日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 - 小川郷駅

2015-04-25 10:18:56 | 東北
出遅れの弊害で多少流れが滞る場面はありながらも、常磐道を疾走しいわき中央で下りました。現在の気温は18度、薫風の季節は近いと感じる清々しい陽気です。
夏井へ直行するかというとさにあらず。磐越東線の駅に寄りつつ進みます。訪ねるのはいわきの二つ隣の小川郷駅です。去年訪ねたときは、逆光が眩しすぎるばかりか、大人数のハイカーが待ち合わせていて全く撮影にならなかったこの駅ですが、幸いにして本日はそのようなこともなく、庇付きの木造駅舎をカメラに収めました。
しかし、改めて立ち寄ると、駅舎の他にも見所の多い駅だと再発見させられます。無人化されながらも待合室はきれいに掃き清められ、中央には小さな文庫とテーブル付きのベンチが、壁面には地元の人々による絵画、写真、俳句に習字などの額縁が飾られています。駅舎の脇の団体ラッチ、地下道をくぐって上がる広い島式ホームなど、駅全体の造りも秀逸です。しかも、その地下道は待合室と同様絵画で飾られ、ホームの上には味のある木造の上屋と待合室があり、その傍の花壇には水仙とチューリップが咲いています。この駅が地元の人々からいかに愛されているかが、ありありと感じられる光景です。
ちなみに、車寄せにはこの駅の開業100年を祝賀する看板が掲げられており、開業日の7月26日には式典まで開かれるようです。この駅舎ともども、二世紀目も末長く健在でいてほしいと願って止みません。

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