日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 23:05:13 | 東北
本日の全行程終了です。最後は別れの挨拶がわりに鶴ヶ城を訪ねます。夜桜のライトアップもとうに終わって人っこ一人いない光景を想像したところが、何ヶ所か焚かれた水銀灯の明かりの下に地元の若者が集まり、彼等の談笑する声が静かな城内に響いています。華やかなライトアップが夜桜の真骨頂とはいえ、青白い明かりにぼんやり浮かぶ桜にもまた風情があります。
夜が更けるにつれて日中の熱気は去り、暑からず寒からず心地よい気温になってきました。こんな日にキャンプをしたら最高だろうと思えるような、実にさわやかな気候です。日中も気温の高さの割に湿っぽさはなく、夏場のような不快感は一切ありません。それもそのはず、あと二日もすれば風薫る五月の到来です。季節はまた一歩先へと進んだようです。

早いもので、東北での花見も明日で序盤を終えて二日間の中休みに入ります。最終日は去年と同様大峠で米沢へ抜け、置賜地方の桜を訪ねてから山形新幹線で一時帰京の途につく予定です。結局今年も中通りの名木については大量の積み残しが出てしまいました。何となれば、明日を一日古木めぐりに費やして郡山から帰る手もあるにはあるものの、連休後半の再開地点が郡山と山形では、表面上の距離だけでは計り知れないほどの違いがあります。山形から出発すれば、その日のうちに盛岡あたりまで到達でき、状況次第ですぐにでも弘前まで直行できる地点に進めるのに対して、郡山から出発すると、東北道は下りの渋滞のピークで機能不全に陥っており、だからといって山形方面へ迂回すれば、仙台までたどり着くのがせいぜいでしょう。桜前線がにわかに行き足を早めた今、この差が最後に明暗を分けることになるかもしれないと思うと、ここは少しでも先を目指すべきところと判断しています。山形は山形で花見の名所には事欠かないため、物足りなさを感じる場面は一切ないでしょう。

それでは、酔いざましをかねて駅まで歩いて帰ります。おやすみなさい…
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 21:12:48 | 居酒屋
九時を回ってお待ちかねの時間がやってきました。会津へ来たなら、やはりこの店に寄らずには終われません。訪ねるのはもちろん「籠太」です。

籠太
会津若松市栄町8-49
0242-32-5380
1700PM-2300PM(日曜定休)

