休みの前は修羅場に陥るのが通例のところ、今回に限って五日間の平日は何事もなく淡々と過ぎ、大型連休が明日に迫りました。満額支給となる四日間の休暇を加えた全11日間の日程を確保し、満を持して東北へ旅立ちます。
何分花見が目的だけに、道中の行動はいつにもまして流動的です。とりあえず決まっているのは明日明後日の行動と、5月7日に帰るということだけです。まず明日は、常磐道、磐越道経由で北上した後、夏井の千本桜を振り出しに中通りの古木を訪ね歩いて、夜は会津若松に泊まります。翌日は会津盆地に終日滞在してもう一泊する予定です。
最新の情報からすると、中通りでは夏井の千本桜の散り際に辛うじて間に合う程度に過ぎず、古木は軒並み散っていると予想されるため、今年は中通りを飛ばして会津へ直行し、その分先を急ぐという選択も考えはしたのです。しかし、今季は桜の見頃と天候がことごとく噛み合わず、既に盛りを過ぎた中通りから宮城にかけてが連休前半を通じて好天と予想される一方、主戦場となるべき会津、山形の天候が振るいません。かような状況を踏まえ、初日は中通りでソメイヨシノの花吹雪を眺めた上で、辛うじて咲き残った古木を一本か二本でも見られれば儲けものと割り切ることにしました。
二日目の会津滞在については、一過性のブームで宿泊事情が逼迫する中、直前にキャンセルが出て宿の確保に成功するという僥倖が決め手となりました。天候に関しては曇時々晴で降水確率30%という可もなく不可もない予報ながら、峠を越えて置賜まで進んでも、こちらは終日曇の降水確率40%で、むしろ会津に腰を据えた方が楽しめそうだという考えもあります。鶴ヶ城の桜の散り際には間に合いそうで、なおかつ市街地を外れるか標高を上げれば見頃の桜には事欠かないため、一日割いても退屈することはないでしょう。「籠太」と「麦とろ」にそれぞれ一晩使えるという点でも申し分なく、明後日までの行動はこれでほぼ決まりました。
そこから先の行動は多分に流動的で、喜多方から大峠を越えて米沢に出るところまでは例年通りとしても、天気がよければ山形で一泊するにもやぶさかではない一方で、そうでなければその日のうちに仙台まで移動することも考えています。天候と開花状況次第で行動はいくらでも変わるため、先のことは旅程が進んでから考えます。
それにしても、10日を超える長旅ともなると荷物が半端ではありません。特に増えるのが着替えです。時期が時期だけに、凍えるような寒さから汗ばむような陽気まで、全てに対応できる服装を日数分用意しなければならず、それが余計にかさばる原因でもあります。しかし、これでこそ旅立ちの実感が湧くというものです。今季は異例の早い開花と天候不順に振り回され、花見の旅は信州の一回のみで終わっていただけに、旅立ちに際しての高揚感もひとしおのものがあります。一時帰京を挟みつつ、一月かけて道東まで行くなどという拡大策まで構想しているだけになおさらです。後年人生を振り返っても必ず思い出すような、長く記憶に残る旅になることを期待しています。
何分花見が目的だけに、道中の行動はいつにもまして流動的です。とりあえず決まっているのは明日明後日の行動と、5月7日に帰るということだけです。まず明日は、常磐道、磐越道経由で北上した後、夏井の千本桜を振り出しに中通りの古木を訪ね歩いて、夜は会津若松に泊まります。翌日は会津盆地に終日滞在してもう一泊する予定です。
最新の情報からすると、中通りでは夏井の千本桜の散り際に辛うじて間に合う程度に過ぎず、古木は軒並み散っていると予想されるため、今年は中通りを飛ばして会津へ直行し、その分先を急ぐという選択も考えはしたのです。しかし、今季は桜の見頃と天候がことごとく噛み合わず、既に盛りを過ぎた中通りから宮城にかけてが連休前半を通じて好天と予想される一方、主戦場となるべき会津、山形の天候が振るいません。かような状況を踏まえ、初日は中通りでソメイヨシノの花吹雪を眺めた上で、辛うじて咲き残った古木を一本か二本でも見られれば儲けものと割り切ることにしました。
二日目の会津滞在については、一過性のブームで宿泊事情が逼迫する中、直前にキャンセルが出て宿の確保に成功するという僥倖が決め手となりました。天候に関しては曇時々晴で降水確率30%という可もなく不可もない予報ながら、峠を越えて置賜まで進んでも、こちらは終日曇の降水確率40%で、むしろ会津に腰を据えた方が楽しめそうだという考えもあります。鶴ヶ城の桜の散り際には間に合いそうで、なおかつ市街地を外れるか標高を上げれば見頃の桜には事欠かないため、一日割いても退屈することはないでしょう。「籠太」と「麦とろ」にそれぞれ一晩使えるという点でも申し分なく、明後日までの行動はこれでほぼ決まりました。
そこから先の行動は多分に流動的で、喜多方から大峠を越えて米沢に出るところまでは例年通りとしても、天気がよければ山形で一泊するにもやぶさかではない一方で、そうでなければその日のうちに仙台まで移動することも考えています。天候と開花状況次第で行動はいくらでも変わるため、先のことは旅程が進んでから考えます。
それにしても、10日を超える長旅ともなると荷物が半端ではありません。特に増えるのが着替えです。時期が時期だけに、凍えるような寒さから汗ばむような陽気まで、全てに対応できる服装を日数分用意しなければならず、それが余計にかさばる原因でもあります。しかし、これでこそ旅立ちの実感が湧くというものです。今季は異例の早い開花と天候不順に振り回され、花見の旅は信州の一回のみで終わっていただけに、旅立ちに際しての高揚感もひとしおのものがあります。一時帰京を挟みつつ、一月かけて道東まで行くなどという拡大策まで構想しているだけになおさらです。後年人生を振り返っても必ず思い出すような、長く記憶に残る旅になることを期待しています。