日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

明かり煌めく仙台へ 2019 - いこい食堂

2019-12-29 11:46:39 | B級グルメ
朝食をたらふくいただいたにもかかわらず、昼時を前に空腹感が戻ってきました。そこで思い出したのが三条のラーメンです。長岡、新潟だけでなく、当地でも一風変わったラーメンを出す店が多いと小耳に挟んでいました。ただし、日曜の昼時という条件からして、有名店には行列ができていてもおかしくありません。沿道に老舗があって、なおかつ待たずに入れそうな場合だけ飛び込むという、虫のよい方針を立てました。こうして少し走ったところ、狙い通りの店が出現。一旦通り過ぎながらも引き返すと、駐車場が一台分だけ空いていました。先客が立て続けに出るところへ重なるという幸運にも恵まれ、首尾よく待たずに入店するという顛末です。
背脂入りのラーメンが看板らしく、短冊の筆頭には大油、中油、油なしの三種類が掲げられます。その他にもラーメン各種、餃子、焼きそば、丼物に定食などを取り揃えた、中華なら何でもござれの品書きは、柏崎の「そばよし」を彷彿させるものです。そのように思わせるのは、店内の雰囲気があちらと共通するからでもあります。客席はあちらより一回り大きく、厨房に接するカウンターをテーブルと座敷がL字型に囲む造りです。しかし、老若男女を問わない地元客で賑わう店内と、次々入る注文を捌いていく熟練した面々による的確な仕事ぶりは共通します。引きも切らずにお客が来るにもかかわらず、待たずに入れてしまうのもそのためでしょう。
初見ということもあり、てらいなく選んだのは大油ラーメン700円也。ただし、都内で一世を風靡した「土佐っ子ラーメン」を知る者にとっては、大油でこれかという程度に過ぎません。むしろ特徴的なのは、細めのうどんにほぼ近い、ラーメンとしては珍しいほどの極太麺と、中央に盛られるみじん切りの玉葱です。おそらく背脂との相性を考えてこうなったのでしょう。序盤こそ、一目で分かる麺と脂以外の特徴を捉えづらかったものの、スープが温くなってくる終盤には、さりげない煮干しの風味が立ってきました。シャキシャキしていた玉葱がスープと脂を吸い込んで、全く違う味、食感になるところも特徴的です。そのような変化を含めて味わうのが三条のラーメンの特徴なのでしょう。繁盛ぶりも納得の一杯でした。

いこい食堂
三条市林町2-17-2
0256-32-1975
平日 1100AM-1420PM(LO)/1700PM-2040PM(LO)
日祝日 通し営業
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