日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 - 吉野辺の種蒔桜

2015-04-25 13:50:14 | 東北
小野新町を出て国道を走ると現れるのが、推定樹齢四百年と伝わる「吉野辺の種蒔桜」です。ソメイヨソノがあらかた散った状況からして、エドヒガンならとうの昔に散ったかと、あきらめつつも車を走らせると、彼方には半ば葉桜と化した一本桜が見えてきました。しかし、挨拶だけと割り切って車を止めると、これが意外なほど様になっています。花が小さいだけに、多少散っても鑑賞に耐えうるということでしょうか。一斉に咲いて散るソメイヨシノと違い、エドヒガンの開花には個体差があります。この先にも見頃の木がいくつか残っているかもしれません。
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東北縦断花見の旅 - 小野新町駅

2015-04-25 13:27:16 | 東北
午後の部はお待ちかねの古木めぐりへ移行しますが、その前に否が応でも現れるのが小野新町駅です。駅名を一文字ずつ正方形の板に記した、東北らしい無骨な木造駅舎は、今年も何一つ変わることなく健在でした。有人無人を問わず、東日本の駅舎がことごとく安物に建て替えられる中、昔ながらの木造駅舎が残る磐越東線は、今や貴重な存在です。
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東北縦断花見の旅 - 腹ごしらえ

2015-04-25 12:55:57 | B級グルメ
小一時間をかけて散策終了。一区切りついたところで腹ごしらえです。去年も世話になった橋のたもとの露店でお好み焼きを買います。広島風といいながら、その正体は似て非なるものではありますが、ジャンクさと食べ応えは十分で、満足感は牛丼などにも引けをとりません。
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東北縦断花見の旅 - 夏井千本桜

2015-04-25 12:05:38 | 東北
東北の花見は今年もここから始まります。千本桜でおなじみの夏井にやってきました。
沿道の状況からある程度予想できた通り、桜は遠目に見ても散りかけています。風が吹いてもさほどの花吹雪にならないのは、そもそも散るほどの花が残っていないということでしょう。残念ながら、今年は見頃を逃してしまいました。全長何kmあるのか見当もつかないほどひたすら長く、両岸を往復すれば軽く二、三時間消費するこの桜並木ですが、今回は軽く散策して切り上げます。
もっとも、東北が早咲きなのは承知していたことです。例年と変わらぬ時期に来た以上、こうなることは予想できました。それにもかかわらず立ち寄ったのは、これだけ通い続けると、もはやここへ来るのが年中行事の一つといっても過言ではないからです。散りかけの桜とはいえ、日本晴れの空の下ではそれなりの絵になっています。今季も年に一度の挨拶ができたのは幸いでした。
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東北縦断花見の旅 - 小川郷駅

2015-04-25 10:18:56 | 東北
出遅れの弊害で多少流れが滞る場面はありながらも、常磐道を疾走しいわき中央で下りました。現在の気温は18度、薫風の季節は近いと感じる清々しい陽気です。
夏井へ直行するかというとさにあらず。磐越東線の駅に寄りつつ進みます。訪ねるのはいわきの二つ隣の小川郷駅です。去年訪ねたときは、逆光が眩しすぎるばかりか、大人数のハイカーが待ち合わせていて全く撮影にならなかったこの駅ですが、幸いにして本日はそのようなこともなく、庇付きの木造駅舎をカメラに収めました。
しかし、改めて立ち寄ると、駅舎の他にも見所の多い駅だと再発見させられます。無人化されながらも待合室はきれいに掃き清められ、中央には小さな文庫とテーブル付きのベンチが、壁面には地元の人々による絵画、写真、俳句に習字などの額縁が飾られています。駅舎の脇の団体ラッチ、地下道をくぐって上がる広い島式ホームなど、駅全体の造りも秀逸です。しかも、その地下道は待合室と同様絵画で飾られ、ホームの上には味のある木造の上屋と待合室があり、その傍の花壇には水仙とチューリップが咲いています。この駅が地元の人々からいかに愛されているかが、ありありと感じられる光景です。
ちなみに、車寄せにはこの駅の開業100年を祝賀する看板が掲げられており、開業日の7月26日には式典まで開かれるようです。この駅舎ともども、二世紀目も末長く健在でいてほしいと願って止みません。
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東北縦断花見の旅 - 出発

2015-04-25 07:32:03 | 関東
おはようございます。案の定寝坊してしまいました。このようなこともあろうと見越して、前々日には旅支度を済ませておいたため、さほどの遅れにはならないのが不幸中の幸いではあります。
遅れたついでに、近所の土手の八重桜に挨拶してから旅立ちます。例年大型連休前まで辛うじて咲き残り、戻った頃には散っている八重桜ですが、今季は嗄れてはきたものの相当数の花が残っています。これなら連休前半まではまず間違いなく残っているでしょう。都内についていえば、ソメイヨシノはごく平年並み、八重桜にいたってはむしろ遅咲きでした。そのような中、弘前では早くも桜が散りかけているというのですから、北東北の早咲きは際立っています。
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