泉川・寫楽・永寶屋
お通し(もろこし豆腐)
ネギマ・つくね
穴子の白焼き
ホタルイカの沖漬け
会津地鶏と野菜のトマト煮
籠太カレー
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 19:39:16 | 東北
夕日が山の向こうに隠れるのを見届けてから若松に戻りました。幸いにして、今日も同じ宿が飛び込みでとれたためこちらに投宿します。夜桜見物は昨日済ませてしまったため、会津の第二夜は昨晩パスした「籠太」で一献傾ける予定です。一風呂浴びたら機材を持たずに宿を出て、籠太への行きか帰りに少しだけ鶴ヶ城へ立ち寄り、今晩の夜桜見物に代えたいと思います。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 17:09:41 | 東北
会津盆地の南をなぞって会津高田に着きました。鶴ヶ城に続いて訪ねるのは宮川の千本桜です。初見かというとそうではなく、その昔訪ねた記憶がおぼろげに残ってはいるものの、当時は花見を目的にしていたわけではありません。仲間との活動の帰り道にたまたま通りがかったに過ぎず、川沿いに桜並木があったという程度の記憶しかないというのが正直なところです。
しかして今回花見そのものを目当てにして訪ねてみると、会津盆地の南端の山々を背にして広い河原沿いに桜並木が続いており、その絵柄は全国に知られた桜の名所を彷彿とさせます。それは角館です。片側の堤に沿って桜が並んでいること、緩やかにカーブする川の流れ、川幅と河原の広がり方、さらには堤と堤の間の距離感までが非常に似通っているのです。これは、悪くいえば一本調子の桜並木ということでもあり、自分の好みからすればさほど心惹かれるものではありません。ところが、桜並木をしばらく歩いて橋の上から振り返ると、桜並木の彼方には磐梯山が。夕方から薄雲に覆われて眠たげな景色になってしまったとはいえこれはなかなかのもので、青空の下なら見事な絵柄になったことでしょう。堤の外には公園も設けられ、鯉と白鳥が悠然と池を泳いで、その回りをソメイヨシノとコヒガンザクラが囲むなど、単調な桜並木という第一印象に反して、規模は小さいながらもそれなりに楽しめます。来年も是非再訪したいというほどではないにしても、わざわざ訪ねた甲斐はあったと思わせてくれる名所です。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 15:29:16 | B級グルメ
会津では喜多方へ立ち寄るのが半ば必須となるため、若松で昼食をとったのは記憶する限り過去一度しかありません。ならばものの試しにソースカツ丼をいただいてみようかと思っても、持ち時間が徐々に少なくなりつつある状況では許されない選択です。迅速さを最優先し吉野家で手早く済ませます。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 14:09:43 | 東北
延々四時間以上を注ぎ込んでようやく終了です。今から郡山へ舞い戻っても着くのは四時になってしまうため、これで名木めぐりはなくなりました。手短に切り上げるつもりがこれほどかかってしまったのは、偏に今日の桜が見事だったからに他なりません。昨晩夜桜を眺めた限りでは遠目にも若葉が目立ち、花盛りは過ぎたように見えたはずが、明るくなって訪ねてみると予想以上に花が残って、十分鑑賞に値する状況でした。その結果として心行くまで滞在してしまい、名木めぐりを棒に振ってしまったわけですが、代わりにかくも見事な桜が拝めたのですから、これはこれでよかったのでしょう。見知らぬ桜を探し求めるのも、慣れ親しんだ桜をしみじみ眺めるのも花見の楽しみのうちではないかと思います。
これで会津に終日滞在することが確定したため、残りの時間は会津盆地の桜を訪ねます。まず思いつくのは白虎隊ゆかりの飯盛山ですが、やや月並みな感はあるため、どこに行くかは遅い遅い朝食兼昼食をとりながら考えます。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 13:22:36 | 東北
伊那谷の固有種といわれるコヒガンザクラが、名君保科正之公にちなんで高遠から会津へ贈られたと知ったのは一昨年の花見のときでした。ソメイヨシノに比べて開花が早いこともあり、もう散ってしまったかと思いながらも訪ねてみると、意外にも多くの花が残っています。本家高遠での花見が雨にたたられて終わった今年、青空の下でもう一度コヒガンザクラを拝めたのは幸いでした。次は来年高遠でお会いしましょう…
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 12:54:26 | 東北
競技場のスタンドを見事な桜並木が取り囲み、彼方には残雪の磐梯山が。木陰に腰を下ろせば桜吹雪が降りかかり、このまましばらく微風に当たるのも悪くなさそうな気がしてきます。会津に終日滞在となる可能性が徐々に高まってきました。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 11:39:39 | 東北
