日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 23:58:00 | 東北
本日の全行程終了です。走行距離はわずかに30km, その分鶴ヶ城を日がな一日歩き回って、重い機材を担ぎ続けた膝と腰が悲鳴を上げようとしています。この好天が続けば、16GBのメモリカードは明日にも満杯になるでしょう。とにかく今日は燃え尽きました。少しでも休みをとって明日に備えます。おやすみなさいzzz
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 22:57:11 | 居酒屋
二軒目は悪魔のささやきにつられ、昨日と同じ「麦とろ」に立ち寄ります。
悪魔のささやきとはもちろん、こしあぶらが採れそうだという昨晩小耳にはさんだ話です。まんまと術中にはまって再び暖簾をくぐると、待ってましたといわんばかりに店主が立ち上がり、注文もしないうちからこしあぶらを揚げ出しました。やがて運ばれてきたのは、このこしあぶらとたらの芽、さらには今日雪の中から掘り出したというふきのとうが山と盛られた皿です。籠太であらかた腹が満ち、もう少し腹具合に余裕があればと惜しまれはするものの、採れるのがあと一日遅れれば、今年は機会を逸していたでしょう。今年もこの天ぷらがいただけたのは幸運でした。

麦とろ
会津若松市栄町4-9
0242-24-9886
1100AM-1400PM/1700PM-100AM(日曜定休)

会津娘・会津中将
おから
たらの芽・こしあぶら・ふきのとう
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 21:25:20 | 居酒屋
少しばかりの未練を残して花見を切り上げ、呑み屋街へ移動してきました。満を持しての登場はもちろん真打ちの「籠太」です。
今回特筆すべきは、なんといっても名物の塩豆腐が復活したことでしょう。脱サラして会津に移り住んだ主人が一人で造っていたというこの豆腐ですが、そのような経緯からして当人にはどこか浮き世離れしたところがあり、ある日突然店をたたんで行方をくらましてしまったと女将から聞きました。それが最近渡り鳥のごとくに舞い戻って、この店の品書きに再び塩豆腐が並んだわけです。
その塩豆腐の正体とは、一見すると何の変哲もない木綿豆腐に、薬味も添えず塩だけを軽く振りかけたという単純きわまりないものです。私自身、豆腐というものが特別好きなわけではなく、呑み屋で冷奴や湯豆腐を頼むことなどほとんどありません。しかし不思議なことに、この塩豆腐だけは、焼鳥ともども来れば必ず注文してしまいます。風来坊の店主が造る豆腐だけに、再び品書きから消え去る可能性も少なからずあるとはいえ、久方ぶりにこの豆腐と再会できたことをまずは喜びたいものです。

県外からの常連客が多いのはこの店の特徴で、旅人同士意気投合することもままあります。今回は、奥方の実家を訪ねてきたという右隣の御仁から、非常によい質問が投げかけられました。その質問とは、「そもそも旅と酒のどちらが好きなのか」というものです。何分機転の利かない性分だけに、その場では的確に返答することはできなかったものの、後々反芻した結果として明確な答えが出てきたため、今更ながらお答えすることにしましょう。
結論から言えば、「旅が先か酒が先か」という問いに対しては、かなりの自信を持って「旅」と答えます。そもそも酒が呑みたいだけなら、都会にも全国津々浦々の地酒が集まるわけです。それにもかかわらず、わざわざ旅費を注ぎ込み遠方へ赴くのは、その土地で味わってこそ旅情があるからです。そうだとすれば、楽しみの本質は酒よりも旅にあると言い切って差し支えないでしょう。

とはいえ、旅先での呑み食いが牛丼やらコンビニの軽食に終始してしまっては、楽しみも半減するのは紛れもない事実で、旅ができれば酒は要らないというものでもありません。このような関係をなぞらえるなら、投手と捕手の関係が最も近いのではないかと思います。
野球における主役は投手か捕手かと問われれば、おそらく十人中十人が「投手」と答えるでしょう。野球における投手の役割とはそれほどまでに別格であり、それとの関係からすれば、捕手はあくまで脇役ということになります。しかし、投手の状態、打者の癖、さらには試合の流れなどを見極めつつ、状況に応じた的確なリードができる捕手がいなければ、どんなにいい投手も最大限の力を発揮することはできません。
この理は旅と酒の間にも同様に成り立つと考えます。その土地の文化と風土、四季の移り変わりといったものを体感する上で、酒が果たす役割の大きさは計り知れません。自分にとって酒とは、旅において欠かすことのできない相棒なのです。

籠太
会津若松市栄町8-49
0242-32-5380
1700PM-2300PM(日曜定休)

泉川・国権・奈良萬・風が吹く
お通し(切り干し)
塩とうふ
ネギマ・つくね
いかの塩辛
山菜春野菜天ぷら
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 19:54:07 | 東北
再び鶴ヶ城に繰り出しました。気温は10度に下がり、再び上着を羽織っての夜桜見物となります。しかし、寒さで居ても立ってもいられなかった昨晩とは違い、今夜は暑からず寒からずほどよい気候です。日中吹き抜けていた風は止み、鏡のような濠の水面が夜桜を映しています。まだまだ見頃の木も多く、今日も人出は適度で快適そのものです。最後は例によって後ろ髪を惹かれつつ立ち去るといった展開になるでしょう。
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東北一周花見の旅 2013番外編

