日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅 今年の展望(3)

2013-04-21 21:46:24 | 旅日記
昼過ぎまで本降りの雨が続き、上がった後もどんより曇った空は変わらず、日の光を一度も拝むことなく週末は終了。夜は夜で寒風が吹きすさび、天候に関しては煮ても焼いてもどうにもならない二日間でした。花見の季節に週末をむざむざ一回棒に振るとは、返す返すももったいないことではありましたが、この天候では仕方がありません。二日間寝だめして十分過ぎるほどの休養をとり、旅支度も済ませて次回に備えます。
気付けば今年は信州の一回のみとなっている花見の旅ですが、次週からはいよいよ大型連休を注ぎ込み東北を一周する長旅が始まります。上旬の時点では、大型連休前半がせいぜいと思われていた東北の桜ですが、その後の寒の戻りによって次第に開花予想が延びつつあり、今日の時点の予想で弘前の満開が5月3日、花吹雪が5月6日という、願ってもない展開になってきました。北東北の週間予報を眺めても、今週いっぱいは日中の最高気温が10度台前半、最低気温が5度前後という薄ら寒い天候が続くと予想されています。四月の下旬に気温が上がって一斉に開花し、それから一週間も経たないうちに散ってしまった去年のような展開は、少なくとも現時点では考えにくく、大型連休を東北での花見に注ぎ込むことがほぼ確実になってきました。これで連休前半と後半の谷間を首尾よく休むことができれば、桜前線を追って十日以上にわたり東北を一周できるという、まさに夢のような旅が実現することになります。

大型連休を注ぎ込んだ花見の旅も今年で四度目となり、ある程度紋切り型の展開が確立してきました。まず常磐道、磐越道を経由して中通りから会津へ抜け、そこから置賜を通って仙台に出て、あとは盛岡までまっすぐ北上し、そこから弘前へ乗り込むというのが過去三年繰り返した展開で、今年も違う経路をとるつもりはありません。
この経路は初めから計算していたものではなく、それでいながら一定の必然性を有しています。会津と置賜を通るのは、仙台までまっすぐ北上しても、沿線の桜が大型連休までには散っているのが常だからであり、東北道の混雑を避けるという目的もあります。それでは、桜が散った仙台になぜ立ち寄るのかといえば、ソメイヨシノは散っても山桜と八重桜で花見ができ、何より街路樹の新緑が見事だからです。そこから盛岡、弘前と直行する理由は、真打ちである弘前にいち早く乗り込むことにあります。このように、東北での花見は桜前線とともに弘前を目指す旅なのです。
天候と開花状況次第で多分に流動的な面はあるものの、現時点の開花予想を前提にするなら、後半の三連休を迎える前、つまり5月2日には弘前に乗り込んでおきたいという考えがあります。というのは、今年の高遠でも経験した通り、平日と休日では混雑が全く違うため、できれば平日を一日弘前に充てたいからです。上記の経路で弘前までたどり着くのが経験上五日目か六日目の朝になるところ、4月27日に出発した場合5月2日がまさに六日目となるため、やはり今年も例年通りの経路で北上するのが順当ではないかと考えています。
もっとも、天候が振るわなかったり開花がさらに遅れたりするなら、5月5日、6日あたりを弘前にあてがうことも考えられ、その場合は仙台から湯沢、横手、角館といった方向へ迂回しつつ時間を稼ぐことになるかもしれません。いずれにしても、東北の花見においては弘前が一つの到達点になるため、天候、開花状況含めて最もよい時期と重なるように、最新の情報を注視しながら動きます。

以上の通り、大型連休までの行動についてはおおむね固まりました。問題はその後です。北東北の開花の遅れにより、ここへきてにわかに拡大策が浮上しています。詳細は後日改めて…
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