ向かうべきところでした。あえてそうしなかったのは、信越本線を下る一日一度の機会を優先したからですが、それに加えてもう一つの理由があります。混み合う時間帯に先んじてこの店に入れることです。長蛇の列ができる店ではないものの、待たずに入れるかどうかの瀬戸際では落ち着きません。心理的な余裕が生まれることの効果は、時間差以上に大きいものがあります。首尾よく一番乗りを果たし、悠然といただけたのは助かりました。

三吉屋 駅南けやき通り店
新潟市中央区米山1-6-10
025-241-0937
1100AM-1400PM/1730PM-2300PM
月曜及び火曜定休
チャーシューメン800円
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早春の越後を行く 2020 - 弥彦色

2020-03-14 10:41:51 | 甲信越
運用範囲が縮小されたことにより、様々な編成を一日中乗り継ぐことはもうできません。乗車の機会を少しでも増やそうと欲張るよりも、質を重視した方が得策です。長岡発の快速列車で新潟へ向かいます。
北陸新幹線開業のどさくさに紛れ、485系で運用されていた「くびき野」は廃止され、引き続き485系で運用される糸魚川行の快速と、115系で運用される新井行の快速に引き継がれました。前者は二年で廃止され、二往復あった後者も一往復は新車に代わり、今や長岡から下っていく115系はこの列車だけとなりました。混み合うのが難点ではあるものの、一日一本限りなら四の五のいってはいられません。あえて遅く出発したのも、この列車を振り出しにするためでした。
本日の改正で運用が変わっていないかが一抹の不安材料ではありましたが、幸いにして弥彦色の編成が運用につきました。左手に弥彦山を眺めつつ下ります。

★長岡1029/3481M/1129新潟
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早春の越後を行く 2020 - とき307号

2020-03-14 08:42:38 | 関東
ただでさえ雪の少ない今季、3月にスキーへ行く物好きなどたかが知れています。もう上越新幹線の混雑に煩わされることはありません。始発列車をあえて見送り、八時台の列車で旅立つことにしました。
前日に週末パスを押さえたとき、指定席が空いているのを確かめて、自由席でも座れそうなのは分かっていました。念のため発車の15分前に乗り込むと、先客はわずかに二人だけでした。しかし、客扱いが始まるまでには、同じ乗車口にざっと20人弱が並びました。上野でも乗客を拾って、窓側のほぼ全てが埋まるという経過です。大宮では通路側もそこそこ埋まってくることになります。しかも、スキー客で混む時期とは違い、越後湯沢でがら空きになるとも思われません。空いているには違いない、しかし巷の噂ほどではないというのが実態です。
安堵したのも束の間、今日から開催予定だった「にいがた酒の陣」の中止を告知する車内放送が流れてきました。それに続いて読み上げられたのは、混雑緩和が蔓延防止に有用だとするお上のお触れです。鉄道事業者自身の口から、列車に乗るなと案内させる異常事態に発展し、ますます世相が荒んでいます。

★東京824/とき307(307C)/1004長岡
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