北から南へ濠沿いを半時計回りに進み、ようやく城内に入りました。昨晩と全く同じ順路をとったのは、そこに自分の好きな場所が集中しているからでもあります。観光客で混み合う天守閣の周囲と違い、これまで進んできた順路には行き交う人も少なく、花見を楽しむには好都合なのです。例えていうなら、偕楽園の本園と園外のようなものです。そして、城内に入って最初に広がる光景が、見上げるようなソメイヨシノの大木が林立した芝生の広場です。鶴ヶ城の中で最も高いこれらの木々は、同時に最も遅咲きでもあり、他の桜が花吹雪を散らせている今日でさえ、時折ゆっくりと花びらが舞い降りてくる程度で、高い枝に咲く花はまだ満開です。桜の天井に覆われた広場で、地元の人々がシートを広げて花見の宴に興じています。雨に打たれて淋しげだった去年の光景が一変、会津は元の賑わいを取り戻したようです。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 11:02:05 | 東北
どうやら筋書き通りの展開になってしまいそうです。濠沿いを散策中ですがまだ城内に入れません。何度も訪ねた場所だけに、せわしなくシャッターを切る場面が少なくなる一方で、気に入った場所に足を止めてしみじみ鑑賞してしまい、結局前に進まないのです。まあ、何となれば今日は終日会津に注ぎ込み、名木めぐりは翌日に延ばしてもよいので、慌てず急がず進むことにします。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 09:35:40 | 東北
毎度おなじみ鶴ヶ城を訪ねます。手短に切り上げ先を急ぐつもりが、ここで午前中を完全に消費してしまい、さらに酒屋やら何やら諸々立ち寄るうちに時間切れというのが、これまでの会津での花見にありがちな展開でした。しかし、今年はもう見頃を過ぎており、それほど深入りする必要もありません。今度こそ手短に切り上げて名木めぐりを再開します。
そんな台詞を用意しかけたところが、いざ日本晴れの空の下で眺めると、散り際もまたいいものだと思えてきます。筋書き通りの展開に陥る可能性は十分にありそうです…
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 09:01:14 | 東北
予想通りというか何というか、昨日も夕暮れ時から時間が急に切迫し、blogの更新は例のごとく尻切れトンボになってしまいました。早速ですが、出発前に予告した方法でその後の顛末を簡単に記録しておきます。まず、5時を回ってからは「紅枝垂地蔵桜」などの名木を時間の許す限り訪ねて、最後は小高い山の中腹にある公園で、安達太良の向こうに沈む夕日を眺めて締めくくりました。その後は磐越道を飛ばして会津若松に到達し、鶴ヶ城の夜桜見物に繰り出した後、運よく飛び込みで入れた駅前の商人宿に投宿。一風呂浴びてから「麦とろ」で一献傾けて終了というのが、昨日の夕方以降の行程でした。桜の木が何本も並んだ穴場の公園から眺めた夕日、かつての賑わいを取り戻した鶴ヶ城の夜桜、陽気な店主と語らいながらの「麦とろ」での晩酌など、語り出せば話は尽きないものの、それらを事細かく記録するには、旅の途中の限られた時間では到底足りません。この旅が終わった後で少しずつまとめて行きたいと思います。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 08:25:16 | 東北
活動を再開します。日の出と同時に動き出すのが花見の理想型ではあるものの、この時間に再開できれば何の問題もありません。疲労困憊の状況で、横になって一晩熟睡できたのですからこれでよかったのでしょう。この後の行程としては、まず例によって鶴ヶ城を見物し、終わり次第磐越道を飛ばして郡山へ舞い戻って、日が暮れたらおそらくは会津に戻りもう一泊することになるかと思います。去年は全く同じプランを企てながらも、天気予報が外れて曇ってしまったため終日会津に滞在したわけなのですが、今日は薄雲が出ながらもさわやかに晴れわたっており、昨日に続いて絶好の花見日和になりそうです。
ところで、気になる情報が一つあります。弘前の桜が昨日開花したのです。一時は5月に延びるとまでいわれたにもかかわらず大幅に繰り上がったのは、なんといってもこの数日来続いた陽気の影響なのでしょう。実際のところ、昨日は日中の気温が20度台の後半に達して、今日にいたっては27度にまで上がるようです。何でも「麦とろ」の店主の話では、若松の桜は開花からわずか二、三日で満開になり、そこからすぐに散り出したということでした。好天が続く明日はもちろんのこと、天候が下り坂になる連休後半も気温が下がることはなく、近年まれに見る遅い歩みで北上していた桜前線が、ここへ来て一気に足を早めたようです。最新の予想では、弘前の花吹雪は来月5日ということになっています。こうなると無情にも割り込んでしまった二日間の中休みが何ともうらめしく思えてきますが、東北の桜は待っていてくれるのでしょうか。天気予報と開花予想に釘付けの日々がこの先しばらく続きます。
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東北一周花見の旅2012前編 二日目

2012-04-29 00:10:28 | 東北
本日の全行程終了です。酔いが回ったところで一気に疲労感が吹き出してきましたorz
空には星が瞬いており、暑からず寒からず心地よい空気です。この好天が明日も続くなると、必然的に慌ただしくなることが予想されます。明日はどう動くか、明後日どのようにして帰京の算段をつけるかなど、諸々の考えが頭を駆けめぐるところではありますが、何はさておき束の間の休養をとります。おやすみなさいzzz
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