2013-04-28 19:14:04 | 東北
ここで業務連絡があります。その後鶴ヶ城に延々五時間半滞在し、残り時間は宮川の千本桜を再訪して、只今会津若松に戻りました。要は、天気がよかった上に桜が見事で、blogどころではなくなるというおきまりの展開になったということです。この後も夜桜見物と酒場探訪が続くため、本日の記録はこのまま後回しになる可能性が高くなってきました。この好天も明日の前半までで、明後日からはあいにくの空模様が二、三日続くとと予想されているため、そこで手持ち無沙汰になったらおいおい更新して行く予定です。なお、このメッセージは自動的に消滅します…
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 19:07:56 | 東北
会津若松に戻り、投宿して一息つきました。特に午後は立ち止まる間もない忙しさでしたが、旅の一日はまだ終わりません。この後は夜桜見物に繰り出し、その後はもちろん籠太で一献傾けます。鶴ヶ城の夜桜は第二夜だけに、今更欲張って撮影する必要もありません。少し早めに切り上げ、その分籠太に十分な時間をとります。昨年の夏を最後に年末、早春と立て続けに機会を逃し、九ヶ月近い間が空いてしまっただけに、今回はことさらに楽しみです(ニヤリ)
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 18:20:21 | 東北
日没とともに昼の部は終了です。単調でつまらないと常々申してきた桜並木ですが、土手沿いの桜並木が淡い夕日を浴びた様子は実に印象的でした。これは、兎にも角にも今日の天気が最高だったということでもあり、結果的にはこれが道中で一番だったということになってもおかしくはないでしょう。四方を山に囲まれた、いかにも会津盆地の只中といった趣の眺めも、対岸の小公園で悠然と泳ぐ白鳥もよく、今後会津で花見をするならば、ここの桜が夕景の定番として真っ先に浮上してくるかもしれません。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 16:41:24 | 東北
日没までの残り時間も限られてきたところで、宮川の千本桜を再訪します。昨日夏井の千本桜を「量産型ザク」などと酷評しておきながら、舌の根も乾かぬうちにまたしても川沿いの桜並木を訪ねたのは、去年ここで眺めた桜並木と磐梯山の取り合わせが、薄雲に覆われた状況とはいえなかなか見事で、晴れた日にはどれほどの眺めになるのか確かめたかったからです。東の岸に沿って一列に並んだ桜と、その向こうに磐梯山が鎮座するのを対岸から眺めるのがよく、方角からして夕方はなおさら絵になりそうだという期待もありました。
その期待通り、空はいつしか雲一つない快晴に変わり、桜も散りかけとはいえほぼ見頃といっても過言ではありません。今からもう一ヶ所欲張るのも現実的ではないため、今日は日が暮れるまでこの場所に滞在することになりそうです。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 15:49:06 | 東北
最後の最後にもう一度だけ西出丸の穴場に立ち寄って打ち止めとします。初めて鶴ヶ城で花見をした五年前、最初に立ち寄ったのがこの場所で、日が傾きだしたところも、桜が散りかけているのもそのときと同じです。やはり、鶴ヶ城での花見の最後は、原点回帰とでもいうべきこの場所で締めくくるに限ります。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 15:39:10 | 東北
開始から五時間が経過したところで本丸に入りました。もっとも、最後の最後に山場を持ってくるなどという意図があったわけではなく、あくまで成り行き上そうなっただけのことです。思うに、高遠にしても弘前にしても、本丸にとりわけ見事な桜があるかといえば、必ずしもそうではありません。特に鶴ヶ城の場合、本丸の主役はあくまで天守、次いで麟閣といったところで、桜に関してはそれほどでもないような気がします。しかも天守の周りは早咲きだけに、散り際を迎えた今の時期はなおさらなのです。
それでいながら、観光客の数は他の場所の比ではありません。おそらく大半の観光客は、天守に上り本丸を一周する程度で鶴ヶ城を訪ねたつもりになっているのでしょう。見頃の桜が残っているのも知らずに切符売り場で列をなしている観光客は、確実に損をしていると断言します。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 15:10:32 | 東北
二の丸と三の丸の桜を伊那の桜にたとえてきましたが、鶴ヶ城には伊那に通ずるものがもう一つあります。保科正之公にちなんで高遠から贈られたコヒガンザクラです。ソメイヨシノが散り際を迎えた今、それより開花の早いコヒガンザクラは当然ながら葉桜に変わっており、今季の再会は叶いませんでした。次は来年高遠でお会いしましょう…
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 15:06:24 | 旅日記
三の丸のグラウンドに立ち寄ります。ここのよいところは、競技場の周りを見事な桜並木が囲み、彼方に磐梯山まで望めることで、特に幹周りの太さにかけてはここの桜が園内でも一番ではないでしょうか。二の丸の高く伸びた桜を春日城跡になぞらえるとすれば、このグラウンドを囲む桜は伊那公園を連想させるものがあります。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 14:41:14 | 東北
南口の外側の空濠に残雪が。先週末に雪が積もったことからすれば、必ずしも驚くようなことではないものの、若松の市街地でこの時期に雪が残っていたことが過去にあったでしょうか。この冬の雪がいかに深かったを偲ばせる光景です。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 14:07:44 | 東北
振り出しに戻って北出丸の濠からもう一度見物します。もちろん、先ほどと同じものを見にきたわけではなく、日が当たれば眺めも大きく変わるだろうと見込んだ上でのことです。その期待に違わず、日陰になった石垣を背にして桜の花びらが白く輝いています。
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東北一周花見の旅 2013二日目

2013-04-28 13:27:23 | B級グルメ
相当長引きそうになったところで、一旦中座しお昼をとります。選んだのはまたしても吉野家です。馬鹿の一つ覚えとはいえ、この天候で悠長に飲み食いしている場合ではありません。手早く済ませるにはなんだかんだでこれが一番なのです。
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